先週末、関西バトントワーリングコンテストが開催されました。
お世話になった関係各位に心よりお礼申し上げます。
体調不良や怪我でのトラブルもなく、
関係団体からエントリーしたメンバーは
全員無事に演技を終えたことに何よりホッとしています。
大会翌日は、朝から激しい頭痛に見舞われまして(;^_^A
(昔から偏頭痛持ち)
大きい仕事が終わった後はほぼ必ず、、と言っていいくらい
偏頭痛さんがこんにちは~。なんですよね。
慣れているのでなんとかやり過ごせるのに
今回はダメで・・・起きていられないくらいの頭痛と吐き気
薬を飲んで二時間ほど寝込みました。
大好きな推しさんの歌で痛みを紛らわそうとしたものの
「だめだ、今は頭に響きすぎて無理・・・」
我ながら重症・・・
時間が経てば収まるものなので、今はすっかり元気です(#^.^#)
メンバーは早速コンテスト翌日から、次の目標に向かって頑張っています!
コンテストや大会あるある。
生の演技を見ていると、練習したくなってうずうずするんですよね。
私だけでしょうか。
なんだかうまくなれる気がするというか(笑)
もっとやりたくなる!すぐにバトン練習したい!
そんな気持ちが湧きたってきて・・・
とても大切なことですよね。
タイミングって大切で
頑張りたい!今ならできそう!そういう直感に
素直に従うのは、とても有益だと考えます。
今回のコンテスト
発表会もあったからか?関係団体からの参加者が減ったなぁ、、という
印象だったのですが
身内だけでなくコンテスト全体がかなり参加数減少していて驚きました。
以前は3300人を超えており、コートも25まであったのに
今回は約1000人の減少??
コート数も最大で17でしたね。
少子化の影響か、コロナで少なからずトワラーが離れたことが原因か
理由はわかりませんが
少しずつでもバトン人気が上がっていくといいのにな、、と思います。
スクールだけでなく、部活指導にも少し関わらせていただいていますが
部員数も減っていますし、活動時間もかなり減りました。
時代なのかな~。。
教育改革で「部活動」自体の在り方が近年のうちに変わるのは明確ですし
ツグミが中学生になる頃には「部活動」が無くなっているかも。。
私個人的には、あくまでも教育活動の一環としての部活動、という考え方なので
部活への想いや在り方については冷静に見ていきたいと思いますが
やはり「習い事」としてのバトンが衰退していくのはとても心配で
10年後20年後、フェニックスバトンチームはどうなっているかな、、と
考えることもよくあります。
人がいなければ(しかも想いを共にしてくれる人)成り立たない活動なので。
普及発展を常に頭に置きつつも
なかなか具体的な対策が取れなかったり
自分の力不足が本当にもどかしいです。
話を戻しましょう。
今回のコンテスト、たくさんの変更点がありました。
まずは入場無料!そして撮影が自由!これは画期的・・・
競技の特性上、なんの制限もなく動画撮影が行われることに対する懸念が
ゼロではありませんが
バトンを広く一般の人にも知ってもらったり
気軽に楽しんでもらうには
こういう制限はないほうがいいのかもしれませんよね。
難しいところではありますが、、
メンバーや我が子を、不適切な動画撮影から守りつつ
バトンを一般に広く発展させるためにはどうしたらいいのかなぁ。
レオタードを着なければいけない、という規定が無くなると
そのあたりの不安は解消されるんですけれどね~
女子もオールタイツやパンツスタイルが選べたらいいのになぁ、というのは
以前から抱いている個人的な感覚です。
あとは写真ブースの開設
これもまた画期的ですが
なんせそこに保護者さんは立ち入れないので
撮るとしたら引率者。またはメンバー自身。
人数的に余裕があればいいのですが
今回はそれが難しかったので・・・
みんなを撮影してあげられなかったことが心残りです。
保護者さんも使えるところにブースがあればいいのに、と思いますが
人が殺到したり
有料の写真撮影ブースとの差別化も難しくなり
これまた簡単ではなさそうですよね。
でも、色々なチャレンジ、改革については
京都府バトン協会でも参考に出来るといいなぁ、、
そんなことを思いながら過ごした一日でした。
今回は、審査員も運営の仕事も外れていたので
久しぶりの(もしかして初めて・・・?)現場引率!
全体をわかっているつもりでも
実際にその場にいなければわからないことが山のようにありました。
「ほら。だから上はあかんねん」
「現場を知らんのに偉そうに・・・」
そんな嘆きがどこかから聞こえてきそうな(笑)
こうして自分で経験してみることも、時には必要なんですよね。
大会参加にあたっては、原則「運営人員」といって
1団体につき1名の協力が必要になります。
これはどの大会や講習会でも同じで。
フェニックスの場合は、団体数が多いので
必然的に協力人員も数の確保が必要なのですが
いつも率先してくれるシニアメンバーの存在が本当にありがたいです。
今まで一度も経験したことがないシニアメンバーは
次の大会でぜひやってみてください(#^.^#)
大会の裏側を知り、これだけの手が動いているんだという実感を得ること。
これは
私が現場を知らずにいたのと同じで
経験して初めて見えてくる大切なものがたくさんあります。
横の繋がりが極端に少ないバトン業界で
色々な団体の方と繋がれることは
実はとても楽しくて(#^.^#)視野も広がるのではないかなと思います。
そしてメンバー引率は、大学生4名!
みんな選手としてのキャリアは長いのですが
引率自体の経験は少ないので、少し心配していたのですが
先輩からの引継ぎも完璧で、、
当日は不安なく、細かい仕事あれこれを任せることができました。
実は引率の仕事が一番デリケートで、一番難しいんです。
なぜかというと選手に直接関わるから・・・
出番前に緊張している子もいれば
思ったような結果にならず落ち込む子もいて、
事務的にやればOKという仕事ではないからなんですね。
当日例えば遅刻があったり
忘れ物があったりしても
冷静に対応して、最善の状態でフロアにメンバーを送り出す。
本番前
無駄な声掛けはせず、でも事務的にならず
時には寄り添って
人の心がわからないと、この仕事はつとまりません。
初めてのコンテストの子もいれば
リベンジの子もいて
同じ種目・級を受けていても
結果は色々で
リアルに伝わる現場での緊張感
どれくらい受け止めてサポートできるか
本当に難しい仕事だと思います。
具体的作業のマニュアルはありますが
結局その先は、自分の心がどう動くかなんですよね。
コンテストが始まり、その様子を見ていると痛感するのですが
「たった1分」なんですね。
種目や級によって異なりますが
コンテスト課題曲は長くても2分までです。
「たった1分」「されど1分」
この1分のために、どれだけ時間と労力をかけるのか
バトンって本当に奥の深い競技だと・・・
ものすごくシンプルに見える入門ソロトワールでも
「なんとかなる」はなくて、やはり練習を積んでいる選手と
積み方が甘い選手の演技は全く違うものになります。
バトンが落ちなくても、全然違うんですね。
バトンの流れや回転のスムーズさ
選手から溢れる自信やパフォーマンスの強さ
身体の行き届き具合
この辺りが整っている選手を見ると
「あぁ、、ものすごく練習を積んだんだね、、」
その選手のこれまでの努力が演技の向こうに見えて
尊さすら感じます。全く知らないチームの選手にも
そういう感情が湧くんですよね。
指導者だからなのか、、母親の立場だからなのか、、わかりませんが。
バトンは芸術スポーツです。
スポーツですから「勝ち負け」があるのですが
コンテストに関しては他者との戦いではなく、自分との戦い!!
過去の自分に打ち勝ったのか
不安や苦手意識を克服するまで積んだのか
本番集中力を切らさなかったか
人との競争ではないので、メダルの色にはこだわらなくていい。
個人的な意見ですが、生徒にも、我が子にも、常にそう言っています。
自分に恥ずかしくないよう努力したのなら、それが何色のメダルでも価値があります。
今回、金賞に届かなかったのなら次回頑張ればいいですし
大切なのは「諦めずにチャレンジする気持ちを持てる」かどうか。
時間がかかって、苦労するメンバーも実際います。
後から始めたメンバーが自分を追い抜いていく時
その後ろ姿をどんな気持ちで見ているのかな、と
心の中を思うとついつい優しい声をかけたくなるのですが
グッと我慢して・・・
今が踏ん張り時やで。確実に、どんな時でも、誰から見ても、
正しいスキルが身につくように、諦めずに練習しよう。
後から振り返った時、この苦労が必ず財産になるからね。
あえてこの言葉をかけなくても
地に足を付けてコツコツ練習できる子は
必ず上達します。
そして演技後は
「どうだった?」「金賞だったよ!」
「おめでとう!」と喜び合ったり
「だめだった、、」というメンバーに
寄り添う言葉を探したり
年齢なりに他人を思いやることも
こういった場でたくさん経験しているんですよね。
母親目線で言うと
特にサワは器用ではないので
コンテストでは人の何倍も時間がかかり
人の何倍も努力しなければいけない子でしたが
経験を重ねるうちに
「自分は人より時間がかかるから、だからもっと練習しよう」
その気付きを得たようですし
それは一発で金賞を取れる喜びよりも
本人にとって大きな大きな学びでした。
「たった1分」のコンテストですが
どれだけ多くの学びや気付きがあるかというと
本当にプライスレスです(#^.^#)
というわけで。
トワラーにとって
非常に貴重な機会ですので
コンテストにはこれからますます
たくさんのメンバーが積極的に参加してくれるといいなぁ。そう思います。
級も増えますしね!!
年齢も関係ないので、
「シニアだからコンテスト卒業~」
「やってみたいけどハードル高いから、我が子には無理かな~」
不可能はありません(#^.^#)
次回の京都コンテストは来年の1月です!
まだまだ時間がありますから
計画的に次の目標に向かってみんなで頑張っていきたいですね。
今回、引率をしてくれた大学生が
ものすごく素敵な感想をくれました。
「どの子も、今この瞬間にたくさんのことを感じて、経験しているのがわかって
このことが未来のこの子たちを形作っていくのだと・・・
席とフロアの間を送り迎えしただけですが
そのわずかでも、貴重な尊い時間に関われたことがありがたく
とても嬉しく感じました。」
選手としても
引率としても
運営としても
大切なのは
全てのことを「他人事」ではなく、「自分事」として
考えられるかどうか
私自身もたくさん学びを得た貴重な一日でした。
日本代表選手団のサイン
サインしてもらう時のツグミは
私が推しさんのサイン会に行っている時と全く同じ光景・・・
ツグミはバトンが好きすぎて、オタクのようになっているんです。
「〇〇ちゃんに会えた!」「〇〇ちゃんの演技見れた!」
「〇〇ちゃん、全日本と同じレオタードでかっこよかった!」
(なんで覚えているのか・・・ww)
トワラーというバトン雑誌と、このクリアファイルを大切に抱き締めていました(笑)
バトンが好き、の気持ちを大切に
次はライセンス、そしてチーム!
休む暇はありませんが頑張っていきたいと思います(#^.^#)