第46回バトントワーリング関西大会

第46回バトントワーリング関西大会

2024年11月3日

バトントワーリング関西大会、無事に終了しました!!

お世話になったすべての皆様に、お礼申し上げます。

 

フェニックスバトンチーム・ジュニア「Do-Re-Mi」

一般部門U-15で第8位!!

 

 

 

 

フェニックスバトンチーム「Asian Dream Song」

一般部門OPENで優秀賞!!

 

 

どちらのチームも、本当によく頑張りました。

思いっきり、大声で、メンバー全員に「お疲れ様~~!!よく頑張ったね!!」を叫びたいですし

大きな大きな拍手を送りたいです。

 

謙遜は日本独特の文化かな、と思いますが

私はメンバーやフェニックスバトンチームに関しては

「いやいや、まだまだで、、」

「未熟なんです、、」

「皆様の足元にも及びません、、」

こういった言葉を使わないようにしています。

意識して使わないように、ではなく

そういう風には思わないんですね。

 

これを言うと「親バカ」ならぬ「先生バカ」ということになるのかもしれませんが(笑)

例えば、よその先生方からメンバーの行動をほめていただいたり、演技をほめていただいたり。

運営のお手伝いをした時に「たくさんいい生徒さんがいますね~」と言っていただいたり。

そういうことがあった時は

「そうなんです、みんな本当に素晴らしいメンバーで!頑張ってくれて、ありがたい限りです。」

いつもこう返答しています。

嘘偽りない本心(#^^#)

時にみんなが嫌がるくらい!?私はメンバーのことが大好きです。

 

 

一口に「大会参加」といっても

そこから学ぶことの多さは、書ききれないくらいあります。

チームの作品を作り上げるために、技術を磨くことだけでなく

〇コミュニケーションスキル

〇協調性

〇責任力

〇忍耐力

〇行動力

〇他を受け入れる許容の広さ

〇周りへ感謝する心

〇ライバル選手やチームを敬うこと

〇公共の場での観覧マナーや行動のルール

まだまだ他にもあるでしょうか。

 

順位がつくスポーツ=勝ち負けが明確、ということになりますが

私自身が関わる生徒・メンバーには技術と同時にもっと他にも学んでほしいことがたくさんあります。

その一つが、感謝の心を持つこと。

支えてくださるご家族や、一緒に踊ってくれる仲間へ。

指導して下さる先生へ。

大会を円滑に進めてくれる運営の方へ。

応援してくれる全ての人へ。

頑張って踊ってくれる自分の体と心へ。

具体的に挙げると色々ありますが、自分がこのフロアに立つために、いったいどれくらいの後方支援の手があり

だからこそ、この幸せを味わえるんだ、、!と実感することは

年齢問わずとても大切だと思っています。

 

大会運営の仕事に長く関わっていますが、私自身が一生懸命に働く姿を見せることで、

きっとメンバーに何か大切なことを伝えられる気がするんですね。

大会ってこんな風にして運営されているんだ、たくさんの人が動いてくれているんだ、

その実感を持つことで、いつか自分もその年齢になったらお手伝いを、、と

自然に考えてくれるようになるかな??そんな期待も込めています(^^)

 

 

大会運営のお仕事、楽しいんですよ!!

今回はチケットブースの担当でした。

会いに来てくれたメンバーに「寂しいから帰らないで~~」と泣いている図(笑)

 

 

 

運営をしながらいつも思うことは

「すべての参加選手が、気持ちよく演技できるように」

「すべての観客の方が、気持ちよく観覧できるように」

「運営の先生方、生徒たちのためにいつもありがとうございます」

 

 

 

演技に話を戻しますね。

運営の仕事をしているので、私の中の大原則としてあるのが

〇メンバーの演技は見られなくて当然

〇メンバーとの関りは、一日、全く無くて当たり前

運が良ければ演技が見られるかもしれないし、生徒やメンバーと話ができるかもしれませんが・・・

基本的に「無し」です。

 

今回も、出場全66団体中、演技を直接見られたのは3団体だけでした。

ジュニアチームは残念ながらがっつり仕事中だったので動画で。

シニアチームは「藤岡先生!!今からフェニックスさんやから!行ってあげて!!」と・・・

手の空いた先生が仕事を変わってくださって(涙)ダッシュで駆けつけることができました。

(その節はありがとうございました・・・)

 

動画で見たジュニアチームは、最初のフォーメーションで妹メンバーが迷子になりかけたり(汗)

ぽろぽろミスが出てしまったり、、という実施でしたが、これもまた経験です。

あの大きなフロアで、たった9人で、力いっぱい踊った結果ですから!!

去年は9位、今年は8位でした。

一歩ずつ、一歩ずつ。

本人たちはおそらく、出し切れなかった悔しい思いもあると思いますが

何より表彰式でチーム名のコールがあったこと!

とっても嬉しかったんじゃないかな(*^-^*)

※8位以下は、名前のコールがないのです。

 

「去年より順位あがったやん!名前呼んでもらえたね!!」

そうやって喜んでくださった保護者の方もおられたようで、温かくまっすぐな導きに心から感謝しています。

 

全国大会に行けるか行けないか、でいうと「行けない」ので

負けは負け、ですよね。勝ち負けの観点だけでいえば。

でも、、それよりももっと大切なことがあると思うのです。

 

 

シニアの演技は、後ろからでしたが嬉し涙が出そうになるのをぐっとこらえました。

それくらい、私の中では良い出来だったと。

細かいミスはありましたが、チーム全体が落ち着いていて、とても美しい大人の雰囲気でした。

見せ場をきっちり決められたこと、苦労していた部分がまとまったこと。

やっとできた・・・!

心の中で「ヨシ!」と、思わずガッツポーズ!!

 

 

似たようなテーマや曲調が多い中で、穏やかな和・東洋美のテイストは新鮮な風を吹かせたように思います。

凛とした佇まいと、品のある和の魅力が色々なところに見えていて、、

京都のチームだから?キャリアを重ねたチームだから?理由は色々あると思いますが

私たちにしかできない、唯一無二の表現だなぁとそんな風に感じています。

大好きな作品です!!

 

そしてシニアチームは、目標にしていた得点を超えることができたので

それもまた嬉しくて。

ジュニア同様、負けは負け。

それでも自分たちの目標を達成できたことは、大きな達成感を生み、さらに成長していくための財産を得られたと思います。

 

 

 

大会後の、いつもの光景

もう自分の目でこの光景を見ることはほぼなくなって

この時間に私は何をしているかというと、せっせと会場の後片付け(*^-^*)です!

 

 

当日のあれこれを一手に引き受けてくれるスタッフの先生に感謝・・・

メンバーを確実にフロアに送り出し、戻ってきたメンバーをフォローし、最後、解散するまで。

気が休まる暇はないでしょう・・・

いつも本当にありがとう!!

 

 

ハムスターチーム♡

 

 

私は、バトンのイベントでも大会でも講習会でも「ツグミの母」であったことは一度もないので

大会の写真がほとんどないんですね。

こうやって周りの方が撮ってくださることが本当にありがたいです!!

 

ちなみに大会当日の送迎も

保護者の方が助けてくださることがほとんどで・・・

私が一番、後方支援の手の多さを実感しているかもしれません。

いつも皆さんに助けていただき、バトン活動がなりたっていると実感します。

本当にありがとうございます!!

 

今回、ツグミの髪型が少し手間がかかるものだったので

保護者の方に頼むのが申し訳なさ過ぎて(笑)

でも私は早朝出発・・・ツグミを起こすわけにもいかないし、どうしたものか・・・

 

考えた結果、「前の晩からガチガチに固めて寝る」を採用!

心配していましたが、案外大丈夫でしたww

 

 

 

話を戻しましょう。

 

 

 

正直に言って、どれだけベストを尽くしても、ノードロノーミスでも、

上位に行くことは難しい。それが現実です。

関西のレベルは年々高くなり、それはもう・・・言いたくないですが「別次元」

私たちとは、それくらいのレベルの差があります。

 

 

勝つ、を最優先にするなら、いくらでも方法はあります。

一番早いのは、上手な選手をスカウトすること。そして実績と実力のある指導者を招くこと。

レベルの高い選手が一人でもいて、全国レベル・世界レベルの指導者がいれば

チーム自体の力がググーっと引き上げられるのは、容易に想像できます。

 

そしてメンバーはオーディション。

レベルに達しなければ出るに値しない。そこの線引きをきっちりとすること。

レベルが統一されれば、チームとしての統一感もあがりますし、やれる内容も一気に増えます。

 

 

では、わかっているのになぜそれをしないのか??

答えは明確です。

勝つ。そして全国大会に行く、これが最優先ではないからなんですね。

全国大会は憧れであり、目標ですが、最優先ではないんです。私の中では。

自分たちのカラーを大切にし、自分たちの力で作品を生み出し、

今いるメンバー全員を大切にし、みんなで一生懸命作り上げていく

これが私の目指す「チームバトン」です。

 

 

あくまで習い事であるバトン

そこにかける思いは、本当に一人ひとり違うと思います。

勝ちたい人、全国大会に行きたい人、それが最優先の人もたくさんいるでしょう。

正解不正解ではなく、「自分の最優先は??」をきちんと理解できているかが大切ですね(*^-^*)

 

 

先にも書いたように、もう関西のチームがすごすぎて、、

今の私たちが戦える相手では全くありません。

 

「だから、がんばっても意味ないよね」

と思われるかも??しれませんが

そう思ったことは一度もありません。

なぜかというと「全国大会」に行けるか行けないか、で

自分たちの価値が決まるとは思っていないから。

 

わかりやすい例でいうと、甲子園を目指す地区予選。

(正式名称わからなくてすいません)

府県でたった一校、本当に本当に到達するのが難しい頂点だと想像するのですが

「どうせ出ても負けるし、、やめとこか」

そんな風に考える学校は、きっと無いのでは??(あくまでも想像です)

立てるステージがあるなら、自分たちの全力を尽くす!それと同じ考えで。

出場できる大会があるなら、そこに勇気をもってチャレンジし、そこからたくさんの経験をして

財産を得てこよう!!胸を張って演技しよう!!

 

その一言に尽きます。

 

 

今回も、関西大会に出て演技をし、多くのチーム作品を見たことによって

ジュニアメンバーにはすでに今までの練習と明らかな違いが見えてきました。

一日でも早く、一分でも長く、もっともっと練習したい!!

もっともっとうまくなりたい!

その意欲が湧いていることも、上位チームを見て

「体がほんっとうにピンピンやった!力がずーっと入っていてすごかった!」

そんな感想を興奮気味に話してくれるのも、大会で経験をしたからこそ。

上手なチームから学んだことが、とてもたくさんあるようです(*^-^*)

 

 

大会のたびにメンバーに言うことですが

「まずはこうやって続けている自分をしっかり認めて、ほめてほしい」

いくら好きなことでも、長く続けていくのは容易ではない。

それがわかっているからなんです。

「何があっても3年は勤めること・続けること」「やめたら努力も苦労も水の泡、もったいない」

昭和生まれなら当たり前のように言われていたこれらのワードは、今の時代、完全にNGです。

指導者から強要することは絶対にしてはならない時代になりました。

 

 

では・・・

強制しない中で、メンバーがフェニックスに居続けてくれる理由は??

やめる理由もタイミングも転がっていて

レベルの高いチームが関西にはいくつもあって

移籍には何の制限もペナルティもなく簡単にできてしまう世界で

それでもフェニックスに所属し続けてくれる理由は??

 

 

ズバリ

 

 

「楽しいから」

 

「みんなといれば楽しいから。悩みもなくなるから。

心が晴れるから。みんなが大好きだから」

 

 

ただ楽しいから、、なんだと思います。

仲間が、友達が、好きなんだろうな、そう思います。

この仲間で作り上げるから楽しいのだと思います。

仲間のために頑張りたい、チームのために力をつけたい、

バトンが好きだから、仲間が好きだから、ここでずーっと続けたい。

違うかな(*^-^*)一度みんなにも聞いてみたいです。

 

 

 

今、スポーツの現場で大切にしたいと考えられている「フィジカルリテラシー」

自分の体は単なる道具、何かを達成するための道具ではなく

「自分の存在価値を高めてくれるもの」という考え方です。

バトンをしていると、どうしても「うまくなる」ことが最優先に求められがちですが

フィジカルリテラシーというコンセプトのもと

バトンを通して「心を育て、社会性を育てていく」

私自身も、この理念をずーっと大切にしたいと思います。

 

 

 

最近、「それほど期待せずに見始めて、6話あたりから一気に面白くなって、最後は大号泣」という

韓国ドラマに出会いまして・・・

 

その名も「ラケット少年団」

バドミントンを題材にしたスポーツ&ほんのり恋愛コメディなのですが

その中に、私の気持ちをそのまま代弁してくれたようなセリフがあったのでご紹介します。

 

弱小チームをひっぱり、支えてきたコーチが

メンバーに向けて言うセリフ

↓↓↓

自分は、現役時代、特別に秀でた選手だったわけじゃない。

コーチとしては平均にも満たないと思う。

父親・夫としても普通以下だ。

それでも・・・

ごく平凡で、大したことのない俺でも

君たちがいてくれるから自分を誇らしく思えるんだ。

本当にありがとう。

 

予想不可能なバドミントンは、まるで人の一生だ。

若い頃はスマッシュのように全てがあっという間だ。

でも今の俺は・・・

時間も考え方も、ヘアピンのように止まっている。

一日一日を過ごすのが辛くて、息が詰まる。

でも、俺は君たちのコーチだ。

年齢を言い訳にすることなく

人生の残り試合を懸命に生きようと思う。

 

君たちが大好きだ。

 

こんなことしか言えなくて本当に申し訳ない。

こんな俺についてきてくれて・・・本当にありがとう。

 

 

 

私の心も、まさにこれと同じ。

大会が終わり、時間が経ち冷静になればなるほど

テーマ選びも、作品作りも、衣装も構成もメンバーの役割分担も

未熟な点ばかりだと・・・自分の能力不足を痛感しています。

一生懸命やっている「つもり」でしかなかったんだなぁ、と

大会後は下を向くことがとても多いのですが

そんな、足りない部分ばかりの私に、こんなにもまっすぐついてきてくれるメンバーがたくさん、、

少子化が深刻で、習い事という分野自体が今後どうなるか全く見えない世界なのに

毎年チームを組むことができる幸せ。

なんの取り柄もなく、バトンの実績も後ろ盾もなく、まさにコーチとしては平均以下の私でも

メンバーが集ってくれること、そしてみんなのおかげでフェニックスバトンチームが続いていること

スタッフさんがいて、頼もしいシニアメンバーがいて

素直で頑張り屋さんのジュニアメンバーがいて、、

支えてくださるご家族もとっても温かくて

これを感じる時だけは、胸を張ることができます。

いいメンバーがたくさんいるんですよ!みんな本当にバトンが大好きなんです(*^-^*)

どこに出しても恥ずかしくない、自慢のメンバーがたくさんいると自負があります。

 

みんな・・・

本当にありがとう。

保護者の皆様も本当にありがとうございます。

 

 

私の言葉を代弁してくれたバドミントンのコーチが言うように

年齢を言い訳にせず、動けるうちは一生懸命に日々を生きたいと強く思います。

 

来年はどんなテーマにしようかな。

休む間もなく、考える日々のスタート!!です(*^-^*)

 

ラケット少年団については、とっても素晴らしいドラマなので

別記事で取り上げてみるつもりです。韓国ドラマに興味のある方は、どうぞお楽しみに!




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