今振り返ると・・・
今年の宇治市民文化芸術祭は、最初から何か歯車がズレたような、そんな感覚でした。
開催日が各小学校の運動会と重なり・・・
これはもう、こちらではどうしようもないこと(日にちの変更などは出来ないため)だと諦めて、それでも頑張ってあの舞台に出続けたい!と覚悟を決めたのに・・・
いざ会議に行ってみると
『「土曜日はダメですが、日曜日なら出られます」って直接交渉したら、日曜日にしてもらえましたよ~』という団体が・・・!?
(宇治文化祭は土日二日間開催なんです)
直接交渉なんて、そんな裏の手を使うなんて!?いいの!?
それは不公平じゃないの!?と初回から会議が大荒れだったんですね。
素直に「今年は21日土曜日が、洋舞(ダンスやバトンなどの分野)の日なので」という事務局の決定を素直に受け止めていたほとんどの団体(私も含めて・・・)にしたら
「その事情を聞いてもらえるなら、うちだってそうしたかった!!」
になりますよね(-_-;)
大げさではなく、フェニックスバトンチームも、例年の三分の一以下の出演者でしたし・・・
この舞台を楽しみにしていたメンバーも多かったので、とても残念な思いをしました。
大モメ・大紛糾の結果(笑)
今年に限っては「土日どちらを選んでもOK」になったのですが、すでにその時点で、22日は別のイベントを入れていたので、結局フェニックスバトンチームは土曜日の出演になりました。
宇治市が企画している行事なので、来年度以降、子どもたちの学校事情はできたら考慮して欲しい・・・と要望はお伝えしましたが、あまり期待は出来ません。
小学校の運動会も、熱中症対策などでかなり日にちが変わってきていますし、読めない部分があるのも正直なところですからね。
当初の予定は幼児さんと小学生でたったの5人!
さすがにこれは・・・と声をかけて、結果集まってくれたメンバーが17人。
そこに落ち着くまで「やっぱり出られません」「その時間なら出られます」とメンバーが変わったりもしたのですが、全てメンバーみんなの対応力で乗り切ることができました!
忙しい中、出演してくれたメンバーさんたち、本当にありがとうございました。
学校や運動会終わりで駆けつけてくれたメンバーもいたり、、一つの形として出演を無事に終えられたことに、改めて感謝したいと思います。
メンバー、裏方お手伝いしてくれたシニアさん、保護者の皆様、本当にありがとうございました!
さて。上記のように、出だしから歯車が狂ったように感じた宇治文化祭・・・
なぜか曲編集でミスして、短かったはずの曲が長くなってしまい、急遽振付をつけ足したり、、
なんだかうまくいかないぞ・・・
そのままの流れを引きずったのか何なのか??今日は忘れられない一日になりました。(色々な意味で!)
今年から、オープニングセレモニーがあったり、広場でマルシェが開催されたり。
市民文化芸術祭をより盛り上げよう、という企画もたくさん感じられました。
こちらがオープニングセレモニーの様子です。
和太鼓サークルの方の演奏。
こんなに間近で和太鼓の演奏を聴く&見るのは初めてでしたが、迫力満点でした!!
女性だけで演奏されていましたが、どの方も本当に表情が輝いていたのが印象的でした。
素人なので、太鼓の音=一種類のように感じていたのですが、全く違うんですよね。
リズムの取り方や強弱の付け方、叩く場所によっても出てくる音が違うようで、聞いていても全く飽きません。
合間合間に笛の音色や特殊な楽器(なんだろう・・・名称がわからないのですが鐘のような?ミニミニシンバルのような??)が入ったり。演奏者さんの掛け声が入ったり。
そして演奏する曲によって、演奏者さんの表情が全く違うんです!
かっこいい時もあれば、満面の笑顔で体中から楽しさがこみ上げるものもあったり、、と、3曲ほどの演奏がアッという間に終わってしまった感覚です。
表情や雰囲気の部分は、バトンと通じるものがありますね!(^^)!
一本のバトン、普通の方からしたら、そこに何の違いもないと思いますが、踊っているメンバーの表情一つで楽しさや美しさ・切なさ・苦しさ・悲しみまで表現していくものですから。
ものすごく鍛錬されているのがよくわかる演奏でした!みなさんの堂々とした演奏ぶりを見ていると、日頃の鍛錬の跡がよくわかり、これもまたバトンと通じるなぁ、、そんな思いで拝見しました。
マルシェも、思った以上にたくさんの出店があり、大変賑わっていたように思います。
お天気はよかったのですが、風が強かったので、色々大変そうではありましたが・・・
明日はどんな様子になるのか、これもまた楽しみですね。朝一の出演が終わって、時間があれば覗いてみようかな??
・・・とまぁ、ここまでは順調。ここから、怒涛の一日がスタート!です。
先に書いたような事情で、今年は洋舞のサークルが土日にわかれたため、今日出演したのはたったの5団体だけだったんですね。
出演団体が少ない=リハーサル室の使用時間に余裕が出ます。
そのため、今日はリハーサルもたっぷり30分ありました。
今年は楽屋の割り当てもちゃんとしてもらえたので(いつもは専用楽屋無し)、集合してからも、リハーサル後も、比較的のんびり過ごせていたんです。
衣装のサイズが合わないメンバーがいたのですが、代わりのレンタル衣装を自宅に取りに帰るのも、余裕でした。
会場の文化センターと、私の自宅はめっちゃ近い。徒歩5分(走れば3分)なんですよね。
ちょっと衣装取りに帰ってくるし、子どもたちのことよろしくね~
シニアメンバーさんにしばらくの間お願いして、自宅往復。余裕なのでトコトコ歩いて( *´艸`)
リハーサルも無事終わり、運動会から駆けつけてくれたメンバーも無事に合流し、さぁ、そろそろ舞台袖スタンバイしようか~?となったのが本番13分前くらいでした。
文化センターに慣れていることもあり、みんながのんびりし過ぎていた、というのも反省点です。
はい、みんな早替えの衣装持って~、舞台袖で着替えるからね~
ここでなんと・・・
ツグミの早替え衣装を持ってくるのを忘れていたことに気付き、プチパニック。
これは完全に私のミス!!
本人のリュックに入れたのが、かなり前だったので、何かのタイミングで出してしまったようで・・・
それに気付かなかったんですよね。
そして明日の出演衣装が代わりにそこに入っているという・・・
オープニングセレモニーに出席していた関係で、私だけ先に家を出ていたので、最終確認がおろそかになってしまい、こんな事態に・・・
みんなが早替えをしない選択・ツグミだけ早替えをしない選択、、さぁどうする!?
ちょっと待って。あと10分あるやろ?大丈夫、走れば間に合う!!
ダッシュで家に取りに戻るからあとよろしく!!ごめん!
楽屋でのんびりくつろいでいた自分を恨みましたが(笑)そんなことよりとりあえず走る!!
走りながら大ホールの10分前ベルが鳴るのを聞きました。あと10分!!
近い距離とはいえ、多少上り坂もあるのでダッシュはキツいのです。しかも私、衣装www。
ワンピースの裾を強風にあおられながら、超ダッシュ!!しました。
我ながら脅威のスピードで会場に戻り、舞台袖へ・・・
良かった、間に合った!ツグちゃんも心配しなくて大丈夫!!ごめんな確認不足で!!
忘れてはいけないのですが、今回、出演者が少なすぎて私も踊ることになっていたんですね。
15周年の発表会でも踊らなかったのに、まさかの宇治文化祭で踊るという・・・
頭を出演モードに切り替えて、、いたら、、、
なんと。
なんと。
「コーチ!!どっちもスカートです!!」
ん??何が起こった・・・?
早替えの衣装、ティノさんはピンクのセットアップだったんですね。
おそらく事前に配布した時に、「スカートとトップス」を配布すべきところ、私が間違えて「スカートとスカート」を渡したのだと思います。多分。
ありえへ~~~ん!!!
トップスとスカートを一緒に袋に入れておけばいいじゃない!と思われそうですが、別々のアイテムと組み合わせることもあるので、あえて分けているんですね。これが裏目に出た形になりました。
今更の言い訳ですが、アイテムによって袋の大きさが統一されているわけではなく、小さいジップロックにスカートが入っていることもあったり、、いや、もしかしたら「トップス」と書いてある袋に「スカート」が入っていたのか・・・もう今となってはよくわかりませんが、、
とりあえず現場には「スカート2着」の現実。
その時点で5分前。いや、4分だったかも。
あぁ。これはさすがに。「もう無理だ・・・」と一旦諦めたのですが、いや待って。
この衣装使うのは、演技の一番最後!まだ時間はある!!
もし間に合わなかったら、私が出演するはずの部分は、穴を開けて3人で踊ってもらうように。
幼児さんとペアを組むはずだったところは、別のメンバーに急遽出てもらうようお願いして。
とりあえず走る!!
自宅往復3回の地獄・・・
もう、喉カラカラで口の中に血の味がするような(笑)・・・
一目散に駆け込んだ自宅の衣裳部屋から、トップスを一枚掴んで、またダッシュで戻る!!
もう、その最中に「どっちもスカートです!!」と青ざめて駆けてきたスタッフさんの顔が浮かんで、大変さを振り切っておかしくなってしまって・・・一人でめっちゃ笑いながら大ホールに向かって猛ダッシュ!
駐車場入り口で警備していた方には、何度も見られました。この人、さっきからずっと走ってるけど・・・と不審がられたに違いありません。(合計3往復、6回会いましたからね)
舞台袖に行く楽屋前廊下で、本ベルを聞き。
袖についた時には、すでに司会が始まっていました。
でもとりあえず間に合った!!!
喉カラカラでしたが、3曲目には出番。楽屋にお茶を取りに行く時間はないから、もう我慢!!
心拍数は最大限まで上がりまして、これ、舞台上で大丈夫・・・?と一抹の不安がよぎります。
一緒に踊るルージュメンバーに
「万が一舞台で倒れたら、袖まで引きずってきて」と真剣に言付けました。いやはや・・・
本番を楽しむ余裕もなく。
なんなら超ダッシュしたおかげで、心配で何度も確認した部分はすっ飛びました。
おかげさまで大きなミスはなく踊れたので、実は心底、ホッとしています(笑)
これまた言い訳ですが、自分がした振付は、基本的に「鏡」で踊ることが多いんですね。
指導者の資格を取る時に「鏡が鉄則!!」を習ったものですから、今もその癖が抜けないのです。
ある程度のレベルのメンバーであれば、鏡でなくても覚えられますが、特に幼児さんや初心者さんに指導する時は、鏡になることが多いので、、
(いざ同じ方向で踊るとなると、かなり混乱します。)
まぁ、それでも。
喉はカラカラで、化粧直しも一切できず、鏡を見る余裕もなく、髪の毛もどんな感じかわからないまま。
自分的には全く余裕のない中でしたが、みんながちゃんと衣装を着られて、ちゃんと舞台に出られて、それでOK!!!
と思っていたら・・・
さぁ、まさかの。
伝説がここから生まれます。
シニアメンバー5人のうち
4人が入るタイミングを間違えて
その後も間違えたまま踊り続けて・・・
合っていた一人が、完全に「振付を間違えた(早取りした)人」になるという事件発生。
あまりにも堂々とした間違いっぷりに
「え!私もしかしてこれも曲編集ミスった・・・!?!?!?!?」と青ざめたのですが、曲は合っていました(笑)。あんなに練習した発表会エンディングの曲、場所も同じ会場、リハーサルでも問題なかったのに、なんで間違えたの????(いまだに謎)
あれ??あれ???
これ、新手のドッキリ??
※唯一、正しく踊った(けど間違えているように見えた)メンバーの声
あとで動画を見返しても、あまりの崩れっぷりに驚愕( ゚Д゚)!!
5人全員、頭の中に「え、え!あれ!?!?」が浮かんでいたことでしょう、、
曲の半分をバッラバラで踊るという・・・・前代未聞の事態となりました。
なんで間違えたの(二回目)???(*´ω`*)
動画を見ていると「あれ!?えぇ!?!?」とみんながお互いを見て、アタフタする様子がしっかり残っていて(笑)、、曲の後半、ここから立て直すよ!となった後の、みんなの笑顔wwwww
いつも以上に張り切って踊ってくれて、それがまた笑えて笑えて・・・
いや、笑い事ではないのですが。あまりの潔い失敗に、これはもう笑うしかない。
時間にしたら、たった1分くらいのことなのですが、あまりにも長い時間でした。
この写真から、みんなの謝罪が伝わってきて(笑)伝説に認定ですよね。
みんな本当にお疲れ様でした(#^.^#)
年度末発表会でリベンジしましょうwww
(笑いが止まらなくて見ていられないかもしれない)
走りまくって足が限界、でも楽しかったです!
ルージュメンバーとも記念撮影♡
めっちゃバタバタして(発表会とは比べ物にならないくらい、バタついた)、色々緊張もあったのか、家に帰ってきてから1時間ほど意識を失ったように寝てしまいました。
偏頭痛もすごいんですよね~・・・
大きな仕事が終わってホッとすると、ほぼ100%偏頭痛に襲われます。
血管が一気に緩むという感じでしょうか。
目が覚めて、落ち着いて・・・
今回のことを振り返ってみたのですが、反省点がいくつもあります。
〇事前に、全員で衣装リハをしなかったこと
→これをしていれば、サイズ交換も、衣装の入れ忘れも、まさかのスカート2着も、その振付だとちょっと衣装がセクシーすぎるかも?問題も、その時点で気が付いたはず。
事前に分かれば、落ち着いて対応できますしね。
新しい衣装じゃないから、まぁやらなくても大丈夫でしょう!と思った私の甘さです。
レンタル衣装は、貸す側も借りる側も、「まぁ、大丈夫」になりがちなんだということが、今回のことでよくわかりました。衣装は渡されたらすぐに試着!中身確認!レッスンの時間が多少勿体なくても、その場で試着してもらうのが一番確実なのかもしれません。
〇全員での練習回数が少なすぎた
→衣装と同じですね。新作がないから大丈夫~、と思った私の甘さ故・・・
やはり出演者全員で、落ち着いて行う練習は最低限必要だよね、と感じました。
〇当日のリハーサルも、衣装替えありで行うべき
→特に幼児さんや低学年さん、大人の手が必要な部分こそ、念を入れてリハーサルが必要です。回数が多くなると、幼児さんは疲れてしまったり、それだけでテンションが下がってしまって本番元気よく踊れなかったりするので、そのあたりの匙加減が難しいのですが・・・
これらは、宇治文化祭に限ったことではなく、イベント全てに通じることですね。
ありがたいことに、今年度は様々なイベントのお誘いがあります。
メンバーが少なくても、他行事と日程が被ってしまって無理な時以外は、基本的にチャレンジしたいな、と考えているんですね。
それはなぜか。
やはり一回でも多く本番経験を積むことが、メンバーの力になると確信しているからなんです。
日本一になったこともある有名な某高校バトン部さん、年間に驚くほどの出演イベントの回数をこなしているそうなんですね。
それを以前何かで知った時に「あぁ、そうか。そういう経験一つ一つが、この安定感を生み出しているんだな」と納得したのも大きいかもしれません。
イベントがどんな小さな舞台でも、人前で演技するとなると緊張しますし、その不安を取り除くために練習をします。
今回、私がそうでしたから・・・
演技に入っていたのが簡単なロールやトス(初級レベル)のものであっても、余裕を持って踊るためには練習が必要ですし、自分と向き合うきっかけにもなります。
人に見られる→緊張を乗り越えて演技をする→まずはミスなく踊り切る→見ている人に伝わるように表情も工夫する→自分自身も踊っていて「楽しい!」ところまで到達する
コンテストとはまた違った緊張感のあるイベント。
今回のように失敗をたくさん経験して、学ぶことがあります。
もう30年近く指導の現場に立ちながら、まだまだあるんですよね。学びが。
奥の深い世界です・・・
年齢があがると、なぜかイベントからは遠ざかってしまって、基本的に誰も出演希望がないのが本当に残念なのですが、、シニア層にこそ、イベントなどに積極的に参加し、たくさんの経験をしてほしいな。
それが本音です(#^.^#)
明日も朝一からイベントです!
そして関西大会、それからシニアフェスティバル、11月の出演、、
秋のイベント&本番はまだまだ続きます!
一回一回の本番から、多くを学べる自分でいたいと思います(#^.^#)