関西大会まであと2週間となりました。
今回のテーマはジュニアチーム!!
毎年チームを作っていく中で一番に思うことは
「メンバーが集まることの難しさ」
これはジュニアもシニアもルージュも同じです。
何人集まってくれるかも、チームとして動けるだけの構成人数になるのかも、まったく未定。
事実、今年度はチーム数が減り、、
例年、小学生だけで組んでいたティノジュニアは一旦スリープモードに入っています。
(来年度は形を変えて復活させたいなぁ・・・)
ジュニアチームといえば合宿!!
実は合宿の歴史は長くて、ずーーーーーーっと昔はシニアの合宿から始まり
その後はジュニアシニア合同でおこなったり、、
かなりの人数で滋賀県高島郡に泊まりに行ったりしていました。懐かしい~~。
夜はバーベキューをしたり、花火をしたり。
その時のジュニアさんが今はシニアチームのメンバーですからね。
時が流れるのは本当に早いと思います。
ちなみに高島郡に宿を取っていたのは、私の学生時代の名残でして。
大学バトン部時代は、夏シーズン・高島郡での合宿が定例行事だったのです。
そんなこんなで
形や方法・場所を変えながら、コロナで制限がかかるまでは毎年欠かさず行っていました。
そういえば。
シニアが合宿をしなくなったのはいつからだったか・・・
はっきり覚えていませんが
ジュニア「合宿めっちゃ楽しみ!!早く行きたい!!」
シニア「長時間練習は必要だけど、疲れは家でゆっくり取りたい」
年齢が変わると、こんなにもメンバーの要望は変わるんですね(笑)
年齢幅の広いメンバーと関わっていると、こういう事案はしょっちゅうで。
年齢によってのニーズは全く異なりますし、面白いなぁ、、難しいなぁ、、と思いながら、日々過ごしています。
二か月ほど前のことになりますが、夏合宿の思い出を振り返ってみましょう!
いつもの練習風景も、心なしか緊張感が漂うような??
少し違う、ピリッとした雰囲気が写真からも感じられる気がします。
合宿の利点はたくさんありますが、その中の一つが「いつもとは異なる環境」。
スタッフの先生方に、みっちりと向き合ってもらう時間は、メンバーにとっても私自身にとっても、
本当に意味があるんですよね。
言い方がよいかどうかはわかりませんが
いつも関わっている先生だと、どうしても「慣れ」が出ます。(知らず知らずのうちに、なのですが。)
こういう慣れが目についた時は、残念だなと思うと同時に、環境づくりの工夫が必要なんだな、と
指導側の努力不足も感じることが多いんですよね。
皆さんは劇団四季の有名な言葉、ご存知でしょうか。
「慣れだれ崩れ=去れ」
同じことを繰り返していると、人間は知らず知らずのうちに「慣れ」が生じ、それはやがて「だれ」になり、「崩れ」を生み出す。
これはもう、現場にいたら本当に耳が痛い言葉でして・・・
15年も同じ環境でレッスンをしていると、メンバーの中の緊張感も薄れたり、私自身のバトンへの向き合い方もだんだんとおざなりになったり。つまりは「慣れ→だれ→崩れ」が生じます。
私が、積極的に外部の講習会を受けるよう勧めたり、いろいろな物事にチャレンジしたり、横のつながりを作ったり、そういうことをメンバーに向けて発信しているのは、慣れの中に少しでも緊張感を味わってもらいたいからなんです。
一つ言えるのは、どんなことでも捉え方なので
「慣れている=安心安全で、心が無理せず楽しめる良い環境」
「慣れている=無理せず楽することで、がんばれず崩れにつながる悪い環境」
良い意味での緊張感を常に保ちつつ、向上心を持ち続ける、、これが理想ですが
正直、それって大人でも難しいですよね。よほど自分を律することができる人間でないと、無理な気がします。
なので、「合宿」という機会を作り、一年に一回だけでもこうしてスタッフの先生に関わってもらうことで、緊張感を味わってもらっています。
今年の合宿は、初めて訪れたロゴスランド!!
いつもお世話になっていた宿泊先が、残念ながらクローズとなったので
少し足を延ばしてこちらの施設にお邪魔しました。
今年はチームメンバー9人、そのうち3人が中学生。
そして昨年度とメンバーの変更がなかったので、みんなのチームワークもよく、年齢的・人数的にも
引率の大人が少なくてもよかったのですが・・・
たくさんのほうが楽しいですからね!!
スタッフさんや大学生メンバーに声をかけて、合計15名でお世話になりました。
合宿の楽しみといえば、こちら!
夜のレクリエーションですね~。
今年は「チームハムスター」「笑顔(スマイル)」「大人」の3チーム対抗で、様々なゲームで盛り上がりました。
定番のジェスチャーゲームから始まり・・・
脳トレ!!新聞から指定の文字を探し出すミッション。みんな必死ですww
普段はなかなかゆっくり話すことのできないスタッフの先生と、貴重なおしゃべりタイムも・・・
いつもより長時間練習をして、作品の完成度を高めることが、合宿の目的の一つですが
こうしてチームワークを再確認したり、コミュニケーションをたくさん取ったりすることも
大切な目的の一つだと考えています。
加えて、集団生活をすることにより、社会のルールを学んだり守ったり。
礼儀作法やマナーの部分はもちろんですが、仲間のペースと合わせること。年長者が年少者を導くこと。
自分本位の動き方ではなく、人と足並みをそろえる大切さ、今なかなか学ぶ機会が減っているので
貴重なのではないかな、、と思いますね。
シニアの合宿をしていた時を思い出すと、こういった時間(レクリエーション)はゼロでしたww
もう大人ですからね・・・基本的な生活習慣や集団での関りを学ぶ時期はとうに過ぎているので
その代わりにしていたことはガチ練習。そしてガチミーティング。
晩ごはんの後も体育館で練習があり、その後は全員でガチ目のミーティング。
必ず涙を流すメンバーがいて、お互いが考えていることを理解しあって、また絆も深まって。
個人的には、今のシニアメンバーにもこういった時間を取ってほしいなと思うのですが、時間的な制約もあり、なかなか実現しそうにありません。
お食事会場にはこんなに可愛い予約席を用意して下さっていました。
現地のスタッフの方が作ってくださった切り絵がとっても素敵です!!
なんと朝は6時前に起きて(!早い!)、外遊びする気マンマン・・・
7:00になった途端に外に飛び出していくチームハムスター
笑顔(スマイル)チームは、このジャングルジムの中にいますwwわかるかな??
ロゴスランドの皆様、お世話になりありがとうございました!
また機会があればぜひ・・・よろしくお願いいたします!!
合宿二日目も、先生たちの手厚い指導の下、全員がしっかり頑張れたことで、とても力になったと思います。
コロナ前は当たり前のようにこなしていた合宿ですが、今は開催するにあたっても様々な点で課題を感じます。
暑い中での練習なので、まずは安全面の確保が最優先。
少ない人数、慣れているメンバーだからといって気を抜いて良い訳はなく
大げさかもしれませんが、大切な命を預かる責任はとてもとても重いものです。
ちょうど地震が続いていた時でもあり、万が一何かあったら・・・
(宿泊先に下見に行ったのですが、まず確認したのは非常口でした。)
メンバーを怖がらせてはいけませんが、万が一、就寝時に地震などが起こった時は
中学生を中心に、しっかり指示に従ってね、そんな話もしましたし
「単なる楽しいお泊り会」ではないんですよね。
特に成人していないメンバーを預かる責任は、たった2時間のレッスンでも、短い時間の出演でも、長時間に渡る大会でも、一泊二日の合宿でも、常に心にしっかりと感じていなければなりません。
そして各ご家庭のスケジュール調整も必須。
特に平日開催となる場合は、お仕事の調整も含めて、保護者の皆様にはたくさんのご理解とご協力をいただいています。
週末にできれば、それに越したことはないのですが・・・
体育館の予約はとても困難で、なかなか思うようにいかないのが現状です。
シーズンの始まりから終わりまで。
たくさんの練習・合宿・リハーサル・本番・・・と
様々な労力をかけて、費用もかけて、この取り組みをするのはなぜか。
強制ではない、義務でもない、「習い事」その中の「団体演技」に挑戦するのはなぜか。
そこから得られるものは何か。
きっと答えは一つではないんですよね。
一度機会があればメンバーみんなに聞いてみたいなぁ。
保護者の方のお気持ちも、きっとそれぞれかもしれません。
ただ、保護者の方の気持ちには
「大切な我が子が、好きで一生懸命頑張っていることなら、全力で応援したい」
(それはバトン活動に限らず、すべてのことにおいてそうですよね)
この軸が必ずあると。私も保護者の立場ですから、そこには確信があります(^^)
私が指導者の立場で考える習い事(バトン)のメリット
その中でも団体演技に取り組むメリットは、ずばりこれ!
「人間性と社会性を身につけられる」
人間性と社会性は、似て通じる部分が多いですよね。
思いつくままに書いてみると
〇人と話す力(コミュニケーションスキル)
〇人の話を聞く力
〇自分の意見をしっかり伝えられる力
〇足並みを揃えられる力(協調性)
〇場面によって指示に従う力(尊敬・尊重)
〇正しい礼儀作法・マナー・モラル
〇責任感を持つこと(チームの一員として・・・)
こういったことが挙げられるでしょうか。
すべて、団体演技に必要なことだと思います。
自分の調子が悪い時に、不機嫌さをあらわにするメンバーは、協調性に長けていると言えるでしょうか?
指示や指導に対して返事もしない、リアクションもないメンバーは、人を尊敬する念を持てているでしょうか?
休んだのに自主レッスンをしない、ミスを取り戻す努力をしない、そういうメンバーは責任感があるでしょうか?
日々チームのために、自分のために、仲間のために、できる努力をしているでしょうか?
言葉で言うのは簡単で、きっとみんな正しい答えは知っているのですが
知っているのと「実際にできる」のは、まったく別物です。
こんな風に偉そうにブログを書く私自身も、書きながら常に自分を振り返り「できていないなぁ、、」と反省する日々です。
知っているのとできるのは、まったく別。意識しないとできないんですよね。
チームの一員になると、それを肌で感じることが多くあると思います。
自分のミスで曲が止まる。自分のミスで、全員がやり直しになる。
覚えていなかったらついていけない、努力しなければ揃えられない、、
自分の調子が悪い時に、ポン、とかけてもらったメンバーからの一言でとても救われたり
逆に誰かをサポートできたり
そういった感覚も、実際にチームの活動をしなければ実体験としては得られないもので
それを感じてほしい。バトンで身につけた人間性・社会性は、長い人生の中で必ず役にたつ!!
その自信があるから、毎年チーム活動にこだわっています。
忍耐力を身につけるだけなら、ソロの活動だけでも十分だと思っていますが、、
あとは
メンバーの居場所を大切にしたい。この想いがあるからなんですね。
(いわゆるサードプレイス)
ファーストプレイス=家庭
セカンドプレイス=学校や仕事
サードプレイス=習い事
例えばセカンドプレイスで嫌なことがあったり、何か悩んでいることがあっても
サードプレイスに来ればそれを忘れられる。
ジュニアメンバーで考えると、みんな学校も年齢もバラバラですが、サードプレイスに来れば同じ目的を追う仲間です。
不思議ですよね。。まったく違うところから集まっているのに、バトンという同じ「好き」があれば繋がれる。
普段関わる学校のお友達とは、きっと考え方が違う子もいるでしょう。
良い意味で、地域や学校というコミュニティに縛られないサードプレイスを持つことは、メンバーが多様性を知り、他者を受け入れる包容力を育むことにも役立つと思うのです。
今年のテーマタイトルは「Do-Re-Mi」
小学二年生から中学生まで、年齢幅はありますが、本当に良いチームです!
六年生や中学生が、妹たちにやさしく丁寧に物事を伝える姿を見ていると、確実に社会性を身に着けてくれているなぁ、、と、とてもうれしく感じます。
チームハムスターの妹たちは元気いっぱいですが、お姉さんたちの話を聞く時は、みんな真剣そのもの。
こちらもまた、指示に従うことや年長者を敬うことなど、大切な社会性をバトンを通して身に着けてくれています。
どうしたらいいと思う?
みんなはどうしたい?
何が一番不安?
残されている時間と、やりたいこと、これって現実的かな?
もっと見直せるところがあるんじゃないかな?
「知っている」を「できる」にして「それを続ける」絶対に頑張るよ!
いつも以上に、私もメンバーと話す時間が多いように感じる今年のジュニアチーム
先生に言われたことをやる、そこに徹していた昨年までと違い、良い意味での自主性が大きく育っているのが今年のチームの特徴です。
大切なメンバーたち!!みんな本当にいつもありがとう。
レベルの高い関西大会、、その大きな舞台で経験を積めること、これが何よりもプライスレスの財産になるはずです!!
楽しみながら、心豊かに踊りきってもらいたいと思います(^^♪