最近、趣味の方でかなり依存度が高くなっていたアプリを思い切って削除しました。
削除のきっかけは些細な事だったのですが、無くなってしまえばなんてことはなく・・・
そのアプリのことを思い出しもしない(笑)
朝起きたらまずはそのアプリをチェック。
その後はスマホを持つたびにそのアプリを開いて、新着がないか確認して・・・
夜はそのアプリを一通りチェックしてから、、そんな生活で
「いや、見るの一瞬やし」なんて子どもみたいな言い訳ですが、一日トータルするとどれくらいの時間をそこに費やしていたのか、、考えると怖いですね。
削除なんて、勇気ときっかけがあればとても簡単なことです。
あれだけ時間を費やしていたのになぁ、、一瞬で無くなるものなんだね、と、SNS社会の不思議を実感した次第です。
スマホ使い始めたばかりの中学生みたい!?ですね。
不要なものはどんどん削除していきましょう。
それが自分の生活を守るためでもあり、大切な時間を無駄にしないコツでもあります。
なのに時間はやっぱり足りなくて、衣装の納期に青ざめています。
昨日は現場のレッスンが無かったので、一日の大半をミシンと向き合い過ごしましたが、まだまだ残っています。
おそらく5年前の私なら
「多少、始末が汚くてもいいわ。縫い方もおかしいけど、、まぁ、舞台だから遠目だし!!売り物じゃないから」
それが、今は洋裁を習っていることもあり、やはり最低限の美しさとか、、始末とか、、そういったことも気になるようになってしまったんですよね。
もちろん良いことなのですが、やはりそういう部分に手をかければかけるほど、時間も必要になるわけです。
少しでも効率よく、急ぎで作業を進めようとすると
「待ち針をいちいち打つ手間」
「チャコペンで印をつける手間」
「打った待ち針をミシンかけの時に抜く手間」
この辺りを省くことになるのですが、スピードを優先すると安全性や美しさなど、何かを失うことになります。
・・・バトンと同じ。
よく、ロールやコンタクトのスピードを追求する選手は、何かを犠牲にしていると言われるのですが、それと同じかもしれません。
案の定、縫い目が曲がったり、待ち針をミシン針で踏んでしまって大変なことになったり・・・
課題もやることも山積みです。
ブログなんて書いている暇ないでしょ!?とツッコまれそうですが、これはこれで必要な時間。
頭の中のスイッチの切り替えとぐちゃぐちゃになっている頭の整理ができますからね。
今日の話題は、幼児期の習い事について思うこと。
フェニックスバトンチームには、幼児クラスがあります。
現在の生徒さんは5~6人くらいかな?
毎回のレッスンが、安定した癒しの時間かというとそうではなくて(笑)
今日はあの子がイヤイヤ期・・・
今日は別の子がグダグダ・・・
今日は参加した全員がもう、あっちゃこっちゃ大騒ぎ
と思えば、今日は全員がめっちゃ集中している!すごい!!
と、こんな感じです。
バトンの指導には一定のマニュアルがないと個人的には思っていますが、幼児クラスに関してはその最たる部分ですね。
まずはお母さんと離れられるように・・・
勇気を出してレッスンに参加できるように・・・
バトンが楽しいものであるように・・・
先生のお話が聞けるように・・・
お友達の存在を知って関わりを持つように・・・
ルール・お約束を守れるように・・・
継続してレッスンに参加できるように・・・
幼児期の習い事を通して、身につけてほしいことはたくさんあります。
全て大切ですが、私が一番思うのは「継続」これでしょうか。
「土曜日はバトンのレッスンがあるよ」
ということを幼児さんが理解するためには、継続したレッスンへの参加がとても大切!
とはいえ、忙しい現代社会ですし、各ご家庭の事情も様々あります。
この辺りはジュニアやシニアメンバーと同じで、本当に今の子どもたちは忙しい!!
加えて、なかなか「毎週毎時間同じ場所で」というレッスン環境を提供できていない問題もあります。
これは運営のことなので、私自身の責任です。
言い訳にしかなりませんが、発表会の合同レッスン・チームの合同レッスンなど、、多くのチームを指導する中で、体育館は限られており、どうしても不定期になってしまうのが課題でもあります。
幼児さんのレッスンは50分です。
まだこの世に生まれてたったの3年、、4年、、そういう真っ白な子どもたちが、50分も集中してバトンに取り組むのは実際に難しくて。
集中力が切れてしまうことも多いのですが、それでも大丈夫です。
大切なのは、コツコツ継続することだと思っています。
とはいえ、なんでもOKではなくて、習い事をする上でのルールなど、守ることもありますね。
そこのけじめのつけ方がとても難しいなぁ、、と、指導をしていると感じます。
そんな時に参考になるのが、こういった専門書です。
これは定期的に発行されている情報誌なのですが、大変参考になる話題が多く、毎回、隅々まで目を通しています。
「豊かなスポーツライフをサポートする情報誌」なので、スタッフの先生たちや保護者の方にも回覧で回したいくらいです。(興味のある方は、いつでもどうぞ!お貸しします)
今回の特集は
「ユーモアでノビノビ柔らかく、でも、やってはいけないことをしたら・・・」
まさに今の悩みにピッタリ!!
この、ユーモアでノビノビ柔らかく、、というスタイル。
実は私、保護者として3年程、体感させていただきました。
どこで??というと、、
こちらです(#^.^#)
私とツグミの恩師!!
先日、小学校の代休を使って、久しぶりにご挨拶に行ってきました。
ツグミは3歳の頃から、1年生の夏まで、恩師のスクールで開講されている「親子バトンクラス」に在籍していました。「親子」ですから、私も一緒にステージに立たせていただいたり、期間は短かったですが、たくさんの思い出があります。
写真でツグミが手に持っているのは、最後に出演させていただいた発表会のパンフレットなのですが、今もしょっちゅう見返すので、ボロボロで・・・
破れてはセロテープで補強して。寝る前に見たり、学校に行く前に見たり、ビックリするくらいの「SPARKLEファン」!!メンバーさんの名前も全部覚えて、出演演目も覚えて(踊れるww)、、
DVDに至っては、見過ぎて司会のアナウンスまでほぼ完ぺきに覚えています。
恩師のスクールは兵庫県にあります。
保育園時代、毎週月曜日のレッスンに行くために、朝8時40分頃家を出て、片道1時間10分ほどの三都物語!
往復2時間半、毎週通い続けました。
肝心のツグミはというと・・・
バトンが好きで、先生が好きで、お友達が好きで、というベースはあったのですが
頑張れる日もあれば、全くやる気が出ない日もあり、、
バトンを持たずに、ずーっと見学をして終わった日もあったなぁ、、
懐かしいです。
先に書いたように、幼児でレッスンに集中!なんて出来るわけないのですが、私は「自分」を軸にして物事を考えてしまっていたので「ちょっと・・・この時間と労力、わかってる!?」と目が吊り上がる日もありました。
帰りの車の中が説教部屋になりそうな日も・・・
でも、そんな時はいつも恩師が助けてくださっていたんです。
実はこれも、後から気付いたことで。
「ツグミちゃん、今日も来てくれてありがとうね~!」
「レッスン楽しかったなぁ!」
「見てただけやけど、賢いからちゃんと覚えられてるし、先生心配してないよ」
「今日もいっぱい頑張れたな~!」
「ママにポテト買ってもらいや~」
「飛行機見えるといいな~」
※京都では近くで飛行機を見ることがないので、兵庫に行くと飛行機の近さに驚きと喜びを覚えていたツグミ
そして私にだけ、そっと
「怒ったらあかんで。こうやって足を運ぶだけで、ママもツグちゃんもすごいんやから」
「また来週待ってるしな」
思い出して書いていると、なんだか涙が出そうになります。
行っても気分が乗らずにレッスンに参加できなかったり
うまくできなくて癇癪を起したり
この距離と時間は意味があるのかなぁ、、なんてネガティブに感じていたこともありましたが、そんな時はいつも恩師の言葉が私を救ってくれました。
コツコツ続けること
それって簡単なようで本当に難しいことですね。
ツグミは親子バトンの3年間でバトンの楽しさを身体中で感じることができました。
一年生になった夏に発表会があったのですが、小学生になった以上、平日午前中のレッスンに通うことはできません。
卒園のタイミングで、退会・・・寂しいなぁ、、と覚悟をしていたのですが
「発表会出る??」と声をかけてくださったって。
それをツグミに伝えた時の嬉しそうな顔!
ぴょんぴょんしながら
「うん!!!出る出る出る!!!」
その姿を今でもはっきり覚えています。
コロナ禍真っただ中で、府県を越えての移動も制限があり、本当に限られた回数のレッスンでした。
動画で覚えて、動画を先生に送って見ていただいて、それを繰り返して・・・
頑張って練習すれば、とっても楽しいんだ!出来るようになるんだ!その実感。
無事に発表会の大きな舞台に立たせていただいた思い出が、今のツグミのベースになっていることは明らかです。
そしてもう一つ。
これは年長の冬でしたが、初めてのバトンコンテストに出場したんですね。
この機会をくださったのも恩師でした。
練習はそれなりに積んだものの、初めてのコンテスト・入門ソロトワールは銀賞でした。
これがまた大きな経験で・・・
「金賞」「銀賞」など、メダルの色に対するとらえ方は人それぞれですが、私は知らず知らずに「銀賞かぁ、だめだった」と、ツグミの結果を否定していました。
立場的に、一番その意味を理解しているべき人間なのに恥ずかしいですよね。
親としての、なんだろう、、欲??みたいなものでしょうか。
ツグミ自身も、恐らくなんとなく。
雰囲気的にそのことを察知したようで(周りはみんな金賞だったから余計)、涙も流したし、銀メダルはすぐに机の引き出しにしまって、気持ちも沈んだ日を過ごしたんです。
私は、怒ったりはもちろんしませんが「残念やったなぁ」という声掛けをしたと思います。
はっきり覚えていませんが、恐らくネガティブな声掛けだったと。
コンテストは日曜日開催。
翌日は月曜日なので、朝から親子バトンのレッスンだったんですね。
正直に書きますが私も、ツグミも、気分が乗らなくて、、
当たり障りのない理由をつけて「欠席」の連絡をしたところ
「絶対来て。レッスン受けなくてもいいから、ちゃんとこなあかん」と
恩師からのメッセージ。
言われたら、行きます(笑)
銀メダルを一応カバンに入れて、、、
なんて声をかけてもらうのかな、と思っていたのですが。
恩師は一言「つぐちゃん!銀メダルめーーーーっちゃすごいやん!頑張ったなぁ!!」
と、大きな声で銀メダルを肯定し、ツグミの頑張りを肯定し、、
「ほら、つぐみちゃん頑張ったんやで~!すごいなぁ!!」」
と。他のお友達にも披露してくださったんです。
そのクラスにいた他のお友達は、まだコンテスト未参加の小さい仲間たち。
メダルをもらっているのはツグミだけだったんですよね。
きっと、それも全てわかったうえでの恩師の采配。
背中が丸まって、なんだか自信なさそうな様子だったツグミが、見る見るうちに笑顔になって。
銀メダルを肯定してもらえたこと、頑張りをほめてもらえたこと。
次はもっと頑張りたい!って思えたこと。
この経験があるから、ツグミはメダルの色や順位にだけこだわるのではなく、「頑張れたかどうか」が大切だと、二年生なりに理解しています。
ツグミの学びになったのと同じくらい。いいえ、もっともっと・・・
私自身も目が覚めたというか。人と同じタイミングで、とか、人よりも先に、とか、みんなが出来るのに、とか。比べることは本当に無意味だと学びましたし、本当に大切にすべきなのは「その子が、そこに向かって、どれくらいの努力を積んだか」。
3年半の親子バトンクラスで、ツグミが先生からもらったのは・・・
溢れるばかりの愛情と、ユーモアと、自信と、頑張れる魔法の言葉と、勇気と、やり抜く力と。
ツグミのペースを大切にし、幼児であっても主体性を尊重し、でもダラダラ遊ぶだけではなくて大切なご挨拶などケジメもつけていただき
言葉では表せないくらい、大切な財産だなと感じます。
周りが驚くくらい、バトンが大好きなツグミのベースを作ったのは、親の私でも先生の私でもなく、バトンを通してツグミの幼児期を共に過ごしてくださった恩師のおかげだと思っています。
飛び入りレッスンにも、厚かましく参加(笑)
どこでもドアがあればいいのに、、今でも、しょっちゅう思います。
いつでもレッスンを受けられたら、本当に幸せだろうなぁ、と。
バトンを落としたら怒声が飛び、チームのフォーメーションを乱すと皆の前で𠮟責され、勝負の厳しさに対して、長時間の積み上げとスパルタ式指導で向き合う時代は、もう終わったと思っています。
「バトン」と一口に言っても色々なアプローチの仕方がありますが、私の根っこには恩師が身をもって教えてくださった「一人ひとりの自己肯定を高める魔法使いになりたい」この想いがあります。
私が恩師にそうやって導いていただいたように、今の保護者の方には「大丈夫、今できなくてもコツコツ継続しましょうね!ペースを大切にしていきましょうね!」と、自分の言葉でわかりやすく発信していきたいと思います。