晴天に恵まれた日曜日、技能ライセンス講習会が開催されました。
フェニックス、そしてシュシュから参加したメンバーは、見事全員合格!!!
全員が高得点での合格となり、100点のメンバーもいました。
長時間の講習は、心身ともにハードな面もありますが、得られるものが本当に多いと実感します。
一口に「講習会」といっても、様々な形式があります。
この技能ライセンス講習会は、実際に体験してみないとわからないのですが、本当に・・・本当に緻密に正確に丁寧に、時間をかけて講師の先生が一つ一つのスキルを教えてくださるんですね。
それこそ完璧になるまで、ものすごく手厚い指導を受けることができます。
受講人数にもよりますが、全体講習のあとは、級によっては完全マンツーマンでのクリニック(おさらい)タイムがあったり、苦手な部分や理解不足の部分を徹底的に「潰していく」講習会なんです。
その注意・アドバイスを聞き取って実施するだけの集中力は確かに必要なのですが、この講習を受講すれば「基礎の技術はもう安心!!」と胸を張れるくらい、それくらいの学びの時間なんです。
ジュニア層だけではなく、シニア層もルージュメンバーなどの大人初心者の方も、学校バトンがバトンの始まりだったメンバーも、本当は全員に受けてほしい、、冗談ではなくそう思えるくらい、貴重な貴重な機会なんです!!
私も学校バトンがバトンのスタートです。
私が子どもの頃はバトンはもっともっとマイナースポーツでしたし、お稽古事として知ることもなく。
たまたま入った学校にバトン部があり、華麗にサムフリップを連続でする先輩の美しい姿に一目ぼれして(笑)・・・それが私のバトン人生のスタート。
なので、実は「基礎技術」というものが全く身についていなかったんですね。
指導の道を志すようになり、一から勉強し直しました。
部活にもコーチはおられましたが、基礎の技術は主に先輩から教えていただいたり、見よう見まねでやってみたり。学生同士の技術伝達は、ある意味「伝言ゲーム」のような部分もあって(;^_^A
正しく伝わったり、ちょっと間違えて伝わったり、、
加えて、チーム主体でソロコンテストなどへの挑戦はしていない部活だったので、チームに入っている技しか練習しない、という偏った練習の仕方だったんです。
時間がない部活動のなかでは、それはある意味当然のこと。
今でもそういう部活の取り組みはたくさんありますので、それが間違っているというわけではないんですよ!
限られた時間の中で、必要な技術のみを徹底的に熟練するのが現状の部活バトン。
なので、技術の偏りはよくあることで、例えば
「トスイリュージョンが出来るのに、フィンガーをやったことがない」
→フィンガーってチームの振付に入りにくいからでしょうか。
「スリーバトンが出来るのに、ツーバトンはしたことがない」
→スクールだと、原則順序だてて指導していくので、ちょっと考えにくい。
こういった感じですね。
実際、学校バトンしか知らなかった私が、企業のバトンチームに入った時には、あまりにも知らないことが多すぎて「どこから手を付けていいかわからない状態」でした(笑)
※今思うと、そんな私を受け入れてくださったコーチも、先輩方や同期にも感謝しかないのですが・・・
当時、私はソロコンテストでいうと中級レベルくらいだったんですね。
先述した技術の偏りあるあるで、イリュージョンなどのトス系はできても、カットバックスやネックロールは存在すら知りませんでした。
入社後、「・・・え?ネックロール知らない・・・の・・?」
「え、転回できない、、んだね、、、?」
先輩方の間に流れた何とも表現できない空気感、今でも覚えています(笑)
スクールバトン出身なら当たり前に出来ることができなかった(というより知らなかった)ので、それはもう、当然の反応で。
こんな感じで、指導者になるには、あまりにも「正しい知識」が不足し過ぎていました。
社会人になってからライセンスを受講し、バトンの正しい握り方、正しい姿勢を一から学んだ過去がなければ、指導者には絶対になれなかっただろうと思います。
受講する前はなんだか不安そうだったり、ふわふわしていたメンバーも、先生方の徹底した掘り下げに必死についていく中で、どんどんと変わってくるんですよね。
一回りも二回りも成長するなぁ、、というのが技能ライセンスの印象です。
レベルや種目が多岐にわたるソロコンテストも、トワラーの成長に大きな意味を持ちますが、ライセンスはまた違った部分ですね。
自分が身につけたことをしっかりと出す。
一か八か、とか、その時の勢い!!とか、笑顔で乗り越える!!ということはできません(笑)
逆に言うと、やり直しもできますし、ある程度自分のペースで、一番良いところを見てもらえる。
自分の力を正しく判断していただける検定の機会はとても意味があると思います。
おそらく受講したメンバーは、自分のことを必死にやりながら
「次はあの内容か・・・」と一つ先の級が、目に入る部分もあったのではないかな。
ソロコンテスト同様、級が上がればレベルも高くはなりますが、高得点で通っていれば、心配することはありません!!また来年、次の級を頑張って受講してくださいね。
そしてまだ受けたことのない人は、ぜひぜひチャレンジしてください!
6級(入門レベル)で、大人トワラーの受講生もいらっしゃいましたし、年齢やキャリアは全く関係ありません。
長時間、バトンと向き合うことはなかなかない大人メンバーにこそ、良い機会として使ってもらいたいな~~。
ちなみに、検定は受けずに講習だけ受ける、という選択もできます(#^.^#)
検定試験とか、ちょっといいわ・・・でも習うのは興味あるな~という方もOKなんです!!
来年はさらに受講希望が増えますように・・・
そしてライセンス運営に、初めて参加してくれたフェニックスのシニアメンバー二人。
運営のお手伝いは強制ではありません。
任意、人の善意というか、心の部分に委ねているので、どうしても協力してくれるメンバーに偏りが出てきます。
これは私が今抱えている課題の一つです。
できるだけ「順番制」「強制」にはしたくないという、わがままな思いもあり・・・
「誰か運営手伝ってもらえないかな?」と声をかけた時に「やります!」と、自分から手をあげるのは勇気がいるのかもしれませんが、これもまたとっても貴重な機会なんですよね(#^.^#)
今までやったことがなくても、みんな積極的に手をあげてほしいなと思います。
なぜかというと、京都府バトン協会はとってもあたたかく、仕事がしやすいから!!
理事長の「プレイヤーも運営も楽しく、生涯バトンを」という理念がありますので、和気あいあいとした協会の雰囲気なんです。みんなが仕事に取り組みやすいように、新しい考え方もどんどん取り入れてくださる理事長のおかげで、京都府バトン協会はみんなのびのびと、仲良く明るい雰囲気だな~と、いつも感じています。
運営の仕事が初めてでも、みんなが優しく教えてくれますし、緊張することなんて全く無し!
今回の二人も、本当によくがんばってくれて・・・協会の先生方には
「一人で10人分働いてくれた!!」「気が付いて、サッと行動にうつせるのがすごい!」と、たくさんほめていただきました。
私も鼻が高いです(#^.^#)
指示一つに対して
〇言われたことだけやる
〇言われたことと、その先まで予測してやる
のは全く違いますよね。
例えば
「各級の練習場所に、デッキ用意しておいて」と指示をした時に
〇ただデッキを置いてくる
〇デッキを置き、電源を入れ、リズムボックス(講習で使う音源)を一曲リピートにして、流れるか確認して、音量のチェックをして、準備出来ています、の報告をする
この違いです。
この辺りの気の利き方は、フェニックスの中だけでは学びにくくて、こうして外部の仕事に携わって初めて学べるものかなと思います。
周りの先生方がどう動いているか。今、何かを必要としている人がいないか。仕事が無ければ、自分から「何か出来ることありませんか?」と聞きにいけるか。和気あいあいとした中であっても、礼儀やマナーは必須ですし、外部から来られる講師の先生への対応なども含めて、正しい行動と言葉遣いが出来るか・・・
小さな小さな、社会勉強であり、これが本当の社会に出た時に大いに役立つと思うんですよね。
ほぼボランティアのような感覚の中ですから「損得」を考えると、絶対にできない仕事なんです。
普通にバイトしているほうが、何倍もお金はもらえますし(笑)
損得だけで動かずに、「バトンが好き」「何かの形でサポートしたい」その思いがあるから動ける仕事。
時代的に見ると、そういう心の部分に頼る(人の善意に寄りかかる)仕事の仕方は、NGだということもわかりつつ、今はそこに甘えているのが現状です。これは協会が抱える問題かもしれません。
人件費などもしっかりと確保し、運営していくためには、潤沢な予算が必要で・・・
となると、プラス決算にするために参加者増が必須で・・・
一人でも多く参加者が増えてほしい・・・
と、先の話に繋がるわけですね(笑)
これはライセンスに限らず、チームも、講習会も、ソロコンテストも、選手権も、全て同じです。
参加者がいなければどうしようもないですから、、
(フェニックスもシュシュも同様の課題を常に抱えています)
会場となった太陽が丘は、現在プール営業中!
そしてグラウンドスポーツも盛んに行われています。
必ず出てくる駐車場問題・・・
先生方のお昼ご飯のためお使いに出たら最後、体育館近くの駐車場には戻れなくて、臨時駐車場に回されまして・・・(見たことのない場所でした)
講習が終わりかけの頃に、車を取りに戻ったら、私の車だけこんなことになっていました。
超広いサッカーグラウンドに、ポツン・・・(笑)
停めた時はギュウギュウだったんですよ!!
しかも写真ではわかりにくいですが、車の前輪あたりに、堂々とジュースのゴミが散乱していました。
マナーの悪い人がいるものですねぇ。
何はともあれ、無事に終了しホッとしたライセンス講習会。
次の大きな協会行事は、9月の京都府大会です。
そのための会議も明日から始まりますが、大会に向けて頑張っているメンバーの想いをしっかりと受け止めて、円滑に進められるように裏方頑張りたいと思います!
最後に。
今回2級の講師をして下さったのは、私の恩師でした。
2級受けていた3人とも、とてもいい子だったよ、頑張っていたよ~と、わざわざご連絡下さって、本当に嬉しくなりました。
こうして、外部の講習会に出て、自分の生徒やチームが褒めていただける時が一番嬉しいなぁ、そう改めて感じました。
コーチの愛の深さは以下のブログに・・・
(昔使っていたFC2ブログ。久しぶりに見ましたが懐かしい!!)