先生の想い

第46回バトントワーリング関西大会

2024年11月3日

バトントワーリング関西大会、無事に終了しました!!

お世話になったすべての皆様に、お礼申し上げます。

 

フェニックスバトンチーム・ジュニア「Do-Re-Mi」

一般部門U-15で第8位!!

 

 

 

 

フェニックスバトンチーム「Asian Dream Song」

一般部門OPENで優秀賞!!

 

 

どちらのチームも、本当によく頑張りました。

思いっきり、大声で、メンバー全員に「お疲れ様~~!!よく頑張ったね!!」を叫びたいですし

大きな大きな拍手を送りたいです。

 

謙遜は日本独特の文化かな、と思いますが

私はメンバーやフェニックスバトンチームに関しては

「いやいや、まだまだで、、」

「未熟なんです、、」

「皆様の足元にも及びません、、」

こういった言葉を使わないようにしています。

意識して使わないように、ではなく

そういう風には思わないんですね。

 

これを言うと「親バカ」ならぬ「先生バカ」ということになるのかもしれませんが(笑)

例えば、よその先生方からメンバーの行動をほめていただいたり、演技をほめていただいたり。

運営のお手伝いをした時に「たくさんいい生徒さんがいますね~」と言っていただいたり。

そういうことがあった時は

「そうなんです、みんな本当に素晴らしいメンバーで!頑張ってくれて、ありがたい限りです。」

いつもこう返答しています。

嘘偽りない本心(#^^#)

時にみんなが嫌がるくらい!?私はメンバーのことが大好きです。

 

 

一口に「大会参加」といっても

そこから学ぶことの多さは、書ききれないくらいあります。

チームの作品を作り上げるために、技術を磨くことだけでなく

〇コミュニケーションスキル

〇協調性

〇責任力

〇忍耐力

〇行動力

〇他を受け入れる許容の広さ

〇周りへ感謝する心

〇ライバル選手やチームを敬うこと

〇公共の場での観覧マナーや行動のルール

まだまだ他にもあるでしょうか。

 

順位がつくスポーツ=勝ち負けが明確、ということになりますが

私自身が関わる生徒・メンバーには技術と同時にもっと他にも学んでほしいことがたくさんあります。

その一つが、感謝の心を持つこと。

支えてくださるご家族や、一緒に踊ってくれる仲間へ。

指導して下さる先生へ。

大会を円滑に進めてくれる運営の方へ。

応援してくれる全ての人へ。

頑張って踊ってくれる自分の体と心へ。

具体的に挙げると色々ありますが、自分がこのフロアに立つために、いったいどれくらいの後方支援の手があり

だからこそ、この幸せを味わえるんだ、、!と実感することは

年齢問わずとても大切だと思っています。

 

大会運営の仕事に長く関わっていますが、私自身が一生懸命に働く姿を見せることで、

きっとメンバーに何か大切なことを伝えられる気がするんですね。

大会ってこんな風にして運営されているんだ、たくさんの人が動いてくれているんだ、

その実感を持つことで、いつか自分もその年齢になったらお手伝いを、、と

自然に考えてくれるようになるかな??そんな期待も込めています(^^)

 

 

大会運営のお仕事、楽しいんですよ!!

今回はチケットブースの担当でした。

会いに来てくれたメンバーに「寂しいから帰らないで~~」と泣いている図(笑)

 

 

 

運営をしながらいつも思うことは

「すべての参加選手が、気持ちよく演技できるように」

「すべての観客の方が、気持ちよく観覧できるように」

「運営の先生方、生徒たちのためにいつもありがとうございます」

 

 

 

演技に話を戻しますね。

運営の仕事をしているので、私の中の大原則としてあるのが

〇メンバーの演技は見られなくて当然

〇メンバーとの関りは、一日、全く無くて当たり前

運が良ければ演技が見られるかもしれないし、生徒やメンバーと話ができるかもしれませんが・・・

基本的に「無し」です。

 

今回も、出場全66団体中、演技を直接見られたのは3団体だけでした。

ジュニアチームは残念ながらがっつり仕事中だったので動画で。

シニアチームは「藤岡先生!!今からフェニックスさんやから!行ってあげて!!」と・・・

手の空いた先生が仕事を変わってくださって(涙)ダッシュで駆けつけることができました。

(その節はありがとうございました・・・)

 

動画で見たジュニアチームは、最初のフォーメーションで妹メンバーが迷子になりかけたり(汗)

ぽろぽろミスが出てしまったり、、という実施でしたが、これもまた経験です。

あの大きなフロアで、たった9人で、力いっぱい踊った結果ですから!!

去年は9位、今年は8位でした。

一歩ずつ、一歩ずつ。

本人たちはおそらく、出し切れなかった悔しい思いもあると思いますが

何より表彰式でチーム名のコールがあったこと!

とっても嬉しかったんじゃないかな(*^-^*)

※8位以下は、名前のコールがないのです。

 

「去年より順位あがったやん!名前呼んでもらえたね!!」

そうやって喜んでくださった保護者の方もおられたようで、温かくまっすぐな導きに心から感謝しています。

 

全国大会に行けるか行けないか、でいうと「行けない」ので

負けは負け、ですよね。勝ち負けの観点だけでいえば。

でも、、それよりももっと大切なことがあると思うのです。

 

 

シニアの演技は、後ろからでしたが嬉し涙が出そうになるのをぐっとこらえました。

それくらい、私の中では良い出来だったと。

細かいミスはありましたが、チーム全体が落ち着いていて、とても美しい大人の雰囲気でした。

見せ場をきっちり決められたこと、苦労していた部分がまとまったこと。

やっとできた・・・!

心の中で「ヨシ!」と、思わずガッツポーズ!!

 

 

似たようなテーマや曲調が多い中で、穏やかな和・東洋美のテイストは新鮮な風を吹かせたように思います。

凛とした佇まいと、品のある和の魅力が色々なところに見えていて、、

京都のチームだから?キャリアを重ねたチームだから?理由は色々あると思いますが

私たちにしかできない、唯一無二の表現だなぁとそんな風に感じています。

大好きな作品です!!

 

そしてシニアチームは、目標にしていた得点を超えることができたので

それもまた嬉しくて。

ジュニア同様、負けは負け。

それでも自分たちの目標を達成できたことは、大きな達成感を生み、さらに成長していくための財産を得られたと思います。

 

 

 

大会後の、いつもの光景

もう自分の目でこの光景を見ることはほぼなくなって

この時間に私は何をしているかというと、せっせと会場の後片付け(*^-^*)です!

 

 

当日のあれこれを一手に引き受けてくれるスタッフの先生に感謝・・・

メンバーを確実にフロアに送り出し、戻ってきたメンバーをフォローし、最後、解散するまで。

気が休まる暇はないでしょう・・・

いつも本当にありがとう!!

 

 

ハムスターチーム♡

 

 

私は、バトンのイベントでも大会でも講習会でも「ツグミの母」であったことは一度もないので

大会の写真がほとんどないんですね。

こうやって周りの方が撮ってくださることが本当にありがたいです!!

 

ちなみに大会当日の送迎も

保護者の方が助けてくださることがほとんどで・・・

私が一番、後方支援の手の多さを実感しているかもしれません。

いつも皆さんに助けていただき、バトン活動がなりたっていると実感します。

本当にありがとうございます!!

 

今回、ツグミの髪型が少し手間がかかるものだったので

保護者の方に頼むのが申し訳なさ過ぎて(笑)

でも私は早朝出発・・・ツグミを起こすわけにもいかないし、どうしたものか・・・

 

考えた結果、「前の晩からガチガチに固めて寝る」を採用!

心配していましたが、案外大丈夫でしたww

 

 

 

話を戻しましょう。

 

 

 

正直に言って、どれだけベストを尽くしても、ノードロノーミスでも、

上位に行くことは難しい。それが現実です。

関西のレベルは年々高くなり、それはもう・・・言いたくないですが「別次元」

私たちとは、それくらいのレベルの差があります。

 

 

勝つ、を最優先にするなら、いくらでも方法はあります。

一番早いのは、上手な選手をスカウトすること。そして実績と実力のある指導者を招くこと。

レベルの高い選手が一人でもいて、全国レベル・世界レベルの指導者がいれば

チーム自体の力がググーっと引き上げられるのは、容易に想像できます。

 

そしてメンバーはオーディション。

レベルに達しなければ出るに値しない。そこの線引きをきっちりとすること。

レベルが統一されれば、チームとしての統一感もあがりますし、やれる内容も一気に増えます。

 

 

では、わかっているのになぜそれをしないのか??

答えは明確です。

勝つ。そして全国大会に行く、これが最優先ではないからなんですね。

全国大会は憧れであり、目標ですが、最優先ではないんです。私の中では。

自分たちのカラーを大切にし、自分たちの力で作品を生み出し、

今いるメンバー全員を大切にし、みんなで一生懸命作り上げていく

これが私の目指す「チームバトン」です。

 

 

あくまで習い事であるバトン

そこにかける思いは、本当に一人ひとり違うと思います。

勝ちたい人、全国大会に行きたい人、それが最優先の人もたくさんいるでしょう。

正解不正解ではなく、「自分の最優先は??」をきちんと理解できているかが大切ですね(*^-^*)

 

 

先にも書いたように、もう関西のチームがすごすぎて、、

今の私たちが戦える相手では全くありません。

 

「だから、がんばっても意味ないよね」

と思われるかも??しれませんが

そう思ったことは一度もありません。

なぜかというと「全国大会」に行けるか行けないか、で

自分たちの価値が決まるとは思っていないから。

 

わかりやすい例でいうと、甲子園を目指す地区予選。

(正式名称わからなくてすいません)

府県でたった一校、本当に本当に到達するのが難しい頂点だと想像するのですが

「どうせ出ても負けるし、、やめとこか」

そんな風に考える学校は、きっと無いのでは??(あくまでも想像です)

立てるステージがあるなら、自分たちの全力を尽くす!それと同じ考えで。

出場できる大会があるなら、そこに勇気をもってチャレンジし、そこからたくさんの経験をして

財産を得てこよう!!胸を張って演技しよう!!

 

その一言に尽きます。

 

 

今回も、関西大会に出て演技をし、多くのチーム作品を見たことによって

ジュニアメンバーにはすでに今までの練習と明らかな違いが見えてきました。

一日でも早く、一分でも長く、もっともっと練習したい!!

もっともっとうまくなりたい!

その意欲が湧いていることも、上位チームを見て

「体がほんっとうにピンピンやった!力がずーっと入っていてすごかった!」

そんな感想を興奮気味に話してくれるのも、大会で経験をしたからこそ。

上手なチームから学んだことが、とてもたくさんあるようです(*^-^*)

 

 

大会のたびにメンバーに言うことですが

「まずはこうやって続けている自分をしっかり認めて、ほめてほしい」

いくら好きなことでも、長く続けていくのは容易ではない。

それがわかっているからなんです。

「何があっても3年は勤めること・続けること」「やめたら努力も苦労も水の泡、もったいない」

昭和生まれなら当たり前のように言われていたこれらのワードは、今の時代、完全にNGです。

指導者から強要することは絶対にしてはならない時代になりました。

 

 

では・・・

強制しない中で、メンバーがフェニックスに居続けてくれる理由は??

やめる理由もタイミングも転がっていて

レベルの高いチームが関西にはいくつもあって

移籍には何の制限もペナルティもなく簡単にできてしまう世界で

それでもフェニックスに所属し続けてくれる理由は??

 

 

ズバリ

 

 

「楽しいから」

 

「みんなといれば楽しいから。悩みもなくなるから。

心が晴れるから。みんなが大好きだから」

 

 

ただ楽しいから、、なんだと思います。

仲間が、友達が、好きなんだろうな、そう思います。

この仲間で作り上げるから楽しいのだと思います。

仲間のために頑張りたい、チームのために力をつけたい、

バトンが好きだから、仲間が好きだから、ここでずーっと続けたい。

違うかな(*^-^*)一度みんなにも聞いてみたいです。

 

 

 

今、スポーツの現場で大切にしたいと考えられている「フィジカルリテラシー」

自分の体は単なる道具、何かを達成するための道具ではなく

「自分の存在価値を高めてくれるもの」という考え方です。

バトンをしていると、どうしても「うまくなる」ことが最優先に求められがちですが

フィジカルリテラシーというコンセプトのもと

バトンを通して「心を育て、社会性を育てていく」

私自身も、この理念をずーっと大切にしたいと思います。

 

 

 

最近、「それほど期待せずに見始めて、6話あたりから一気に面白くなって、最後は大号泣」という

韓国ドラマに出会いまして・・・

 

その名も「ラケット少年団」

バドミントンを題材にしたスポーツ&ほんのり恋愛コメディなのですが

その中に、私の気持ちをそのまま代弁してくれたようなセリフがあったのでご紹介します。

 

弱小チームをひっぱり、支えてきたコーチが

メンバーに向けて言うセリフ

↓↓↓

自分は、現役時代、特別に秀でた選手だったわけじゃない。

コーチとしては平均にも満たないと思う。

父親・夫としても普通以下だ。

それでも・・・

ごく平凡で、大したことのない俺でも

君たちがいてくれるから自分を誇らしく思えるんだ。

本当にありがとう。

 

予想不可能なバドミントンは、まるで人の一生だ。

若い頃はスマッシュのように全てがあっという間だ。

でも今の俺は・・・

時間も考え方も、ヘアピンのように止まっている。

一日一日を過ごすのが辛くて、息が詰まる。

でも、俺は君たちのコーチだ。

年齢を言い訳にすることなく

人生の残り試合を懸命に生きようと思う。

 

君たちが大好きだ。

 

こんなことしか言えなくて本当に申し訳ない。

こんな俺についてきてくれて・・・本当にありがとう。

 

 

 

私の心も、まさにこれと同じ。

大会が終わり、時間が経ち冷静になればなるほど

テーマ選びも、作品作りも、衣装も構成もメンバーの役割分担も

未熟な点ばかりだと・・・自分の能力不足を痛感しています。

一生懸命やっている「つもり」でしかなかったんだなぁ、と

大会後は下を向くことがとても多いのですが

そんな、足りない部分ばかりの私に、こんなにもまっすぐついてきてくれるメンバーがたくさん、、

少子化が深刻で、習い事という分野自体が今後どうなるか全く見えない世界なのに

毎年チームを組むことができる幸せ。

なんの取り柄もなく、バトンの実績も後ろ盾もなく、まさにコーチとしては平均以下の私でも

メンバーが集ってくれること、そしてみんなのおかげでフェニックスバトンチームが続いていること

スタッフさんがいて、頼もしいシニアメンバーがいて

素直で頑張り屋さんのジュニアメンバーがいて、、

支えてくださるご家族もとっても温かくて

これを感じる時だけは、胸を張ることができます。

いいメンバーがたくさんいるんですよ!みんな本当にバトンが大好きなんです(*^-^*)

どこに出しても恥ずかしくない、自慢のメンバーがたくさんいると自負があります。

 

みんな・・・

本当にありがとう。

保護者の皆様も本当にありがとうございます。

 

 

私の言葉を代弁してくれたバドミントンのコーチが言うように

年齢を言い訳にせず、動けるうちは一生懸命に日々を生きたいと強く思います。

 

来年はどんなテーマにしようかな。

休む間もなく、考える日々のスタート!!です(*^-^*)

 

ラケット少年団については、とっても素晴らしいドラマなので

別記事で取り上げてみるつもりです。韓国ドラマに興味のある方は、どうぞお楽しみに!


2024ジュニアチーム

関西大会まであと2週間となりました。

今回のテーマはジュニアチーム!!

 

毎年チームを作っていく中で一番に思うことは

「メンバーが集まることの難しさ」

これはジュニアもシニアもルージュも同じです。

何人集まってくれるかも、チームとして動けるだけの構成人数になるのかも、まったく未定。

事実、今年度はチーム数が減り、、

例年、小学生だけで組んでいたティノジュニアは一旦スリープモードに入っています。

(来年度は形を変えて復活させたいなぁ・・・)

 

ジュニアチームといえば合宿!!

実は合宿の歴史は長くて、ずーーーーーーっと昔はシニアの合宿から始まり

その後はジュニアシニア合同でおこなったり、、

かなりの人数で滋賀県高島郡に泊まりに行ったりしていました。懐かしい~~。

夜はバーベキューをしたり、花火をしたり。

その時のジュニアさんが今はシニアチームのメンバーですからね。

時が流れるのは本当に早いと思います。

 

ちなみに高島郡に宿を取っていたのは、私の学生時代の名残でして。

大学バトン部時代は、夏シーズン・高島郡での合宿が定例行事だったのです。

 

そんなこんなで

形や方法・場所を変えながら、コロナで制限がかかるまでは毎年欠かさず行っていました。

 

そういえば。

シニアが合宿をしなくなったのはいつからだったか・・・

はっきり覚えていませんが

ジュニア「合宿めっちゃ楽しみ!!早く行きたい!!」

シニア「長時間練習は必要だけど、疲れは家でゆっくり取りたい」

年齢が変わると、こんなにもメンバーの要望は変わるんですね(笑)

年齢幅の広いメンバーと関わっていると、こういう事案はしょっちゅうで。

年齢によってのニーズは全く異なりますし、面白いなぁ、、難しいなぁ、、と思いながら、日々過ごしています。

 

二か月ほど前のことになりますが、夏合宿の思い出を振り返ってみましょう!

 

 

いつもの練習風景も、心なしか緊張感が漂うような??

少し違う、ピリッとした雰囲気が写真からも感じられる気がします。

 

 

 

 

合宿の利点はたくさんありますが、その中の一つが「いつもとは異なる環境」。

スタッフの先生方に、みっちりと向き合ってもらう時間は、メンバーにとっても私自身にとっても、

本当に意味があるんですよね。

言い方がよいかどうかはわかりませんが

いつも関わっている先生だと、どうしても「慣れ」が出ます。(知らず知らずのうちに、なのですが。)

こういう慣れが目についた時は、残念だなと思うと同時に、環境づくりの工夫が必要なんだな、と

指導側の努力不足も感じることが多いんですよね。

 

 

 

 

皆さんは劇団四季の有名な言葉、ご存知でしょうか。

「慣れだれ崩れ=去れ」

同じことを繰り返していると、人間は知らず知らずのうちに「慣れ」が生じ、それはやがて「だれ」になり、「崩れ」を生み出す。

 

これはもう、現場にいたら本当に耳が痛い言葉でして・・・

15年も同じ環境でレッスンをしていると、メンバーの中の緊張感も薄れたり、私自身のバトンへの向き合い方もだんだんとおざなりになったり。つまりは「慣れ→だれ→崩れ」が生じます。

 

私が、積極的に外部の講習会を受けるよう勧めたり、いろいろな物事にチャレンジしたり、横のつながりを作ったり、そういうことをメンバーに向けて発信しているのは、慣れの中に少しでも緊張感を味わってもらいたいからなんです。

 

一つ言えるのは、どんなことでも捉え方なので

「慣れている=安心安全で、心が無理せず楽しめる良い環境」

「慣れている=無理せず楽することで、がんばれず崩れにつながる悪い環境」

良い意味での緊張感を常に保ちつつ、向上心を持ち続ける、、これが理想ですが

正直、それって大人でも難しいですよね。よほど自分を律することができる人間でないと、無理な気がします。

 

 

なので、「合宿」という機会を作り、一年に一回だけでもこうしてスタッフの先生に関わってもらうことで、緊張感を味わってもらっています。

 

 

今年の合宿は、初めて訪れたロゴスランド!!

いつもお世話になっていた宿泊先が、残念ながらクローズとなったので

少し足を延ばしてこちらの施設にお邪魔しました。

 

 

今年はチームメンバー9人、そのうち3人が中学生。

そして昨年度とメンバーの変更がなかったので、みんなのチームワークもよく、年齢的・人数的にも

引率の大人が少なくてもよかったのですが・・・

たくさんのほうが楽しいですからね!!

スタッフさんや大学生メンバーに声をかけて、合計15名でお世話になりました。

 

 

合宿の楽しみといえば、こちら!

夜のレクリエーションですね~。

 

 

今年は「チームハムスター」「笑顔(スマイル)」「大人」の3チーム対抗で、様々なゲームで盛り上がりました。

定番のジェスチャーゲームから始まり・・・

 

 

 

 

 

脳トレ!!新聞から指定の文字を探し出すミッション。みんな必死ですww

 

 

 

 

普段はなかなかゆっくり話すことのできないスタッフの先生と、貴重なおしゃべりタイムも・・・

 

 

いつもより長時間練習をして、作品の完成度を高めることが、合宿の目的の一つですが

こうしてチームワークを再確認したり、コミュニケーションをたくさん取ったりすることも

大切な目的の一つだと考えています。

加えて、集団生活をすることにより、社会のルールを学んだり守ったり。

礼儀作法やマナーの部分はもちろんですが、仲間のペースと合わせること。年長者が年少者を導くこと。

自分本位の動き方ではなく、人と足並みをそろえる大切さ、今なかなか学ぶ機会が減っているので

貴重なのではないかな、、と思いますね。

 

 

シニアの合宿をしていた時を思い出すと、こういった時間(レクリエーション)はゼロでしたww

もう大人ですからね・・・基本的な生活習慣や集団での関りを学ぶ時期はとうに過ぎているので

その代わりにしていたことはガチ練習。そしてガチミーティング。

 

晩ごはんの後も体育館で練習があり、その後は全員でガチ目のミーティング。

必ず涙を流すメンバーがいて、お互いが考えていることを理解しあって、また絆も深まって。

個人的には、今のシニアメンバーにもこういった時間を取ってほしいなと思うのですが、時間的な制約もあり、なかなか実現しそうにありません。

 

 

 

お食事会場にはこんなに可愛い予約席を用意して下さっていました。

現地のスタッフの方が作ってくださった切り絵がとっても素敵です!!

 

 

 

 

 

なんと朝は6時前に起きて(!早い!)、外遊びする気マンマン・・・

7:00になった途端に外に飛び出していくチームハムスター

 

 

 

 

 

笑顔(スマイル)チームは、このジャングルジムの中にいますwwわかるかな??

 

 

 

 

 

 

ロゴスランドの皆様、お世話になりありがとうございました!

また機会があればぜひ・・・よろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

合宿二日目も、先生たちの手厚い指導の下、全員がしっかり頑張れたことで、とても力になったと思います。

 

コロナ前は当たり前のようにこなしていた合宿ですが、今は開催するにあたっても様々な点で課題を感じます。

暑い中での練習なので、まずは安全面の確保が最優先。

少ない人数、慣れているメンバーだからといって気を抜いて良い訳はなく

大げさかもしれませんが、大切な命を預かる責任はとてもとても重いものです。

 

ちょうど地震が続いていた時でもあり、万が一何かあったら・・・

(宿泊先に下見に行ったのですが、まず確認したのは非常口でした。)

 

メンバーを怖がらせてはいけませんが、万が一、就寝時に地震などが起こった時は

中学生を中心に、しっかり指示に従ってね、そんな話もしましたし

「単なる楽しいお泊り会」ではないんですよね。

特に成人していないメンバーを預かる責任は、たった2時間のレッスンでも、短い時間の出演でも、長時間に渡る大会でも、一泊二日の合宿でも、常に心にしっかりと感じていなければなりません。

 

そして各ご家庭のスケジュール調整も必須。

特に平日開催となる場合は、お仕事の調整も含めて、保護者の皆様にはたくさんのご理解とご協力をいただいています。

週末にできれば、それに越したことはないのですが・・・

体育館の予約はとても困難で、なかなか思うようにいかないのが現状です。

 

 

シーズンの始まりから終わりまで。

たくさんの練習・合宿・リハーサル・本番・・・と

様々な労力をかけて、費用もかけて、この取り組みをするのはなぜか。

強制ではない、義務でもない、「習い事」その中の「団体演技」に挑戦するのはなぜか。

そこから得られるものは何か。

 

きっと答えは一つではないんですよね。

一度機会があればメンバーみんなに聞いてみたいなぁ。

保護者の方のお気持ちも、きっとそれぞれかもしれません。

ただ、保護者の方の気持ちには

「大切な我が子が、好きで一生懸命頑張っていることなら、全力で応援したい」

(それはバトン活動に限らず、すべてのことにおいてそうですよね)

この軸が必ずあると。私も保護者の立場ですから、そこには確信があります(^^)

 

私が指導者の立場で考える習い事(バトン)のメリット

その中でも団体演技に取り組むメリットは、ずばりこれ!

「人間性と社会性を身につけられる」

 

人間性と社会性は、似て通じる部分が多いですよね。

思いつくままに書いてみると

〇人と話す力(コミュニケーションスキル)

〇人の話を聞く力

〇自分の意見をしっかり伝えられる力

〇足並みを揃えられる力(協調性)

〇場面によって指示に従う力(尊敬・尊重)

〇正しい礼儀作法・マナー・モラル

〇責任感を持つこと(チームの一員として・・・)

 

こういったことが挙げられるでしょうか。

すべて、団体演技に必要なことだと思います。

 

自分の調子が悪い時に、不機嫌さをあらわにするメンバーは、協調性に長けていると言えるでしょうか?

指示や指導に対して返事もしない、リアクションもないメンバーは、人を尊敬する念を持てているでしょうか?

休んだのに自主レッスンをしない、ミスを取り戻す努力をしない、そういうメンバーは責任感があるでしょうか?

日々チームのために、自分のために、仲間のために、できる努力をしているでしょうか?

 

言葉で言うのは簡単で、きっとみんな正しい答えは知っているのですが

知っているのと「実際にできる」のは、まったく別物です。

こんな風に偉そうにブログを書く私自身も、書きながら常に自分を振り返り「できていないなぁ、、」と反省する日々です。

知っているのとできるのは、まったく別。意識しないとできないんですよね。

 

チームの一員になると、それを肌で感じることが多くあると思います。

自分のミスで曲が止まる。自分のミスで、全員がやり直しになる。

覚えていなかったらついていけない、努力しなければ揃えられない、、

自分の調子が悪い時に、ポン、とかけてもらったメンバーからの一言でとても救われたり

逆に誰かをサポートできたり

そういった感覚も、実際にチームの活動をしなければ実体験としては得られないもので

それを感じてほしい。バトンで身につけた人間性・社会性は、長い人生の中で必ず役にたつ!!

その自信があるから、毎年チーム活動にこだわっています。

 

忍耐力を身につけるだけなら、ソロの活動だけでも十分だと思っていますが、、

 

あとは

メンバーの居場所を大切にしたい。この想いがあるからなんですね。

(いわゆるサードプレイス)

 

ファーストプレイス=家庭

セカンドプレイス=学校や仕事

サードプレイス=習い事

 

例えばセカンドプレイスで嫌なことがあったり、何か悩んでいることがあっても

サードプレイスに来ればそれを忘れられる。

ジュニアメンバーで考えると、みんな学校も年齢もバラバラですが、サードプレイスに来れば同じ目的を追う仲間です。

不思議ですよね。。まったく違うところから集まっているのに、バトンという同じ「好き」があれば繋がれる。

普段関わる学校のお友達とは、きっと考え方が違う子もいるでしょう。

良い意味で、地域や学校というコミュニティに縛られないサードプレイスを持つことは、メンバーが多様性を知り、他者を受け入れる包容力を育むことにも役立つと思うのです。

 

 

今年のテーマタイトルは「Do-Re-Mi」

小学二年生から中学生まで、年齢幅はありますが、本当に良いチームです!

六年生や中学生が、妹たちにやさしく丁寧に物事を伝える姿を見ていると、確実に社会性を身に着けてくれているなぁ、、と、とてもうれしく感じます。

チームハムスターの妹たちは元気いっぱいですが、お姉さんたちの話を聞く時は、みんな真剣そのもの。

こちらもまた、指示に従うことや年長者を敬うことなど、大切な社会性をバトンを通して身に着けてくれています。

 

どうしたらいいと思う?

みんなはどうしたい?

何が一番不安?

残されている時間と、やりたいこと、これって現実的かな?

もっと見直せるところがあるんじゃないかな?

「知っている」を「できる」にして「それを続ける」絶対に頑張るよ!

 

いつも以上に、私もメンバーと話す時間が多いように感じる今年のジュニアチーム

先生に言われたことをやる、そこに徹していた昨年までと違い、良い意味での自主性が大きく育っているのが今年のチームの特徴です。

 

 

 

大切なメンバーたち!!みんな本当にいつもありがとう。

 

 

 

 

 

レベルの高い関西大会、、その大きな舞台で経験を積めること、これが何よりもプライスレスの財産になるはずです!!

 

楽しみながら、心豊かに踊りきってもらいたいと思います(^^♪

 


第32回バトントワーリング京都府大会〜学校団体編

2024,9,15

山城総合運動公園太陽が丘にて

第32回バトントワーリング京都府大会が開催されました。

お世話になった関係各位に、この場をお借りしてお礼申し上げます!

 

 

運営に関わって、もう何年になるでしょうか・・・

指導歴がちょうど30年くらいなので・・・

すごい年月が流れていますね。

 

今回の京都府大会では、関係団体や指導に関わっている学校団体など、たくさんのチームが演技を披露しました。

 

 

結果が出たチームも、そうでなかったチームも、今回の経験を大切な財産として胸に刻んでほしいなと思います。

 

京都府大会について、というだけでも、記事が5本は書けそうですが(笑)

今回は学校団体のお話を。

 

 

 

京都府大会の大きな特徴の1つが、学校団体が多いことだと思います。

 

 

ずーっと京都で活動をしていると、これが普通なので気付きにくいのですが、他府県の大会を観覧に行くとよくわかるんですよね。

 

学校団体って、本当に少なくなってきています。

 

自身のバトンのスタートが学校団体だということもあり、自分のバトン人生からは「学校バトン」「部活としてのバトン」は切っても切り離せないのですが、年々難しさが勝ちますね。

 

 

特に指導している母校の場合は、何と言っても練習時間の確保の難しさと、様々な点で制限がかかる現実があるので、悩みが尽きることはありません。

 

週に2〜3回

一回の練習は1〜2時間という「超短時間部活」

その中で練習をする20人弱のチームと、40人弱のチーム、、

 

練習スケジュールを組む難しさ!!

 

 

幸い、母校に限っては、部活離れという言葉が全く当てはまりません。

これだけの部員が集まるというのは、本当にありがたいことですよね。

フロアに入場するだけで、その人数の多さに「おぉお、、」とどよめきが起こるというのは、なかなかないことです。

 

 

昔、全国大会を見に行った時に、フロアを埋め尽くす構成人数のチームを見たことがあります。

 

 

うわぁ、、すごい!まずはその感想がでてきたんですよね。その時の感覚と似ているかもしれません。

 

 

 

今、学校団体の指導に関わっていて一番思うことは「部活としてどこまで続けていけるのか」ということです。

 

 

 

バトン部に限らず、部活というシステムそのものが、この先どんな形で続いていくのか、まずそこが不透明。

 

 

先生の働き方改革や、生徒数減少、色々な理由もあり、部活動は間違いなく発展よりも縮小の方向に進んでいると思います。(あくまでも個人的意見です)

 

 

加えて・・・バトンは専門性の高い競技なので、そこでかなりハードルが上がるんですよね。

 

 

 

専門知識がなければ、指導することが難しい。見様見真似でなかなか出来ない。競技特性として、面積だけではなく、空間面積も必要になる。なのに屋外競技ではなく屋内競技(笑)、、

 

芸術的要素もあるけれど、今は競技性が高く求められて、スキルアップが必須。

 

 

チーム演技はたかが3分、されど3分

 

 

ソロになれば更に短い演技ですが、その演技を形にするためには、相当覚悟して、コツコツ練習を積むことが必要です。

 

 

演技を見れば一目瞭然ですが、ただバトン操作が出来れば良いのではなく、器械体操の要素や瞬発力・筋力・バランスが良くて強い体幹・動体視力・臨機応変な対応力、、ありとあらゆるスポーツ要素が詰め込まれています。

 

 

明らかにスポーツだ、と思うのですが、バトン部は「運動部」ではないんですよね。「文化部」のカテゴリーです。

演技を披露し、成績を競うのはインターハイではなく、高等学校総合文化祭。

 

 

 

芸術の側面とスポーツ競技としての側面

 

 

両方あるのがバトンの魅力ですが、両方のカテゴリーに同じチカラを注ぐのは、相当な努力がいりますね。

これはお稽古としてのスクールバトンも、部活動としての学校バトンも同じですが。

 

 

12歳でバトンを始めて、もう40年近く経ちますが(すごいですね・・・!)、一番変わったのは、学校バトンかなと思います。

 

私の現役時代は、朝は守衛さん並の早さで登校し、朝練昼練放課後練はもちろん、、10分休みでもバトンを回しに行くくらい、部活にどっぷりでした。

 

 

お弁当は10分休みに済ませて(笑)、昼休みはずーっとバトン。先生方も、クラスの友達も、みんなが呆れるくらい、バトンに夢中だったんですね。

 

夏の合宿もあり、日曜日は終日部活が当たり前。

学生時代のすべて、と言えるくらい。それくらい膨大な時間と労力を費やしたから、どんどんバトンが楽しくなって、またやりたくなって、、の繰り返しでここまで来ました。

 

 

 

でもそれが出来たのは、それが許される環境だったからなんですよね。

 

 

今は、母校に関していえば、、ですが、活動のほどんどに何らかの制限がかかっていますので、なかなか「バトンに夢中」になれないのです。

 

 

もちろん、無計画な制限ではなくて、全ては生徒たちの学校生活や学業面、健康面、安全面をしっかり守る!という大原則のもとなのですが、バトンとの関わりが少なくなればなるほど、興味関心は薄れていく現実をヒシヒシと感じています。

 

 

これはもう、時代の流れなのでしょうね。

 

 

昔が良くて今がダメ、ではなくて、こういった流れが主流になっていくのだろうと、感じています。いや、むしろ、ようやく来た時代でしょうか。

 

 

 

遅すぎるくらいかもしれませんね・・・

 

 

 

昔は気付きませんでしたが、学校の先生って、授業と部活の管理、それらの時間を充分に確保出来ないままに、プライベートを削ってくださっていたのだと思います。

 

 

当時はそれに疑問を感じたこともなく、それが当たり前だ!と思って過ごしていたので、先生に対する感謝の言葉も伝えていなかったかもしれません。後悔先に立たず・・・

 

部活の在り方が変わることで、少しずつでも学校現場は良くなっているのでしょうか。

 

 

そうであればいいなぁ、と思う反面、学生時代の部活から得られるもの、その素晴らしさもあるんだけどなぁ、、と、複雑な思いが消えることはありません。

 

 

超短い部活時間で、何を教えていけるのか。

 

 

その場で、技術を教えるだけならそれほど困難はなくても、大切なのはそこから先です。

 

振付を教えるのはもちろん、母校であればまず全員がフロアに集まれない(多すぎて)ので、学年ごとにわかれて練習したり、それを直前に合体させたり、そうするとフォーメーションを整えるのも一苦労だったり、、

 

 

その後も、意識を高く継続したり、目標を統一したり、何より能動的に動けるように導いたり。

 

 

正直、悩みは尽きません。

 

時間が無い時こそ基礎練習?体が緩いから体幹トレーニング?何よりもまず振付を揃えること?徹底的に技練に時間を割く?

 

優先順位は・・・?

考えない日はありません。

 

 

が。

私の中では、結局これが一番なんですね。

【部活動をすることで人間力を磨いてほしい】

 

 

話を聞く時は、人の目を見る。

聞かれたのなら、聞こえる声で返事をする。

決められたルールを守る。

それがどんなに些細なルールであっても、おろそかにしない。

学年やキャリア関係なく、仲間に敬意を払う。

道具を大切に扱う。

挨拶も返事も、元気よく大きな声を心がける。

チーム内での役割を認識し、チームのために努力する。

組織・立場を理解する。

まずは学業やクラスでの役割をしっかりと行い、それから部活に来る。あくまでも部活は学校生活の一部であると考える。第1優先ではない。

バトンができる環境に感謝をする。

アドバイスを素直に受け止める。

 

 

 

書き出したらキリがないのですが、こういったことを一番大切にしたいと思っています。

 

バトンの技ができるようになるよりも、金賞を取るよりも、大切なことです。

 

生徒たちにはあまり実感がないかもしれませんが、こういうことを大切にするチームは、演技にもそれが現れるんですよね。

 

 

あぁ、気持ちの良い挨拶をしてくれるな〜!と思うチームは、演技もハツラツとしていて気持ちがいいのです。

(その逆も然りで・・・)

 

京都府大会後、生徒たち(総勢50人超え!)に伝えたことは色々あるのですが、これだけは!覚えておいて損しないから、ぜひ身につけて。と言ったことがあります。

 

 

それはなにか??

 

 

【挨拶は自分からしましょう】

 

 

当たり前やろ〜、という声も聞こえそうですが、これが案外難しいんですよね。

 

 

でも、「能動的に動く」を身につける訓練としてとても有効なんです!!わかりやすいし、すぐに実行できるし、すぐに終わるし、何度もそういう場面を繰り返せるので、身につきやすい!!

 

人間力を磨くこと、部活でこういった経験を積み、苦労しながら注意されながらでも続けていくこと、これらは将来、社会に出た時に必ず、必ず、役に立つんですよね。

 

これがまさに、学校教育の中にある、部活の役割だと私自身は考えています。

 

5年と言わず、3年後くらいには、またガラッと部活の在り方が変わるかもしれませんが、いつまでも教育的な役割は大切に残ってほしいなぁ。

そんな願いを込めつつ。

 

 

次回はジュニアチーム編をお届けします!


日々考えている事

バトンの指導を始めてから30年が経ちました。

短くない年月だと思います。

 

その間、本当に色々なことがあったなぁ、、と時々思い返すことがあります。

嬉しいこともたくさんありましたが

やはり嫌な記憶や辛かった思い出・失敗の方が鮮明に残っているんですよね。

これは私だけなのか、、それとも私が人よりもマイナス思考なのか、、

理由はよくわかりませんが

 

今は、嫌な記憶や失敗は、自分が同じ過ちを繰り返さないように、という

教訓のようなもので

だから記憶から消えないのだと。そう捉えるようにしています。

 

一方で、嬉しい記憶というものが消えがちであっても

また物事が起こった時に・・・

「嬉しい!」「幸せ!」を感じることが出来ますし

ある意味、新鮮な喜びを持って自分に届いてくれるんですよね。

 

何事も捉え方ひとつで変わります(#^.^#)

 

 

嫌な記憶、について触れましたが

今はまさにバトン界にとって「忘れてはいけない大変な時期」です。

日々指導をし、バトンに関わっていても

頭のどこかに事件のことは残っていますし

直接関係がないとはいえ、「他人事」で済ませることはできない。

立場的にも、考えること・悩むこと・本当に多くて

毎日モヤモヤと・・・心の中がすっきりしません。

 

ぶっちゃけて本音を言うと

その対応、おかしいのでは?

そう思うことも少なくないのに

アクションを起こせない自分自身にもイライラします・・・

 

とはいえ、私は団体代表(規模は小さいけれど)という立場であり

大切なメンバーたちの先頭に立つ人間です。

自分の気持ちがどう、というよりは

常に「生徒を守る」が最優先であり

「生徒たちが気持ちよく、安全に、大好きなバトンに

正しいルートで取り組めるように」という揺るぎない軸があるんですね。

 

モヤモヤは否めませんが

大切なメンバーを守るために

自分が出来ること、協会組織の一員としてやるべきこと、を

冷静に考えていきたいと思います。

 

メンバーにも

保護者の皆さんにも

きっと色々な考えがあると思いますし

今の協会対応等には、疑問やご意見もあるかと想像します。

私自身は、なかなかアクションを起こすことが出来ていませんが

今後のバトン界がよりよくなっていくよう

努力を惜しまない覚悟ですので

引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

今回のことがあり

「指導する」「先生という立場」について

考えることがとても多くなりました。

 

習い事ですから

生徒さんや保護者さんに選ぶ権利があるんですよね。

これが学校教育との違いかな、と思うのですが

決められたところに行く。大前提があるわけではなく

数ある教室の中から、好きなところを選ぶ。

同業の先生方や教室運営と比較され

選んでもらえたら通ってもらえる。

 

こう書くと、完全に受け身に見えますが

そうではなくて・・・

〇選んでもらえる工夫

〇比較された時に輝ける独自性

そういった部分は、完全に自分の努力にかかっているんですよね。

 

何を教室の理念とするか

どういった活動をメインでアピールしていくか

SNSをどう活用するか

興味を持ってもらえる工夫ができるか

生徒一人ひとり、保護者さんの考え方一つひとつ、

どれくらい丁寧に寄り添えるか

書き出したらキリがありませんが

全て、自分の努力で出来ることなんです。

 

 

バトンの先生は何でも屋さん。

振付・指導・企画・運営・衣装・スケジュール管理・体育館確保

広報・経理・楽曲編集・会議・大会引率・メンバー管理、、

多くのバトンスクールが

これらの仕事を先生が自分でやっているのではないかな。

フェニックスバトンチームでも、創立当初はそうだったのですが

今は出来るだけ、スタッフの先生やシニアメンバーに仕事を手伝ってもらうように

しています。

年齢を重ねることを否定的には捉えたくありませんが

どうしたって衰えは否めません。

いつまでも現場や企画の中枢に居座り、口を出し続ける老害にはなりたくないので(笑)

意識して後進指導中なんですね。

若い感覚の方が、何事もスムーズです!

とはいえ、簡単に済ませすぎるのでは??と気になることがあれば

ちょっとアドバイスをしたり・・・

「任せたからよろしく~」だけでは、単なる無責任な人間ですからね。

 

 

上に書いたように、バトンの先生は何でも屋さん。

これは、私が指導をしてきた30年で

身をもって実感していることなのですが

結論から言うと

「教えるって、そんなに簡単なことではない」

ということでしょうか。

これについては、声を超!!!大にして言いたいです(笑)

 

 

しょっちゅう流れてくるSNS

気になるなら見なければいい、がSNS活用のルールですが

私の場合は「情報収集のため」に見ていることが多いんですね。

人のバトンライフに興味があるわけではなく

同業者としての情報収集です。

情報も、自分から積極的に取りに行かなければおいていかれるので。。

今の立場で仕事をする以上「何も知らなかった」で済まされることは少ないです。

 

SNSを見ていて痛感することは

本当に自由な時代になったなぁ、、ということでしょうか。

踊るのも自由、習うのも自由、回すのも自由、掲載も自由、

発言も自由、、自由のオンパレード!!

 

ガチガチの昭和人間なので、まずは外で踊っている動画などを見ると

「それって許可とか取らなくて大丈夫な場所なの・・・?」と

心配になります(笑)

なぜかというと、昔公園でバトンを練習していた時に

「危ないから棒を回すのはやめて!」と注意された経験があるから。

確かに・・・今はボール遊びもNGの公園があるくらいなので

バトンなんてもってのほかですよね。

 

初対面でもDMで簡単に繋がって

希望すればどんな人でも、自分の先生を通さずに連絡がとれて

世界レベルの選手から教えてもらえるような

そういう自由なスタイルこそ、今の時代にあったスポーツの広がり方なのかなと思いつつ

 

自分が知らないところで

生徒が他の先生から指導を受けて、どんどんうまくなっていたら・・・?

びっくりしますよね(笑)

 

バレエやダンスの世界では「オープンクラス」というような

所属やキャリアにとらわれないレッスンスタイルもあるようですが

バトン界ではまだまだ・・・

近い将来、そういったレッスンが普通になる時が来るのかもしれません。

 

 

うーん、我ながら考えが狭いなとは思うのですが

私も人間なので(笑)もし自分がこの「何も知らない先生」の立場だったら

めっちゃ落ち込むだろうなと思います。

生徒がうまくなるのに、落ち込む必要ないやん!!と言われそうですが、、

いやそうなんだけど、、でもね、、複雑な心境(-_-;)

こうやって考え方が狭いことが

バトンの普及発展を妨げているのかな~~

 

 

昔(名前は忘れてしまいましたが・・・)

色々なスポーツの、悩みを抱えた教室やスクールが

「助っ人で先生を呼ぶ」というような趣旨のTV番組があったんです。

 

時々見ていたのですが、いつもどこか複雑な思いがありました。

 

例えば、

〇全く勝てない野球チームがプロ野球選手の指導を一定期間仰ぐ。

〇予選落ちばかりのスケート選手が有名選手から教えを受ける。

そういった感じです。

 

ある一定期間指導を受けて、それこそ芸術スポーツであれば

振付などもしてもらったり

大会や競技会で成果を出す!!という企画なんですね。

 

 

プロの選手や、世界レベルの選手からの指導ですから

それはもう面白いくらいに成長をしていって

視聴者としては番組に引き込まれる。

スパルタ指導もあり、ものすごい課題量もあり、

時には泣きながらくらいついていって・・・

 

「こんなに上手になった・・・!」

「予選落ちばかりしていたのに決勝まで行けた!!」

ドラマティックな結末を迎えるのですが

 

 

私が見ながらいつも頭の中にあったのは

「普段、この人たちを指導しているコーチや先生は

どんな思いでこの成長を見ているのかな」

番組が伝えたい趣旨とは全く違う視点で見てしまっていました。

 

 

バトンに限らず、基礎を教えるのが何よりも難しいのです。

「やってみたい!」という熱意があって始めた習い事でも

いざやってみるとコツコツした練習が必要だったり

時には痛みや怪我と向き合ったり

なかなか超えられない壁も出てきたり

必ずそういう感情と出会います。

その時に、いかに競技の楽しさを伝え、やりがいを伝え、

基礎の大切さを根気よく伝え、出来た!喜びを伝えられるか

これって本当に難しいことなんですよね。

 

バトンも同じですが、ある一定のレベルで出来るようになってくると

基礎を習った時のことなんて忘れてしまうと思います。

でも、指導者の立場で言わせてもらうと

「その時期の指導が一番難しい」

 

番組で取り上げられている選手たちが

どうか基礎を教えてくれた先生たちへの恩を忘れずにいてほしい、、

そんなことを毎回思っていましたね。。

 

バトン界でもチームの移籍はよくあることなので、そのたびに思います。

移籍する理由がなんであれ、自分に基礎やバトンの楽しさを教えてくれた先生へのリスペクトは

絶対に忘れてほしくないな、、と

 

自分のところに生徒が移籍してきた場合は

必ずそのことを伝えていますし

関係が良好な移籍であったならば

その後も折に触れて、その生徒の成長や活躍を

先方の先生に伝えるように心がけています。

 

 

嫌な記憶は残りやすい、という話を書きましたが

30年の指導人生で5本の指に入る「屈辱的な言葉」(笑)

その一つが

「もっと、ちゃんと、見てあげたらいいのに。私だったら

もっとちゃんとできますよ」

 

もう何十年も前のことなので、時効だから書きますが

これはですね、、未だに言われた場所も、着ていた服も

その相手の表情も鮮明に覚えているんですよ!

(結構根に持つタイプですww)

高校生のチーム指導をしていて、まさに本番当日でした。

腹が立つ、というよりはビックリ!!で。

あとから沸々と怒りが湧いてくる・・・(笑)

 

「いや、、これが私の精一杯なんだけど・・・」

「手を抜いているつもりはないけれど・・・?」

「そんなに言うなら自分でどうぞ」

「バトンを初めて持った日から、ここに来るまで

どれくらい基礎を苦労して教えたか、この子たちが努力したか

それをわかっていたら、こんなことは言えないよね」

その時感じたことも鮮明に覚えています(笑)懐かしい・・・

あ、こんなに腹が立つということは

自分にも指導者としてのプライドがあるんだなと自覚した瞬間でもありました。

 

 

目の前にいる人に、スキルを教えるという指導。

例えば体験会、とかですね。

それなら「バトンを回せる」人なら誰でもできると思うのですが

 

指導ってそういうことではないんですよ。

 

バトンがうまいからできるのではありません。

むしろ、バトンのスキルよりも

もっと大切なものがあると考えています。

 

コンテストの審査をしていても

「あぁ、もっとつま先・・・」

「ここの回し方・・・」

気になることがあったとしても

常に思うのは

「この選手の今の最善が、この演技」

「指導された先生も、まだまだ不足があることは全てわかったうえで、

最優先で指導すべきところを指導されたのだろうな。」

というリスペクトなんですね。

 

その道のりを何も知らない(知ったような)第三者が

「なんであの足とか、直さないんだろうね~」

「もっとちゃんと見てあげたらいいのに~」

もう、、なんで言うかな。それを。

こういう言葉にとても違和感を感じます。

 

チームも同じ。ソロも同じ。

そのチームや選手がフロアに立つまでに、選手本人が頑張ったのはもちろんですが

指導者もどれだけの苦労をしているか・・・

基礎から根気強く人を育てることがどれほど大変なことか・・・

簡単に言う人には、ぜひやってみたらどうですか。と言いたい(笑)

 

私は学校の部活でバトンに出会い、その楽しさを知り

ある意味バトンの沼にどっぷりハマって今があるので

基礎を教えてくれた学校部活バトンを常に大切にしています。

今も指導を続けているのは、私をこの世界に導いてくれたことへの恩返しでもあるんですね。

さらに、指導者としての第一歩から今に至るまで、本当にお世話になっている京都府バトン協会への

思いも強く、指導者として育ててもらい、活動の場をもらっている感謝と恩返しを少しでも・・・

そんな想いから、協会の仕事も積極的に取り組むようにしています。

 

恐らく、そんな私の姿に共感してくれるから、フェニックスバトンチームでは

シニア層になると自然とみんなが運営に力を貸してくれたり・・・

 

スタッフの先生の立ち居振る舞いを見て、シニアメンバーやジュニアメンバーが

そのあとをしっかりついてきてくれたり・・・

 

自分がバトンをする意味。ですよね。

勝利至上主義で育つと、これはなかなか難しいのかもしれません。

 

 

自分の周りで深い繋がりやあたたかい絆を感じるたびに

「いや、もっとちゃんと教えたらいいのに」

「移籍しました」

「指導とかしてみようかな~」

簡単に行われるそれらに

いや、、そうじゃないんだよ、、

全部、ちゃんと、繋がりと意味があるんだよ、、

指導とか簡単じゃないからね、、

みんな本当に勉強して、苦労して、考えて考えて

現場に立っているんだからね、、

モヤモヤと違和感(笑)

 

 

「毎日をその日の収穫高で判断せず、蒔いた種で判断しなさい」

ある有名な文豪の言葉ですが

幅広い年齢・幅広いキャリア・幅広い団体活動を指導するなかで

私が蒔くべき種は何か。

自分なりに答えを見つけて、これからもコツコツ頑張りたいと思います。

 


私たちの夢

今日は京都バトン研究会本校さんの発表会にお邪魔させていただきました。

なんと創立50年!!歴史の重みを感じます。

 

本当はお花の写真などをアップしたかったのですが

なぜかブログサイトのご機嫌が悪いようで・・・

うまくアップできないので、文章ばかりになりますがお許しください。

(たまにしか開かないので、サイトの機嫌を損ねたのかもしれませんww)

 

 

京都バトン研究会本校さん(以下、本校さんとさせていただきます)は

1974年に創立された団体です。

私が1975年生まれなので、ほぼ同じ年齢で・・・

私が所属した最初で最後のバトンスクールが本校さんなので

これも何かのご縁なのかもしれません。

 

 

私は、学校の部活動でバトンに出会い、そこから今までずっとバトンを続けています。

(部活動の思い出などは、また次回のブログで!)

当時は今以上に「バトンって何??」「コメットさんの、あれ?」というような時代だったので

バトンスクールに通うこともメジャーではなかったと思います。

 

部活動でバトンがあることも、珍しかったのではないかなぁ・・・

 

中高の6年間、どっぷりバトンに浸かっていた私ですが

学校の部活動には必ず終わりが来るんですよね。卒業(引退)と同時に。

私がいた時代、引退は高校3年生の6月だったのですが

生活からバトンが無くなることが考えられないくらい

バトンにどっぷり・・・だったので

 

「引退した後、どうしよう」

「バトンしたいけれど、どうしたらいいのかな」

 

真剣に毎日悩んでいたことを、今でもよく覚えています。

 

そして、勇気を出して・・・

部活動の指導に来てくださっていたコーチに

「引退してもバトンがしたいんです」と相談したのが

本校さんと私の出会いでした。

コーチが、本校さんの方だったんですね。

当時は、いくら最高学年であっても

コーチと気軽に話が出来るなんていう雰囲気は全くなくて

私にしたら、コーチは「雲の上の存在」

 

私、一応部長をしていたのですが、それでも気軽に相談したり、、

とてもじゃないですが、そういうことは出来なかったんですね。

 

なので、何日も悩んで

どのタイミングで話せばいいのか考えて

 

指導が終わって帰ろうとしているコーチを

追いかけて行って

 

「実は・・・」

と相談をしたんです。

 

その時のコーチが

「それなら、うちのスクールに来たら?

いつでも見学に来たらいいよ!」

と快く受け入れて下さいました。

 

それから毎週日曜日の午前中に

スクールに通う日々がスタート!

当時、京都駅の近くにあった近鉄文化サロンというカルチャースクールなどが

入っている施設に、ドキドキしながら足を運び

バトンスクール、というものを初めて知って

新しいことを習うたびに嬉しくて

パレードやイベントに参加できることが嬉しくて

レッスンが待ち遠しくて仕方なくて・・・

 

今でもその時のレッスン場を覚えているくらい、

記憶の深い部分にある思い出になっています。

 

幸い、バトン部のある大学だったので

大学生時代はスクールと大学のチームの掛け持ちをしていました。

今のように、登録関係で複雑なことがない時代だったので

大学でも、スクールでも、本当に気持ちよく恵まれた環境で

バトンが出来たことは

とても幸せなことだと思います。

 

大学の頃、私をスクールに導いてくださったコーチが

ご結婚のためにバトンをやめられることになり

「私の後継として、学校の指導してみない??」と

声をかけてくださったことが

私が指導の道に入るきっかけとなりました。

 

あの時のコーチの言葉がなければ

全く違う人生だったかもしれないし

フェニックスも存在していなかったかもしれません。

 

コーチの指導日についていって、指導の仕方を見て学び

作品作りを学び

簡単なルーティーンを創作して

それを添削していただき

勉強になるから!と全国大会なども見学に連れて行っていただき

学校指導の基礎を学びました。

 

スクールでも少しずつアシスタントのような形で

お手伝いをさせていただいて

最初は幼児さんの指導アシスタント、そして小学生の指導アシスタント、、

慣れてきた頃、一つクラスを持たせてもらい

 

同時進行で指導の勉強と資格取得

 

指導者資格を取った後はジュニアチームの振付を任せてもらえるようになり

合宿の引率や大会の引率、事務仕事、生徒の前での立ち居振る舞いなど

ありとあらゆることを学ばせていただいたのが

本校さんに在籍していた10代後半~20代です。

 

15年前、様々な思いが抑えられなくなり、独立をしたい、と相談した時

快く送り出してくださった山本先生には、今も感謝しています。

 

この立場・この年齢になったからわかることですが

スタッフの独立・生徒の移籍など

人が動くことは、捉え方次第で「陽」にも「陰」にもなりますので・・・

 

当時の自分は、その意味がどこまでわかっていたか・・・

若気の至りで、ものすごく失礼があったのではないか、と

心配することが今でもあるのですが

「真知子先生やったら頑張れるよ。新しいチーム名は

私に考えさせてもらっていい??」

山本先生の懐の広さ・・・

 

活動拠点となる宇治

平等院鳳凰堂の鳳凰にちなんで「フェニックス」という名前を

考えてくださったのは

他でもない、山本先生なんです。

 

 

私の、バトントワラーとしての原点は、学校の部活動ですが

バトン指導者としての原点は、本校さん。

 

今日、寄せていただいた発表会では

創立者の須川先生にはもちろん

懐かしい先輩方にもたくさんお会いしたり

当時、アシスタントしていた頃に関わっていた生徒さんに再会したり、と

とても幸せな時間を過ごしました。

 

「真知子先生!〇〇です!覚えていますか??」

関わっていたのは小学生の頃ですから、さすがに・・・

でも面影はある!!そして、みんなとっても美しく成長されて

中にはママさんになっている方もいて

 

そういう部分からも、歴史の重みを感じました。

 

2部構成の舞台では

一つひとつの作品が、メンバーの皆さんによって

丁寧に演じられている様子が伝わってきて

全ての作品に、大きな拍手を送りました!!

 

小さいメンバーさんもとてもしっかりと踊っていて

がんばって練習したんだね、すごいね、、!と

まるでおばあちゃん気分(笑)

 

今ではあまり見ることが無くなった懐かしいフラッグやリングバトン

(今の世代の方は、知らないかも??)

なんと、私が在籍していた時に着ていたチアコスチュームも健在!!

山本先生が物を大切に使っておられることが

そういった部分からも感じられ

胸が熱くなりました。

 

作品内で出てきたパレードストラットは

本校さんが代々続けて演技されているもので

もちろん私も完璧に踊れます!

(一緒に踊りたくてウズウズしていましたww)

 

シンプルな舞台構成ながら

テーマが明確で、見せたい部分がしっかりとフォーカスされていて

何より、メンバーさんの表情が本当にイキイキと輝いていて

「バトン大好き!!!」が

身体中から溢れて・・・

 

あぁ、バトンって本当に素敵だな。

 

そう何度も感じることが出来ました。

幸せな時間を共有していただき、感謝しています。

 

司会も素晴らしかったです!!

思わず聞きほれてしまうイケボ♡でした。

(フェニックスの20周年司会、ぜひお願いしたいです・・・!)

 

 

ラストの演出・・・

メンバーの皆さん、そして山本先生の「夢」

たくさんの夢が語られる中、山本先生の夢は

「誰もが自分らしくバトンを楽しめる変わらない居場所で在り続けたい」

※プログラムのお言葉引用させていただきました。

 

素晴らしいなと思います。

同じ京都で活動する団体として

私たちフェニックスバトンチームも、本校さんのように

自分らしく、清々しく、バトンを楽しめるように頑張ろう・・・!と

気持ち新たに、そう感じました。

 

 

終演後、少しお話させていただいた山本先生の瞳には

うっすらと涙が光っていたように見えて

普段、とてもクールで冷静な方なのでその涙の重みが、、

これまでの歩み、先生の想いがすべて

現れているような気がして

思わず私も涙が・・・

 

 

それがどのような規模であれ、物事を形にすることの難しさ。

これは、その立場になってやってみないとわからないことなんですよね。

メンバーさんの数だけ、本人たちの想いがあり

メンバーさんの数だけ、保護者さんの想いがあります。

重ねた年数の分だけ、立てなければいけない部分もあるでしょうし

重ねた年数の分だけ、関わる人も増えるでしょう。

 

資金が集まり、メンバーが集まり、会場が整えば発表会が出来るのではなく

それはスタートに過ぎないんですよね。

これだけの作品を作り、仕上げ、人前で踊れるところまで完成させる苦労は

計り知れないものだと思います。

想いが集まるということは、様々な意見が出るということで

代表者としてそれをまとめていくことの大変さは・・・

やった人にしかわからないのではないでしょうか。

 

 

山本先生、本当にお疲れ様でした。

良いステージを見せていただき、刺激をいただき、本当に感謝しています!

そして制作スタッフとして諸々を一手に引き受けてこられた

スタッフの方、メンバーさん、

裏方を支えてこられた保護者さんや関係者の方々

本当にお疲れ様でした。

 

 

一つだけ、心残りがあるとしたら

私自身も本校さんのOGという立場でありながら

お手伝いが何一つできなかったことと・・・

当日はもったいないくらい、良いお席で見させていただいたことでしょうか・・・

先輩方が受付お手伝い等されているのを見て

「本来、私が進んでお手伝いすべきことなのに・・・」と、

とても申し訳なく感じました。

 

次回、60周年の節目には

ぜひお手伝いさせていただきたく

今から山本先生にお願いしておこうと思います(#^.^#)!!

 

 

素敵なメンバーさんに囲まれて

ますますお元気で60年、70年・・・と

歴史を重ねられることをお祈りしつつ

 

私も、「フェニックスの夢」を大切に

これからもバトンに関わっていきたいと思います。

 


年度末発表会

久しぶりのブログになります。

今日こそは・・・明日こそは・・・と思いつつ、どうしてもパソコンの前に腰を据えられないのが、私の悪い癖で。

言い訳をすると、パソコンの動きが【超】遅いのがストレスで、ついつい後回しになりがちです。

サクサク動く端末が欲しい今日この頃・・・

 

ちなみに、大好きな推しさんについて書いているオタクブログは、2日に1回更新していまして(笑)、すでに600記事超えというペースです。これができるのは、スマホからの投稿だからなんですね。

バトンブログもスマホからにしようかな、と思いつつ、なかなか・・・

2024年度は、バトンのほうも、もう少し更新頻度をあげていけるように頑張ります!!

 

先日、無事に2023年度の年度末発表会が終わりました!

周年発表会があったので、前年度は確か年度末発表会がなくて、その前は観客数制限での開催だったかな、、さらにその前は配信だったような記憶があります。

 

久しぶりの、制限無しで行う年度末発表会!!

「前回どうしたっけ・・・?」会を作り上げるにあたって、この言葉を何度口にしたかわかりません。

人の記憶のあやふやさ!!

 

会場ディスプレイは、出来るだけ自分で・・・と思いながら、結局ほとんどメンバーに手伝ってもらう形になりました。みんなありがとう!!

 

 

みんなそれぞれの「がんばったこと」「できるようになったこと」

貴重な機会だな、と思います。

バトンのレッスンをしているだけではなかなかわからない部分なので、私自身も、楽しく嬉しく見させてもらいました。みんな一年間、色々なことにチャレンジして頑張ったんだね~!

 

 

私が頑張ったことは、これ。ズバリ韓国語です。

推しさんへの愛と感謝の言葉限定ですが(笑)、話せるようになりました。

このほか、洋裁のレッスンを続けたり、、バトン以外のことも楽しみながら取り組んだ一年でした。

 

 

恒例のボード!

このサイズなら、作るのもかなり早くなりました。

(需要はゼロですが)

 

 

せっかくなので、観客の方が見ることは無い部分もご紹介します!

手書きの曲一覧表。雑な書き方ですいません(笑)

これがあることで、自分のことだけではなく、仲間の出演順もわかりますので、サポートに役立つのです。

 

 

 

そしてこちらは、衣装が一目でわかる写真付きの一覧!

間違いが起こりやすい髪飾りも、一緒に掲載してあるのがポイントです。

これは、シニアメンバーさんが自ら作ってきてくれました!!

 

この他にも、荷物を置く位置や、楽屋割、音響がスムーズに出るかどうかの確認など、会をスムーズに進めるために、たくさんの工夫と努力があります。

 

 

素敵なプログラム

 

 

 

リハーサル前に、集中して先生の話を聞きます。

 

 

オープニングナンバーは、Just do it!

楽しくて華やかで元気いっぱいでかっこよくて、大好きな作品の一つです。

これはスタッフの先生が振付してくれた曲なのですが、2023年度はイベントでも何度も使わせてもらった作品で、思い出もたくさんあります。

 

 

自分が振付した曲はもちろん好きですが、実は、、スタッフの先生が作ってくれる曲が、一番好きなんですね。踊る機会はありませんが、密かに覚えています。※結構踊れると思います(笑)

 

年度末発表会ですから、「踊り納め」の曲もたくさんありました。

チームはもちろんですが、ソロのルーティーンもそうなんですね。

関西バトン協会のサンプルルーティーンが変更になるので、、

特に、曲自体が変更になるダンストワールは見納めでした!

シニアもジュニアもティノも、チーム3作品は、長く見てきたものなので感無量・・・

当日実施、3チームともとても良い演技だったと思います!

 

ラストナンバー、これも思い出のTravel

 

大好きな曲のメドレー

振付も、曲も、私のお気に入りばかり・・・

スタッフの先生にわがままを言って、私の大好きを詰め込んで作ってもらったフェニックスオリジナルのK-POPメドレーなんです!

 

実は、この曲にまとまるまで、何度も編集を重ねてもらいました。

年度末発表会をするにあたって、周年発表会当時の試作曲なども色々と整理していたのですが、何回作ってもらうの??というくらい、細かいやり取りをしていました。

スタッフの先生、その際は本当にありがとう~。

 

終演後は、みんなにささやかなプレゼントを。

 

今回は、手作りのバトンベアをプレゼントしました。

他にも色々考えたのですが、、

モールで簡単に作れます!

みんなのことを考えつつ、頑張ってきた日々の取り組みを振り返りつつ、せっせと手を動かす日々でした(#^.^#)

 

 

一応、クマのつもりだったのですが、モールの捻り方によって全く表情が変わるんですね。

ラクダ?犬?ウサギ??なんだか色々な子が生まれて、、それはそれで可愛かったかな??

 

 

 

キラキラをたくさん詰め込んで、「夢かわバトンベア」の完成です!

 

 

みんな本当に一年間お疲れ様でした!!

私も1曲だけですが、一緒に踊れて楽しかったです♡

残念ながら体調不良で一緒に参加できなかったメンバーと、なんと出演1曲目がクライマックスで眠っちゃった幼児さん、、その2名はパネルで集合写真に参加してもらいました。

次回は全員で、最後まで踊れると良いな〜❤

 

 

挨拶でも述べましたが、改めて・・・

一年間、私たちを支えてくださった保護者の皆様・ご家族の皆様・関係者の方々、本当にありがとうございました。大きな事故やトラブルなく、大好きなバトンに打ち込めたことにホッとすると同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

メンバーの頑張りがあるのはもちろんなのですが、やはりその思いだけでは成り立たないことがあります。

私の「やりたい」気持ちがあるだけでは、何も成し遂げられません。

支えてくださる保護者の皆様・ご家族の皆様の力がどれだけ大きいか・・・

 

ご家族・メンバー・指導者、この三者のトライアングルが美しい形を保っているからこそ、今のフェニックスバトンチームがあると痛感します。

どこかの辺だけが長くても、強くても、それでは綺麗な音を奏でませんし、お互いの距離感・立場をわきまえてふるまうこと・人としてお互いが尊重し合うこと、これが出来ているのがフェニックスバトンチームだと自負しています。

 

これは、身内の発表会やイベントに限らず、外部に出ていく機会や、他チームの先生から、、なのですが

「小さいメンバーさんたちが、本当に上手になられましたね!」

「お姉さんたちの存在感は、さすがですね!!」

「みんなの仲が良くて、素敵なチームですね」

「大人トワラーさんがこんなに集まるって、先生のところすごいですね~!」

「スタッフさんがしっかり脇を固められて、先生も安心ですね!」

メンバーを褒める言葉をかけていただくたび、何にも代えがたい喜びを感じます。

 

 

そのたびに、私の返答はいつも同じで

「ありがとうございます、本当にみんな良いメンバーばかりなんです!!」

 

 

2023年度も、たくさんのことがありました。

私はバトンが大好きですが、良いことばかりではありません。

苦しい思いも、悔しい思いも、辛い思いも、残念な思いも、たくさんした一年でした。

人間って、どうして良い思い出よりも、苦しい思い出のほうが記憶に残るんでしょうね。

忘れたいな~と思うことほど、記憶に刻まれるというのが実感です。

 

バトン界ではコンプライアンス違反事案も発生し、未だに解決せずモヤモヤが残っています。

移籍問題も常にどこかに潜んでいて・・・

楽しく健全であるはずのバトンが、ネガティブなニュースで話題になるたびに、とても悲しい気持ちになります。

 

 

私自身は、自分の力不足を指導歴30年の中で一番痛感したのが今年度です。

タラレバに意味がないとわかっていながら、悶々と過ごす日々でした。

誰のせいでもない、全て自分の力不足が招いたことだとわかっています。

 

メンバーや保護者さんの意見を、できるだけ尊重したいと思いつつ、一方を立てれば一方が立たず・・・

全員にとってストレスの少ない、居心地の良い場所を作るのは本当に難しいな、、と。

特に感じた一年でもありました。

 

 

ただ、年齢を重ねたことにより、自分自身の忍耐力も上がっていると感じます。

若い頃は特に「それならもういい。文句が出るなら、もうやめる!!」

白か黒かをハッキリさせたい性格でしたし、やめてしまう決断も早かったんですね。

 

今は、色々な意見や感情を受け止めた上で

「それならそれで、やり方を考えてみよう」という柔軟な思考が身についたので、比較的長く物事を続けられていると思います。

 

人への伝え方や考え方・やり方、工夫するだけで「×」が「〇」になることは案外多くて、、

歩き続けてふと振り返ると「やってきて良かったな」と思うことがよくあります。

 

私にとって、フェニックスバトンチームの運営は、その最たるものかもしれません。

 

 

年度末発表会が終わった後は、シニアチームの打上会!

 

 

どこに出しても恥ずかしくない、素敵なメンバーの集まりです!

みんな一年間、本当にありがとう!!

また気持ち新たに頑張りましょうね!!

 

 

シニアメンバーからもらった素敵なプレゼント

 

 

玄関に飾りました!

 

 

年度末発表会翌日は、なんとイベントがありました。

年度末発表会出演メンバーは、連日で疲れもあったと思いますが、みんな本当に頑張ってくれてありがとう!

 

 

 

今日は4月5日

すでに新年度の活動がスタートしています!

新しいお友達も増えて、今年度の活動も、今からワクワク・・・

 

フェニックスバトンチームに関わるメンバー

年齢やレベル・キャリア関係なく

バトンを通して、ただ技術を学ぶだけではなく、多くのことを経験してほしいと思います!

 

2024年度も、フェニックスバトンチームの活動を温かく見守っていただけると嬉しいです!

 

 

 

 

 


第18回京都府バトントワーリングコンテスト・第14回選手権大会

2024年1月21日

伏見港公園体育館において

京都府バトン協会主催のコンテストと選手権大会が開催されました。

 

無事に終わりホッと一息、、お礼が遅くなってしまいましたが

お世話になった皆様、本当にありがとうございました!

そして出場したメンバー

運営に携わってくれたメンバー

本当にお疲れ様でした(#^.^#)!!!

 

 

今年は京都らしい和のデザイン。

素敵なプログラムですね。

 

大会を迎えるといつも思うことがあります。

その回数の重み。18回・・・14回・・・

第1回から開催の運営に関わっている立場としては

「ずーっとバトンに関わっている自分」は案外すごいのかも?と思いますし

「出場し続けている」フェニックスメンバーを誇りに思います。

と同時に

「そりゃ歳も取るわ」(笑)・・・と。あるあるですよね。

 

会場を変え、あり方を変えながら。

時代に合わせた形を模索しながら。

 

歩みを続けている京都府バトン協会は素晴らしいと思いますし

これからも「京都らしく」健全で安心安全なバトン活動の場を提供し続けたいな・・・

そんな思いでいっぱいになるんですよね。

 

先ほど、韓国語のオンラインレッスンを受けていたのですが

週末にはバトンの大会があったんですよ、という話をしていたんですね。

すると先生から。

「真知子さんの生徒さんは、何人くらい出ているんですか?」

そう聞かれました。

正式に数えたことが無いですが

学校団体の生徒さんも含めると、相当数の選手が

大会に参加していることは間違いないです。

 

きっかけは様々だと思いますが

バトンと出会ってくれたこと、こうして取り組みを続けてくれること、

改めて感謝しています。

 

※フォトハウスさん提供

 

 

※フォトハウスさん提供

 

 

コンテストや選手権が終わった後のレッスンで

数人の保護者の方とお話する機会がありましたが

どの方も一様に

「見ている方が心臓バクバクで・・・」

わかります(#^.^#)その気持ち!!

 

指導している立場だと、全ての選手の

弱い部分や失敗しがちな部分はわかっているので

本番を見ていても心の準備が出来ているのですが

普段、練習風景を見ることのない保護者の方にしたら

それはもう・・・緊張するだろうな、と。

 

息を飲みながら見守り、心臓のバクバクに耐えながら、きっと

「こんなに上手になったんだ・・・!」

どの保護者さんも、そう思われたのではないでしょうか。

 

レベルも年齢もバラバラですが

幼児さんから社会人まで

本当にみんなよく頑張りました!!

初コンテストの幼児さんの姿に癒され、サワもツグミもこんな頃があったなぁ、、と。

 

 

ちなみに、これがコンテスト・入門ソロトワールに初参加した時のツグミ

コロナ禍真っただ中の大会でした。

 

良い顔していますね~(笑)

入門ソロトワールは、ピカピカの銀賞でした!

今思うと、この経験もとても大きくて・・・

私も、ツグミも、「頑張って練習した」つもりでしたが

足りないところがたくさんあったんだね、と。

こうした結果をもらわなければ、気付けないことなんです。

 

負け惜しみでもなく「銀賞で良かった、いい経験だったね!」と

私が心から思えたのは

当時指導してくださっていた私の恩師が、めーっちゃくちゃ褒めてくださったから。

「つぐちゃん!初めてのコンテストで銀賞!!ピカピカのメダルやな~

本当によくがんばったね~!!みんなにも見せてあげていいかな?」と

当時、数人いた同じクラスのお友達の前で、たくさんたくさん褒めてくださったんです。

お友達は全員年下で、コンテスト参加はツグミだけ。

みんなの前でそう言ってもらえて、ツグミはとても嬉しそうで

「銀賞でもよかった!がんばれたから!」

初めて、自分でもそう言ったんですよね。懐かしい思い出です。

 

 

毎週、兵庫県までレッスンに通っていたのですが

バトンが楽しくて、先生が大好きで、近くの公園で遊ぶのも楽しみで

毎週月曜日はルンルン♪だったことを思い出します。

(母は、往復3時間、三都物語に疲れもありましたがww)

 

 

バトン大好き!の子は、こんな風に大きくなりました。

毎日選手権やチームの大会などのDVDを見まくっています。

私に似てオタク気質なのでしょうか(笑)

 

 

好きがあると続くんだな~というのは

我が子で経験したこと・・・

 

 

入門ソロトワール、簡単そうに見えますが、これが難しいんですよね。

回し方が難しいのはもちろんなのですが

ひたすらコツコツやらないと習得できない、、

そこにバトンの難しさがあると思っています。

 

今は動画などもたくさん流れているので

「真似してできそう」となるのですが

それを真似する→できるようになる→80%の成功確率まで上げる→美しさを追求する

ノーミス&美しさを連続で続けられるように何度も練習する

この道のりのハードな事!!

 

練習をたくさん積んだトワラーの演技は、とてもスムーズです。

その練習の量がちゃんと見えてくるんですね。

どれくらい時間をかけたか、やりこんだか、

バトンの流れや自信のあるたたずまいから

それを感じ取ることが出来ます。

 

 

指導生活も30年になりました。

それでも、毎回毎時間何かしらの気付きがあります。

今回痛感したのは

「10人10色」

当然わかっていることですが、改めて感じました。

 

 

短い練習時間⇔長い練習時間

限られた曜日だけバトンを持つ⇔毎日バトンを持つ

本番楽しむタイプ⇔本番緊張が強くなるタイプ

子ども⇔大人

怪我をしていたり、体調が悪い⇔問題なくバリバリ動ける

勝利にこだわる⇔自分の演技が出来ればOK

バトン優先⇔バトンはたくさんある習い事の一つ

単一種目⇔複数種目

リベンジ⇔初挑戦

チャレンジレベル⇔余裕をもったレベル

苦手種目⇔得意種目

 

・・・この通り。書き出せばキリがない。

一人として同じ選手はいないのに

私の頭の中に「こうじゃないとダメ」があると、指導がうまくいきません。

 

 

メンバーひとり一人に合わせて接することが

どれくらい大切か。

 

「結果が出て良かった!」「金賞で良かった!」と私が思っていても

「別に結果にはこだわっていないから」「金賞だけど失敗した箇所があったから・・・」

「もっと点数を出したかった」

そういうことを聞くと、どれくらい自分の頭の中で「これがいい」を決めてしまっているのかと

気付かされるんですよね。

 

でも、これってとても大切なことで。

メンバー自身が考えて、自らの目標を持っているからこそ出る声ですから。

 

実際の練習でも同じです。

課題設定をこちらからすることもありますが

「今みたいな場合はどうする?どうやって処理したらよかった?」

「ミスを出さないために、どんな練習をする?」

ソロの場合は特に、個人に問いかけることを、意識的に多くしています。

 

この考えるクセがとても大切なんです。

自主レッスンや本番前の練習で

ダラダラ時間潰しをしているように見える選手が時々いますが

考えるクセが身についていると

言われなくても「この時間でこれをやろう」「〇〇を〇本取って、そのあとは・・・」と

具体的に練習を組み立てることができるんですよね。

自分で考えて自分でやってみる、というのは、とても楽しいんです!!

それが成功すると大きな自信にも繋がります。

なので、私はいつも意識してその部分を大切にしています(#^.^#)

 

 

「指導」となると、どうしてもできていない部分ばかりを

必死になって直しがちなのですが

それだけが指導じゃないんだな、というのも

こうした大会等を経験するから学べることです。

現場指導は毎回勉強の場だな、と思うのは

そういう部分なんですよね。

直前練習の声掛け・本番直前の声掛け・終わってからの声掛け、、

もっと違う方法があったんじゃないかな、と思ったり

この選手にはこのアプローチが良かったけれど

この選手には全く逆だったかもしれない、と思ったり

 

 

いまだに「これが成功」はありませんし

指導にはマニュアルもありません。

こうすればうまくなる、という指導スキルは

ある一定のところまではありますが

そこを超えて行くと、毎回試行錯誤しながら、、

私自身も変化をしながら、、

そして勉強しながら、、の指導になってきます。

 

 

 

30年の指導生活、特段大きな結果も残せずにいますが

ただ、一つ言えるのは

「バトンが好き」この気持ちが根底にあるメンバーが多く集い

そしてチャレンジし続けてくれること。

現役メンバーだけではなく、スタッフも、裏方でも、OGでも

気持ちを持った人が多く関わり続けてくれること。

これが、フェニックスバトンチームの明るさを象徴してくれていると・・・

この点だけは、胸を張って大声で言いたいです( *´艸`)

 

 

大会になると、とてもたくさんの方から言われるのですが

「フェニックスさんって、大人のメンバー多いですよね!!」

そうなんです。まさに、その通り。

少子高齢化・社会の縮図!?だなんて笑い話にしたりもしますが(笑)

 

年齢が上がるにつれバトンから離れる現状を良く目にしますが

フェニックスではその心配をあまりしたことがありません。

決して、長く現役を続けることを強要しているわけではありませんが

「気持ちがあるなら続けたら?」

「そのための続けやすい環境作りは、責任を持ってこちらでやるから」

私が持っているのはそこだけです。

 

幼児さんから社会人・主婦さんまで

バトンが、良い意味での癒しの場であり楽しみの場であり

頑張れるものであり、大切にしたいものであるといいな。

常にそれを考えています。

「うち、足湯だからね~」

これは私の口癖なのですが(笑)

別に自分のチームを卑下しているわけでもなんでもありません。

 

仕事や学校で疲れた時に、ふとバトンがしたくなったり

そこに行けば気兼ねなく話せる仲間がいたり

体と心が元気になれば、また生活も頑張れる!!というような

ヒーリング効果があるんだよ~

メンバーにはそれを感じてほしいなと(#^.^#)

 

だからといって「ゆるバトンチーム」ではなく

やる時はやる!決めた目標に向かって頑張る!!

それも軸として大切にしつつ。

欲張りかもしれませんが「楽しみながら成長しよう」を

実現していきたいと考えています。

 

イキイキとバトンに関わる大人の姿を見て

若い世代のメンバーは、どう感じているでしょうか。

いつか自分も・・・

こうやって自分たちを全力でサポートしてくれる大人のように

年齢が上がったら、立場を変えて、バトンに関わりたい!

そう思ってくれているでしょうか。

 

私も、スタッフさんも、メンバーも、

多くの人との関わりを持つことで

視野が広がり、様々な可能性を発見したり、気付きを得ることができます。

 

 

単に大会を終えた・・・だけではなく

そこから学んだことの大きさを

皆で実感できると素敵ですよね。

 

そう遠くない将来

私もいつか現場を離れる時が来ると思います。

その時に「この後どうしようかな」ではなく

「みんながいるから安心!あとは任せたよ」そういって

人生の次のステージへ行けるように( *´艸`)それが今の目標。

年齢的に無理がくるまでは

後進育成もがんばりたいし

選手育成もがんばりたい。

チーム育成もがんばりたし

協会の仕事もがんばりたい。

その軸には「人を大切に」「ひとり一人に合わせたコミュニケーションを」

これを忘れずに・・・

 

 

 

 

 

 


よもやま話

今日は特に何かテーマがあるわけではないのですが、とりとめもなく書いてみたいと思います。

よもやま話の回、ということで(#^.^#)

 

良いお天気でスタートした連休ですね。

バトンをしていると、休みの日こそ忙しいのが常なので、連休という感覚は全くなくなります。

たまには娘たちと、純粋に旅行やレジャーを楽しみたいな~と思いますが、なかなか難しいです(笑)

時間をもう少しうまく使えたらな~。

 

さて。

今日はシュシュの出演イベントです。

別のイベントも重なり、シュシュメンバーは一日二回本番を迎えるというハードなスケジュール!

どちらも屋外イベントです。

そしてサワの大学学園祭も重なっているので、お天気が良いのはとても嬉しいですね!

体は一つなので、学園祭には行くことができないのですが、きっと頑張ってくれるでしょう。

バトン部の演技、成功しますように(#^.^#)

 

コロナ禍以降、急激に(本当に急激に・・・)イベントが復活し、スケジュール調整がとても難しいです。

嬉しい悲鳴??

出演やお誘いがあるのは嬉しいのですが、断らざるを得なかったり、諦めなければいけなかったり。

秋なので特にそうなのかもしれません。

あれもこれも、、と思うのは私が欲張りだからなのかもしれませんね~。

 

今日は11月3日

例年、この日が関西大会だったので、なんだか変な感じがします。

今年の関西大会は、従来大会から変更になったことがたくさんあったのですが、写真撮影の規制緩和も、その一つです。

これまで写真撮影は「一切禁止」だったのですが、今回から、指定場所のみ写真撮影が可能になりました。

 

引率の先生が撮ってくれた写真です。

 

 

引率者と選手しか入れないゾーンですので、保護者の方に撮っていただくことはできないのですが、少しでもこうした思い出が残せるのは嬉しいです。

私自身、大会の時は母親として動く時間が皆無なので、サワツグミのオフショットというか、、写真が全然ないんですよ(笑)

一枚でも、二枚でも、こういう写真が共有されると、嬉しくなって保存させてもらっています。

 

シニアメンバーの恒例ショット

大好きな一枚!!

大会本番を終えるまで、というよりは、大会そのものを終えて解散するまで・・・

緊張感に包まれる一日を過ごすメンバーたちが、心からホッとした様子で写るこの写真が、私は大好きなんですね。

成功も失敗も、喜びもつらさもやるせなさも、緊張感も、感情の種類が山のように。

ものすごく凝縮された一日です。濃い一日を過ごしているなぁ、、。

自分のチームのメンバーだけでなく、あの場に集っている選手はみんな、同じように濃い一日を過ごしていますよね。

たくさんのことを感じる一日だと思いますが、仲間がいて、こうして最後はみんなが笑顔で写真に写ってくれて。

声掛けの一つもできない私は、こういう部分からみんなの頑張りを感じるしかありませんので、宝物のような一枚なんです。

 

写真撮影の規制緩和は嬉しいことですが、手放しでは喜べない点もありますね。

6月の関西コンテストでは写真動画共に撮影自由となりましたが、写真業者さんの売り上げが落ちてしまうのは必然ですし、、どの業界も、本当に難しい問題があると思います。

時代に合わせて生き残るためには、どうしたらいいのかな。それはバトン業界でも同じですね。

いよいよフェニックスもYouTubeチャンネルを作ろうかしら・・・(笑)

それとも今はTikTokの時代でしょうか・・・(笑)

 

 

私、某韓国アイドルさんが大好きなんですね。

(今更言われなくても知ってるわ、という声が聞こえる・・・)

なぜこんなにハマったのか、というと、それはもう。ね。

シニアメンバーさんありがとう・・・(笑)

あの時、作品の曲としてITZYのICYを使っていなければ、、

参考までに見たITZYの動画の合間に、おススメでMAMAMOOが流れてこなければ・・・

衝撃的にかっこいいHIPの動画を見なければ・・・

未知のK-POP、私の1つの質問に対して10のプレゼンをしてくれたメンバーの優しさがなければ・・・

 

私が沼落ちすることも無かったはずです。

この年齢で、ここまでハマれるものに出会えたきっかけを作ってくれたシニアメンバーさんには、感謝しかありません(#^.^#)

 

こうなると、流れは必然で。

韓国語を勉強するようになりました。(まだまだ初級レベルですが・・・)

先日、韓国語の先生とオンラインレッスンをしていたのですが、某韓国ドラマをおススメされたんですね。

韓国語の勉強にもなりますし、今までもおススメされることはあったのですが。

常に「時間がない」ので、韓国ドラマはこれまで一度も見たことが無かったんです。

落ち着いて家にいることがまず無いですし、ドラマを見る時間があるなら、推しさんのMVを見たい(笑)

 

 

ただ、今回はなんとなく、、見る気になりまして。

あっと言う間にシーズン1を見終わりました(#^.^#)

見終わってしまった今は

〇終わってしまった虚無感

〇見てしまった罪悪感(やること他にあるやろ!という自責の念)

〇見て良かったという達成感

これに包まれています。

 

全く反対の感情なのですが、「見なければ良かった」よりは「見て良かった」のほうが、かなり大きいですね。

なぜかというと。

 

韓国ドラマ、本当に奥が深い!

まだ1作品しか見ていないのに、何がわかるのかと言われそうですが、セリフの一つ一つが本当に重たいんですよ。

 

もうね、、今回のドラマの主人公。大好きになりました。(単純・・・)

めちゃくちゃな人なのですが、信念がすごいんですね。

すぐ怒鳴るし、自分勝手だし、でも実は情に厚くて弱い人にはちゃんと寄り添ってくれる。

人の顔色を見たり、場の空気を読んで自分を抑えたり、一切無し。

自分の信念を貫くってこういうことなのだろうと思います。

 

毎回、書き留めておきたい・・・!と思う輝くセリフが出てきて、そのたびに泣いたり、深く頷いたり。

韓国ドラマ名言集とか、本が出版されたらいいのに。

本気で思いますね。

 

たまたま見た作品が、ヒューマンドラマだったこともあるのかもしれませんが、たかがドラマ。されどドラマ。こんなに強く、潔く生きられたら・・・

 

「周りを本当に見返したければ、実力をつけろ」

「まずは自分が変わらなければ何も変わらない」

 

第一話から、こんなに深く心に刺さるって、なかなか・・・

本当にその通りだなぁと思います。

自分が変わらないと。何も変わらないですね。

シーズン1を見終えて感じることは多いですが、一番心に残っているのは、人間だれしも、たくさんの経験をして、自分というものが形成されていくということでしょうか。

 

それは、私個人にも当てはまり、フェニックスにも当てはまると感じます。

楽を選ばず、チャレンジを続けて、失敗もたくさん経験する中で、いつか自分のスタイルが確立されて形になっていく。それには長い年月がかかります。深く納得・・・

たかがドラマと侮るなかれ。見る価値、めちゃくちゃあるやん!が、今まで「食わず嫌い」していた私の感想でもあります。

 

俳優さん達の演技のうまさも相まって、見るのをやめられず、私の睡眠時間はさらに短くなっていますが( ゚Д゚)

 

 

肝心の韓国語上達に繋がるか、というと、それはあまり(笑)・・・

医療ドラマなので、基本的にみんな早口なんですよね。

唯一、数字の聞き取りだけは鍛えられたと思います。

血圧・脈拍・点滴・薬の数等々、数字がとってもたくさん出てきますので( *´艸`)

 

 

いじめ

不倫

浮気

交通事故

実は異母兄弟

重要な人が死亡

唐突な恋愛シーン

名脇役による名演技

カネと権力

身分格差

失踪・行方不明

ほんの少しのギャグ要素

俳優さんの鍛えられた上半身

そしてまた、ベタすぎて見ていると照れてしまう恋愛シーン

 

 

風の噂に聞いていた韓国ドラマあるあるが、なんと一話に全部詰め込まれていて、衝撃を受けました。

興味ある方はぜひ・・・見てみてください(^^♪

ドラマタイトル

【浪漫ドクター・キムサブ】

※OSTがとってもいいので、いつか使いたい・・・(笑)


第45回バトントワーリング関西大会

10月29日

第45回バトントワーリング関西大会、無事に終了しました。

 

お世話になった皆様

応援して下さった皆様

頑張ったメンバーたち

支えて下さった保護者の皆さん

本当にありがとうございました!

直接お礼を伝えられていない方がほとんどなので、この場を借りてお礼申し上げます。

 

 

無事に終わり、ホッとしている反面、今回は忘れられない思いをした大会となり、大会が終わって2日経つのに、まだモヤモヤと頭の中がうるさいです。

 

自身の現役生活も含めると、もう数え切れないくらい関西大会を経験してきたのに、それなのに、、

 

今回はティノ・ジュニア・シニアと3チームで臨む大会となりました。

正直なところ、3チームでの参加は今回が最後になるかもしれません。

少子化の流れか、習い事に対して「高みを目指すよりは、楽しくできる範囲で」という考え方が多くなってきたからか、年々チームメンバーは減少の傾向にあります。

一旦、思い切ってチャレンジしてみると、そこから得られるものの大きさを感じて、「来年もがんばろう!!」に繋がるのですが、最初の一歩が・・・なかなか難しいのかもしれません。

 

3チームの振り返り・・・

シーズン途中でメンバーが減ってしまい、参加団体の中で最少人数となったジュニア。

大きな舞台でのプレッシャーは確実にあったはずなのに、気負わずいつも通りの演技を見せてくれました。

あの大きなフロアで、1曲ノードロップを達成してくれたこと、とても嬉しく誇りに感じています。

メンバーのほとんどが高校受験を控えている大切な時期、クラブの引退なども重なり、何より練習時間の確保が難しく、悩ましく、、

それでも動画の共有や、平日レッスンの活用など、自分たちから様々な行動を起こしてくれました。疑問点は自分たちから聞きに来たり、問題点を確認し合ったり、言葉にすると簡単なようで、実はなかなか行動に移せる人はいません。

そういった小さい部分の積み重ねが、良い演技に繋がったのだと思います。

 

チーム初参加のメンバーが半数近くいて、まずは無事に作品が仕上がるかという不安もあったティノ。

本番はミスもありましたが、小さい身体で本当に元気ハツラツ、最後まで頑張ってくれたと思います。高学年が低学年を引っ張り、丁寧さと優しさで色々なことを教えてあげる様子を、練習中に何度も見ました。

厳しい声かけにも下を向くことなく、励まし合いながら課題にも取り組んでくれました。

その頑張りが、本番のフロアで出しきれなかったのは残念ですが、もっともっと積まなければダメなんだ、、ということに気づくことが出来たと思います。

それだけでも、本当に大きな財産です。

終わった後、保護者の方が送って下さった写真は、みんなの笑顔が本当にスッキリとしていて、全力を尽くしたことがよくわかりました。

 

そしてシニア。

指導をスタッフの先生に任せっきりにしたこと。ティノやジュニアの指導がメインになり、シニアに関してはほぼ見守る形に徹していたこと。

これが今は悔やまれて悔やまれてなりません。

もっとできることがなかったか、1回1回のレッスンで少しでも関わる努力、時間の使い方が出来なかったか、時間は戻せませんが、ひたすらそのことが悔やまれます。

 

大人だから大丈夫。

キャリアがあるから大丈夫。

いつもできるから大丈夫。

リハで崩れるのはいつものこと、本番は立て直せるから大丈夫。

 

どこかにこうした気持ちがあって、私自身の甘さがあって、結果的にそれがチームの甘さに繋がりました。

練習が少ないんだから仕方がない。

バトンが最優先ではないから仕方がない。

仕事や学業、プライベートも家族との時間も、全て大切にしてほしいから、、

これらを言い訳にして、甘えて、許し合ってきたことが、今回の実施に繋がったのかと思うと、、今までの15年の歩みそのものを全否定された気になり、、疲れているはずなのに、全く熟睡できない2日間を過ごしています。

 

勝てないから、やめていくんですよ。

褒めるから伸びないんですよ。

この環境が悪すぎて、ここだと伸びませんよ。

認めるって都合のいい言葉すぎませんか。

 

 

過去に言われて忘れられない言葉の数々が、心臓に突き刺さります。

幸せな記憶より辛い記憶が鮮明に残るのは、人間あるあるなんですかね。。

 

 

いわゆる、バトン最優先の生活をして当たり前。の世界(上を目指すスポーツならみんな同じかも知れませんが)の、真逆の思考を活動理念として掲げている私ですが、今回のようにあまりにも実施が乱れると「自分の考えの甘さ・全ては綺麗事なのかな」と頭の中で色々な想いがぐるぐるしています。

 

メンバーの努力、いつもの安定した演技、見せられるようになって自信を持っていた部分、リーダーズや先生たちと重ねたミーティング、発表会の練習と並行して大変だった時期、色々なことが走馬灯のように流れて、、、、

 

いつもフェニックスを応援してくださるたくさんの方、保護者さん、ご家族の皆さん、ジュニアもティノも、あの場にいなくても想いを届けて下さった方にも、関係団体の先生方や生徒たちや、、多くの方に。みんなに。

「ありがとうございます」を伝えられるような、いい演技を見せられなかったことが悔しくて残念で

 

そして何より、ここまで一緒に頑張ってきた17人のメンバーたちが、どういう気持でいるのかを想像すると泣けて泣けて・・・

 

失敗は良い経験。そこから学ぼう。こういう言葉は、「正しい」と頭でわかっていても、心がなかなかそれを素直に受け入れてくれません。

 

毎年毎年、バトンを続けられるかこの先どうしていくのかを考えるのがシニアメンバーなんですね。

 

年齢的にも、将来設計的にも、本当に難しい問題です。単に「バトンが好き!」の気持ちだけではやっていけない。私も社会人で現役を続けてきた経験があるので、よくわかります。

今年で終わり。今年で区切りをつける。

そう決めてシーズンをスタートしたメンバーもいますし、チームとしての実施の乱れは悔やんでも悔やみきれないと思います。

 

まだまだ足りないっていうことだね、ここからまた前をむいて頑張ればいいんだから。

そのチャンスがあるメンバーは、まだ前を向くきっかけがありますが、今年で終わるメンバーにとっては、そのチャンスすらないので、、

 

何度も何度も「正しいこと」を頭で反復しますが、心にはなんだかモヤがかかったようで、本当にツラい大会となりました。

 

大会で評価を受けるということは、どうしても「チームやプレイヤーそれぞれの評価」と捉えられがちですが、実は指導者が評価を受ける場でもあるんですね。

それはソロコンテストでもチームの大会でも同じです。厳しいコメント、乱れた実施、残せなかった形に残る結果、それらは全て、指導者としての私の未熟さを指摘するものであり、自身の力不足や経験不足を痛感する瞬間でもあります。

 

メンバー一人ひとりに特別な才能が必要なのではありません。大切なのは、「普通」を「特別」に引き上げていける指導者のチカラなんですね。

規定演技の枠を超えたものに関しては、指導者の力量でほぼ全てが決まるのがバトンです。

振付はもちろん、選曲や衣装イメージ、指導方法、何もかも、決められた枠がない分、指導者の考え方によるところが本当に大きいんですよね。

だから、移籍は後を絶たないし、外部指導者の取り合い、招き入れも加速します。

 

学校団体でも同じ。

指導者を変えた途端に全く違う団体のように見えてきます。生徒は変わっていないのに、ものすごい指導力・構成力なんだろうな、、と感じることにももう慣れました。

 

一時期、チームの振付を外部講師に依頼したらどうなるんだろう。と考えたことがありました。

真面目で一生懸命なメンバーばかりだから、振付が良ければ2〜3年で全国が見えるだろうな。とそう思うんですね。

 

そうすれば、「全国大会」という実績に惹かれて、人が集まるのかなぁ、、

そうすれば層が厚くなって、もっともっとチームのチカラが上がるのかなぁ、、

それが時代の流れに乗るっていうことなのかなあ、、

 

でも、そこに踏み切ることはどうしても出来ませんでした。

私なりのプライドかな、と思います。

人の力を借りて得た実績、、それでプライドを保つ人間にはなりたくない、と。

 

そこにこだわりがなければ、もっと楽に生きられるのかもしれません。

 

 

メンバーにはいつも言っています。

大きな舞台だけど、そこでの経験が必ず財産になるからね、と。

大会に限らず、イベントでもなんでもそうですが、「やるかやらないか」迷った時、「どうせなら大変そうな道」を選ぶことにしています。

やらないほうが絶対に楽!なんだけどな〜、、そんな思いが頭をかすめることもしょっちゅうですが、大変な思いをした人間にしか得られない「何か」が必ずある。そう確信しているからです。

 

今回で言えば、ありえない失敗と、悔しい気持ち・後悔・悲しさや情けなさ、そういった部分。加えて、メンバーそれぞれから届く想いの丈。

ティノからシニアまで総勢30名、大会に出て何も感じず、何も得なかったメンバーは一人もいないはずです。必ず、何かを得たはずです。

 

メンバーが大きな舞台で様々を得るように、私も関西大会などの大きな行事を経験するたび、未だに・・・今でも・・・学びと気付きがあります。

もう50歳目前になり、指導年数もかなり長くなりましたが、それでも、まだ。

 

大会参加申請の細かい規定を理解し、期日を守り、数多くの書類を揃え、一つの漏れも間違いもないように提出する。規模が小さく、アットホームな形で進む京都府の行事とは、その敷居の高さは全く違うんですね。

 

そういったことに対応し、年老いた(笑)自分を甘やかさずに鍛えていくのも、緊張感を持って日々生活するのも、学びであり財産だと考えています。

 

関西規模の大会に参加すると、ハイレベルな作品やトワラーを目の当たりにし、メンバーにとっては「すごい・・・!」の連続かもしれません。

大会を見たら、なんだか自分ももっとできるような気になって、今すぐにでも練習がしたい・・・!早く体育館に行きたい・・・!

現役の時は、いつもそう感じて興奮していました。

 

立場が変わってからは、普段交流のない他府県の先生方とのコミュニケーションが、とても大切な時間になっています。

純粋に情報収集・情報共有の場でもあり、横の繋がりを増やしていく場でもあるのです。

 

横の繋がりがあるようでないようなバトンの世界・・・めちゃくちゃあるようで。でもどう繋がっているかは良く見えなくて・・・誰と誰が師弟関係で、どことどこが実は繋がっているのか?狭い世界のことですからね。

あまり書くと誤解を生みそうなのでこのあたりでやめますが(笑)、小さい頃から選手だったわけでもなく、学校バトン出身の私にとっては、横の繋がりってとても大切なものなんですね。

後ろ盾がない上に、選手としてのキャリアもないですから。もちろん、コネも何もありませんww

待っているだけでは何も変わりませんので、大会運営の機会には、自分から動いて、たくさんの先生方とコミュニケーションを取るように心がけています。

 

他府県の先生方とお話していると、色々なことを考えるきっかけになるんですね。

 

今年、ツグミのたっての希望で、兵庫県大会を初めて見に行ったんです。

大好きな恩師のスクールをどうしても応援したかったと(^^)

初めての兵庫県大会でしたので、私も大変興味深く拝見したのですが、そこで上位に入っていたあるチームが、関西大会にはエントリーしていなかったんです。

そのチームだけではなく、他にもありますよね。

京都府大会は出ていても、関西にはエントリーしない団体さん。珍しくはありません。

 

大きな大会に進むにあたっては費用面、時間面、様々な壁をクリアする必要がありますし、メンバーの気持ちと合わせて、保護者の方の理解も必要になってきます。

そういう部分は理解できるのですが、時々

「出るに値しないから。今年はエントリーしていないんです」

「出ても勝てないから」

と聞くことがあるんですね。

 

出るに値しないって・・・

勝てないから出ないって・・・

どういうことなんだろう。

レベルがそこまで到達していないから。

出るのにふさわしいチームじゃないから。

出たって全国には繋がらないから。

 

ものすごく考えてしまいます。

確かに、今回のように順位がつくのであれば、まずは府県大会もそうあるべきだし、そこで選ばれた団体のみが関西大会に進めば良いのでは?と思うんです。あくまでも個人的な意見ですが。

 

誰の目から見ても公平なもの。

上位◯位に入ったから、関西大会に出られる!

残念ながらそこに届かなかったから、今年は京都府まで・・・

 

今年から関西大会が順位制になりましたよね。

京都府大会と関西大会では、点数の出方も、講評の観点も、何もかもが別のものになりますから、それを理解しにくい年齢のメンバーや、保護者の方にとっては???が多いかも知れないなぁ、、と感じました。

 

この立場にいれば、色々なことがわかるので、納得出来る部分ももちろんあるのですが。

 

 

この作品は、出るに値しない。

出るなら全国大会を視野にいれないと意味がない。

指導者として、その線引をきっちり決めていて、それを明確にメンバーに伝えて、理解させて、納得させる。信念があるからできることなのだと思いますが、「経験」が何よりの財産だと考える私には、とてもとても・・・

 

チームメンバーになるためには、最低でも上級ソロ金賞(しかもトリプルA!)

最上級なら10点!!(なかなか取れません・・・)

そういうメンバー基準があったり

休みは一切認めない。

どうしても休むなら、親が代わりに来て、動画を撮って、必ず覚えてから次参加する。

ルールを明確にしているよ、という話も

良く聞きます。

 

チームだからこそ、ですよね。

それくらい責任があることだと理解して、参加するように。それが出来ないなら、参加は認めない。

 

本当に、指導者の方向性で何もかもが決まります。どれがいい、悪い、ではなくて、自分がどういった活動をしたいか・・・ですよね。

指導者にしても。メンバーにしても。

 

京都という小さい枠の中にいると、そういったことは知らずに過ごしていたと思います。

これでいいんだ〜と信じて疑わなかったと思うし、外の世界を知らずに大海に泳ぎ出す怖さですよね。一歩出た瞬間、あっという間に荒波に飲まれて溺れて死んでしまう。

 

今はさすがに年齢的にも色々なことを知り、自分の軸も固まっているので、こういった話を聞いて「うちもそうするか・・・!?」とはなりません(笑)

世間知らずでも、経験不足でも、溺れ死なないようにちゃんと生き延びていくスキルは身につけていますし、メンバーを守るだけのチカラもついた。と自負しています。

 

 

関西の先生方と話をしていると、会話の中でよく出てくるワードがあるのですが何かわかりますか?

 

それはズバリ。

「覚悟」

というワードなんです。

 

 

日常生活で、なかなか使わないですよね。

うーん、仕事の上でもなかなか・・・

というか人生の中で「覚悟」って口にする瞬間なんて、そんなに多くないのでは?と思っているのですが、良く出てくるんですよww

 

「今年は、って、覚悟決めてやってるから」

「全国行く覚悟。あかんかったら指導やめる覚悟できてる」

「取れなかったら100本でも200本でも取らせる覚悟がある」

「その課題につきあう覚悟はできてるから」

「生徒にも保護者にもなめられないように、覚悟決めて対応してる」

どの先生からも、どのチームからも、覚悟覚悟覚悟・・・みんなものすごい思いがこの大会に詰まっているのだと痛感します。

 

この大会に、というよりは、バトンというものに。かな。

命をかけて、覚悟を決めて、取り組んでいる人が本当に多いんですよね。

 

唐突に「藤岡先生の覚悟って、何?」と聞かれて、一瞬答えに詰まりました。

 

「うーん、そうですね、、楽しく健全に続けていくことかな??」

「ふーん」

 

 

ふーん、って😂😂😂

 

でも、冗談ではなくてそれが私の覚悟なんです。

どれだけ赤字になっても、生徒が減っても、結果が出せなくても

「あと1年がんばってみよう、、もう少しだけ待ってみよう、、、今我慢すればきっと来年は・・・」

続ける覚悟。

居場所を作り続ける覚悟。

 

どれだけバカにされても、けなされても、恥をかかされても、屈辱的なことを言われても、受け止めてスルーして、軸をぶらさず続ける覚悟。

 

思えば去年の関西大会が終わってから、屈辱的な出来事があまりにも多かったので、なんだかそのことを思い出しますね。。

忘れたいけど忘れられない、最悪な記憶です。

私の指導人生で間違いなく5本の指に入るくらい、最悪な記憶。消したいけど消せない。消せるかな、、と思うと、関西の大会がやってきて、また思い出す😂魔のループは、きっと一生続きます。乗り越えなければ。

 

話がそれました(笑)

 

 

最後の最後、生徒がゼ〜ロ〜になったら、さすがに閉鎖すると思いますが😂それまでは何があってもきっと続ける。その覚悟は明確にありますね。

(ぷつんと命の糸が切れない限り)

 

 

そんな覚悟でもいいじゃない。

そう思うんです。

その覚悟の中、メンバーが育ち、少しずつ形になって。これだけのメンバーが集まって、いい子ばかりで(^^)、あんなに楽しく感動的な発表会が出来て・・・違う種類の覚悟を私が持っていたら、あの発表会はきっと出来ていないし、フェニックスの形そのものが大きく変わっていただろうと思います。

 

 

シニアメンバーから届く言葉は、正直なところ、意気消沈、、が多かったのですが。

保護者の方からの言葉は、ティノもジュニアもシニアも、本当に温かいものばかりなんですね。

結果がどう、とか、ミスがあったなかった、ではなくて、ただ純粋に「わが娘がフロアで一生懸命を尽くしている」姿に感動し、涙し、喜びを感じておられるのだと思います。

 

この場に我が子がいること、素敵な仲間に囲まれていること、毎日をイキイキ過ごしていること、バトンを通して成長し続けていること、一生懸命に打ち込んでいること、、

親としてこれほど嬉しいことはありませんよね。

 

いつも思います。

私も大会の時だけ、体と心が分身できて、二人のマチコになれたらいいのにな〜!って。

先生目線ではなく、親としてサワとツグミを見たいな、といつも思うのですが、それがね、、そこまで器用に分身できないので。

純粋に喜びを感じたいのですが、どうしても「先生」の自分が99%を占めているので、チームの中のメンバーの一人。に見えるんですよね。

 

めっちゃ良かったよ〜!!

可愛かったし頑張ってたし、もう最高!!って。手放しで褒めてあげられたことがないので😂、、

 

私が褒めてやれない分、サワもツグミもメンバーにたくさん愛をもらって、保護者の方にかわいがっていただいて、具体的な面でもたくさんサポートいただいています。

いつも感謝感謝・・・です。

 

大会後、休む暇はなく、すでに次に向けて歩き始めています。バトンにはオフシーズンがないんですよね。来年の大会曲もひそかに決まりかけ、、なのですが、もし人数が集まらずチームが組めなかったら悲しいので、今は温めるだけにしています。

 

秋から冬、イベントやコンテスト選手権、やること盛りだくさんです。

楽しみながら続ける。この覚悟を忘れずに。

 

 

そして、、

その前に、今回の失敗をどう今後に活かすのか、目を逸らさずに考え続けたいと思います。

 


2023宇治市民文化芸術祭

今振り返ると・・・

 

今年の宇治市民文化芸術祭は、最初から何か歯車がズレたような、そんな感覚でした。

 

 

開催日が各小学校の運動会と重なり・・・

これはもう、こちらではどうしようもないこと(日にちの変更などは出来ないため)だと諦めて、それでも頑張ってあの舞台に出続けたい!と覚悟を決めたのに・・・

 

 

いざ会議に行ってみると

『「土曜日はダメですが、日曜日なら出られます」って直接交渉したら、日曜日にしてもらえましたよ~』という団体が・・・!?

(宇治文化祭は土日二日間開催なんです)

 

 

 

直接交渉なんて、そんな裏の手を使うなんて!?いいの!?

それは不公平じゃないの!?と初回から会議が大荒れだったんですね。

 

 

素直に「今年は21日土曜日が、洋舞(ダンスやバトンなどの分野)の日なので」という事務局の決定を素直に受け止めていたほとんどの団体(私も含めて・・・)にしたら

「その事情を聞いてもらえるなら、うちだってそうしたかった!!」

になりますよね(-_-;)

大げさではなく、フェニックスバトンチームも、例年の三分の一以下の出演者でしたし・・・

この舞台を楽しみにしていたメンバーも多かったので、とても残念な思いをしました。

 

大モメ・大紛糾の結果(笑)

今年に限っては「土日どちらを選んでもOK」になったのですが、すでにその時点で、22日は別のイベントを入れていたので、結局フェニックスバトンチームは土曜日の出演になりました。

宇治市が企画している行事なので、来年度以降、子どもたちの学校事情はできたら考慮して欲しい・・・と要望はお伝えしましたが、あまり期待は出来ません。

小学校の運動会も、熱中症対策などでかなり日にちが変わってきていますし、読めない部分があるのも正直なところですからね。

 

当初の予定は幼児さんと小学生でたったの5人!

さすがにこれは・・・と声をかけて、結果集まってくれたメンバーが17人。

そこに落ち着くまで「やっぱり出られません」「その時間なら出られます」とメンバーが変わったりもしたのですが、全てメンバーみんなの対応力で乗り切ることができました!

 

忙しい中、出演してくれたメンバーさんたち、本当にありがとうございました。

学校や運動会終わりで駆けつけてくれたメンバーもいたり、、一つの形として出演を無事に終えられたことに、改めて感謝したいと思います。

メンバー、裏方お手伝いしてくれたシニアさん、保護者の皆様、本当にありがとうございました!

 

 

さて。上記のように、出だしから歯車が狂ったように感じた宇治文化祭・・・

なぜか曲編集でミスして、短かったはずの曲が長くなってしまい、急遽振付をつけ足したり、、

なんだかうまくいかないぞ・・・

そのままの流れを引きずったのか何なのか??今日は忘れられない一日になりました。(色々な意味で!)

 

今年から、オープニングセレモニーがあったり、広場でマルシェが開催されたり。

市民文化芸術祭をより盛り上げよう、という企画もたくさん感じられました。

 

こちらがオープニングセレモニーの様子です。

 

和太鼓サークルの方の演奏。

こんなに間近で和太鼓の演奏を聴く&見るのは初めてでしたが、迫力満点でした!!

 

女性だけで演奏されていましたが、どの方も本当に表情が輝いていたのが印象的でした。

 

 

素人なので、太鼓の音=一種類のように感じていたのですが、全く違うんですよね。

リズムの取り方や強弱の付け方、叩く場所によっても出てくる音が違うようで、聞いていても全く飽きません。

 

 

合間合間に笛の音色や特殊な楽器(なんだろう・・・名称がわからないのですが鐘のような?ミニミニシンバルのような??)が入ったり。演奏者さんの掛け声が入ったり。

 

そして演奏する曲によって、演奏者さんの表情が全く違うんです!

かっこいい時もあれば、満面の笑顔で体中から楽しさがこみ上げるものもあったり、、と、3曲ほどの演奏がアッという間に終わってしまった感覚です。

 

表情や雰囲気の部分は、バトンと通じるものがありますね!(^^)!

一本のバトン、普通の方からしたら、そこに何の違いもないと思いますが、踊っているメンバーの表情一つで楽しさや美しさ・切なさ・苦しさ・悲しみまで表現していくものですから。

 

ものすごく鍛錬されているのがよくわかる演奏でした!みなさんの堂々とした演奏ぶりを見ていると、日頃の鍛錬の跡がよくわかり、これもまたバトンと通じるなぁ、、そんな思いで拝見しました。

 

 

マルシェも、思った以上にたくさんの出店があり、大変賑わっていたように思います。

お天気はよかったのですが、風が強かったので、色々大変そうではありましたが・・・

明日はどんな様子になるのか、これもまた楽しみですね。朝一の出演が終わって、時間があれば覗いてみようかな??

 

・・・とまぁ、ここまでは順調。ここから、怒涛の一日がスタート!です。

先に書いたような事情で、今年は洋舞のサークルが土日にわかれたため、今日出演したのはたったの5団体だけだったんですね。

出演団体が少ない=リハーサル室の使用時間に余裕が出ます。

そのため、今日はリハーサルもたっぷり30分ありました。

今年は楽屋の割り当てもちゃんとしてもらえたので(いつもは専用楽屋無し)、集合してからも、リハーサル後も、比較的のんびり過ごせていたんです。

 

衣装のサイズが合わないメンバーがいたのですが、代わりのレンタル衣装を自宅に取りに帰るのも、余裕でした。

会場の文化センターと、私の自宅はめっちゃ近い。徒歩5分(走れば3分)なんですよね。

ちょっと衣装取りに帰ってくるし、子どもたちのことよろしくね~

 

シニアメンバーさんにしばらくの間お願いして、自宅往復。余裕なのでトコトコ歩いて( *´艸`)

 

リハーサルも無事終わり、運動会から駆けつけてくれたメンバーも無事に合流し、さぁ、そろそろ舞台袖スタンバイしようか~?となったのが本番13分前くらいでした。

文化センターに慣れていることもあり、みんながのんびりし過ぎていた、というのも反省点です。

 

はい、みんな早替えの衣装持って~、舞台袖で着替えるからね~

 

 

ここでなんと・・・

 

 

ツグミの早替え衣装を持ってくるのを忘れていたことに気付き、プチパニック。

これは完全に私のミス!!

 

 

本人のリュックに入れたのが、かなり前だったので、何かのタイミングで出してしまったようで・・・

それに気付かなかったんですよね。

そして明日の出演衣装が代わりにそこに入っているという・・・

オープニングセレモニーに出席していた関係で、私だけ先に家を出ていたので、最終確認がおろそかになってしまい、こんな事態に・・・

 

みんなが早替えをしない選択・ツグミだけ早替えをしない選択、、さぁどうする!?

ちょっと待って。あと10分あるやろ?大丈夫、走れば間に合う!!

ダッシュで家に取りに戻るからあとよろしく!!ごめん!

 

 

楽屋でのんびりくつろいでいた自分を恨みましたが(笑)そんなことよりとりあえず走る!!

 

 

走りながら大ホールの10分前ベルが鳴るのを聞きました。あと10分!!

近い距離とはいえ、多少上り坂もあるのでダッシュはキツいのです。しかも私、衣装www。

 

 

ワンピースの裾を強風にあおられながら、超ダッシュ!!しました。

 

我ながら脅威のスピードで会場に戻り、舞台袖へ・・・

良かった、間に合った!ツグちゃんも心配しなくて大丈夫!!ごめんな確認不足で!!

 

忘れてはいけないのですが、今回、出演者が少なすぎて私も踊ることになっていたんですね。

15周年の発表会でも踊らなかったのに、まさかの宇治文化祭で踊るという・・・

頭を出演モードに切り替えて、、いたら、、、

 

 

なんと。

 

 

 

なんと。

 

 

 

「コーチ!!どっちもスカートです!!」

 

 

ん??何が起こった・・・?

 

 

早替えの衣装、ティノさんはピンクのセットアップだったんですね。

おそらく事前に配布した時に、「スカートとトップス」を配布すべきところ、私が間違えて「スカートとスカート」を渡したのだと思います。多分。

 

ありえへ~~~ん!!!

トップスとスカートを一緒に袋に入れておけばいいじゃない!と思われそうですが、別々のアイテムと組み合わせることもあるので、あえて分けているんですね。これが裏目に出た形になりました。

 

今更の言い訳ですが、アイテムによって袋の大きさが統一されているわけではなく、小さいジップロックにスカートが入っていることもあったり、、いや、もしかしたら「トップス」と書いてある袋に「スカート」が入っていたのか・・・もう今となってはよくわかりませんが、、

 

とりあえず現場には「スカート2着」の現実。

その時点で5分前。いや、4分だったかも。

 

あぁ。これはさすがに。「もう無理だ・・・」と一旦諦めたのですが、いや待って。

この衣装使うのは、演技の一番最後!まだ時間はある!!

 

もし間に合わなかったら、私が出演するはずの部分は、穴を開けて3人で踊ってもらうように。

幼児さんとペアを組むはずだったところは、別のメンバーに急遽出てもらうようお願いして。

とりあえず走る!!

 

自宅往復3回の地獄・・・

もう、喉カラカラで口の中に血の味がするような(笑)・・・

 

一目散に駆け込んだ自宅の衣裳部屋から、トップスを一枚掴んで、またダッシュで戻る!!

もう、その最中に「どっちもスカートです!!」と青ざめて駆けてきたスタッフさんの顔が浮かんで、大変さを振り切っておかしくなってしまって・・・一人でめっちゃ笑いながら大ホールに向かって猛ダッシュ!

 

駐車場入り口で警備していた方には、何度も見られました。この人、さっきからずっと走ってるけど・・・と不審がられたに違いありません。(合計3往復、6回会いましたからね)

 

 

舞台袖に行く楽屋前廊下で、本ベルを聞き。

袖についた時には、すでに司会が始まっていました。

でもとりあえず間に合った!!!

 

 

喉カラカラでしたが、3曲目には出番。楽屋にお茶を取りに行く時間はないから、もう我慢!!

心拍数は最大限まで上がりまして、これ、舞台上で大丈夫・・・?と一抹の不安がよぎります。

一緒に踊るルージュメンバーに

「万が一舞台で倒れたら、袖まで引きずってきて」と真剣に言付けました。いやはや・・・

 

本番を楽しむ余裕もなく。

なんなら超ダッシュしたおかげで、心配で何度も確認した部分はすっ飛びました。

 

おかげさまで大きなミスはなく踊れたので、実は心底、ホッとしています(笑)

 

 

これまた言い訳ですが、自分がした振付は、基本的に「鏡」で踊ることが多いんですね。

指導者の資格を取る時に「鏡が鉄則!!」を習ったものですから、今もその癖が抜けないのです。

ある程度のレベルのメンバーであれば、鏡でなくても覚えられますが、特に幼児さんや初心者さんに指導する時は、鏡になることが多いので、、

(いざ同じ方向で踊るとなると、かなり混乱します。)

 

 

まぁ、それでも。

喉はカラカラで、化粧直しも一切できず、鏡を見る余裕もなく、髪の毛もどんな感じかわからないまま。

自分的には全く余裕のない中でしたが、みんながちゃんと衣装を着られて、ちゃんと舞台に出られて、それでOK!!!

 

 

と思っていたら・・・

 

 

 

さぁ、まさかの。

伝説がここから生まれます。

 

 

 

 

シニアメンバー5人のうち

4人が入るタイミングを間違えて

その後も間違えたまま踊り続けて・・・

合っていた一人が、完全に「振付を間違えた(早取りした)人」になるという事件発生。

 

あまりにも堂々とした間違いっぷりに

「え!私もしかしてこれも曲編集ミスった・・・!?!?!?!?」と青ざめたのですが、曲は合っていました(笑)。あんなに練習した発表会エンディングの曲、場所も同じ会場、リハーサルでも問題なかったのに、なんで間違えたの????(いまだに謎)

 

 

あれ??あれ???

これ、新手のドッキリ??

※唯一、正しく踊った(けど間違えているように見えた)メンバーの声

 

 

 

あとで動画を見返しても、あまりの崩れっぷりに驚愕( ゚Д゚)!!

 

 

5人全員、頭の中に「え、え!あれ!?!?」が浮かんでいたことでしょう、、

曲の半分をバッラバラで踊るという・・・・前代未聞の事態となりました。

 

 

なんで間違えたの(二回目)???(*´ω`*)

 

 

動画を見ていると「あれ!?えぇ!?!?」とみんながお互いを見て、アタフタする様子がしっかり残っていて(笑)、、曲の後半、ここから立て直すよ!となった後の、みんなの笑顔wwwww

いつも以上に張り切って踊ってくれて、それがまた笑えて笑えて・・・

 

 

いや、笑い事ではないのですが。あまりの潔い失敗に、これはもう笑うしかない。

時間にしたら、たった1分くらいのことなのですが、あまりにも長い時間でした。

この写真から、みんなの謝罪が伝わってきて(笑)伝説に認定ですよね。

 

 

 

 

みんな本当にお疲れ様でした(#^.^#)

 

 

年度末発表会でリベンジしましょうwww

(笑いが止まらなくて見ていられないかもしれない)

 

 

走りまくって足が限界、でも楽しかったです!

ルージュメンバーとも記念撮影♡

 

 

めっちゃバタバタして(発表会とは比べ物にならないくらい、バタついた)、色々緊張もあったのか、家に帰ってきてから1時間ほど意識を失ったように寝てしまいました。

偏頭痛もすごいんですよね~・・・

大きな仕事が終わってホッとすると、ほぼ100%偏頭痛に襲われます。

血管が一気に緩むという感じでしょうか。

 

目が覚めて、落ち着いて・・・

今回のことを振り返ってみたのですが、反省点がいくつもあります。

 

〇事前に、全員で衣装リハをしなかったこと

→これをしていれば、サイズ交換も、衣装の入れ忘れも、まさかのスカート2着も、その振付だとちょっと衣装がセクシーすぎるかも?問題も、その時点で気が付いたはず。

事前に分かれば、落ち着いて対応できますしね。

新しい衣装じゃないから、まぁやらなくても大丈夫でしょう!と思った私の甘さです。

レンタル衣装は、貸す側も借りる側も、「まぁ、大丈夫」になりがちなんだということが、今回のことでよくわかりました。衣装は渡されたらすぐに試着!中身確認!レッスンの時間が多少勿体なくても、その場で試着してもらうのが一番確実なのかもしれません。

 

〇全員での練習回数が少なすぎた

→衣装と同じですね。新作がないから大丈夫~、と思った私の甘さ故・・・

やはり出演者全員で、落ち着いて行う練習は最低限必要だよね、と感じました。

 

〇当日のリハーサルも、衣装替えありで行うべき

→特に幼児さんや低学年さん、大人の手が必要な部分こそ、念を入れてリハーサルが必要です。回数が多くなると、幼児さんは疲れてしまったり、それだけでテンションが下がってしまって本番元気よく踊れなかったりするので、そのあたりの匙加減が難しいのですが・・・

 

 

これらは、宇治文化祭に限ったことではなく、イベント全てに通じることですね。

ありがたいことに、今年度は様々なイベントのお誘いがあります。

メンバーが少なくても、他行事と日程が被ってしまって無理な時以外は、基本的にチャレンジしたいな、と考えているんですね。

それはなぜか。

やはり一回でも多く本番経験を積むことが、メンバーの力になると確信しているからなんです。

日本一になったこともある有名な某高校バトン部さん、年間に驚くほどの出演イベントの回数をこなしているそうなんですね。

それを以前何かで知った時に「あぁ、そうか。そういう経験一つ一つが、この安定感を生み出しているんだな」と納得したのも大きいかもしれません。

 

 

イベントがどんな小さな舞台でも、人前で演技するとなると緊張しますし、その不安を取り除くために練習をします。

今回、私がそうでしたから・・・

演技に入っていたのが簡単なロールやトス(初級レベル)のものであっても、余裕を持って踊るためには練習が必要ですし、自分と向き合うきっかけにもなります。

 

人に見られる→緊張を乗り越えて演技をする→まずはミスなく踊り切る→見ている人に伝わるように表情も工夫する→自分自身も踊っていて「楽しい!」ところまで到達する

 

コンテストとはまた違った緊張感のあるイベント。

今回のように失敗をたくさん経験して、学ぶことがあります。

もう30年近く指導の現場に立ちながら、まだまだあるんですよね。学びが。

奥の深い世界です・・・

 

年齢があがると、なぜかイベントからは遠ざかってしまって、基本的に誰も出演希望がないのが本当に残念なのですが、、シニア層にこそ、イベントなどに積極的に参加し、たくさんの経験をしてほしいな。

それが本音です(#^.^#)

 

 

明日も朝一からイベントです!

そして関西大会、それからシニアフェスティバル、11月の出演、、

秋のイベント&本番はまだまだ続きます!

 

一回一回の本番から、多くを学べる自分でいたいと思います(#^.^#)

 




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