2024年1月21日
伏見港公園体育館において
京都府バトン協会主催のコンテストと選手権大会が開催されました。
無事に終わりホッと一息、、お礼が遅くなってしまいましたが
お世話になった皆様、本当にありがとうございました!
そして出場したメンバー
運営に携わってくれたメンバー
本当にお疲れ様でした(#^.^#)!!!
今年は京都らしい和のデザイン。
素敵なプログラムですね。
大会を迎えるといつも思うことがあります。
その回数の重み。18回・・・14回・・・
第1回から開催の運営に関わっている立場としては
「ずーっとバトンに関わっている自分」は案外すごいのかも?と思いますし
「出場し続けている」フェニックスメンバーを誇りに思います。
と同時に
「そりゃ歳も取るわ」(笑)・・・と。あるあるですよね。
会場を変え、あり方を変えながら。
時代に合わせた形を模索しながら。
歩みを続けている京都府バトン協会は素晴らしいと思いますし
これからも「京都らしく」健全で安心安全なバトン活動の場を提供し続けたいな・・・
そんな思いでいっぱいになるんですよね。
先ほど、韓国語のオンラインレッスンを受けていたのですが
週末にはバトンの大会があったんですよ、という話をしていたんですね。
すると先生から。
「真知子さんの生徒さんは、何人くらい出ているんですか?」
そう聞かれました。
正式に数えたことが無いですが
学校団体の生徒さんも含めると、相当数の選手が
大会に参加していることは間違いないです。
きっかけは様々だと思いますが
バトンと出会ってくれたこと、こうして取り組みを続けてくれること、
改めて感謝しています。
※フォトハウスさん提供
※フォトハウスさん提供
コンテストや選手権が終わった後のレッスンで
数人の保護者の方とお話する機会がありましたが
どの方も一様に
「見ている方が心臓バクバクで・・・」
わかります(#^.^#)その気持ち!!
指導している立場だと、全ての選手の
弱い部分や失敗しがちな部分はわかっているので
本番を見ていても心の準備が出来ているのですが
普段、練習風景を見ることのない保護者の方にしたら
それはもう・・・緊張するだろうな、と。
息を飲みながら見守り、心臓のバクバクに耐えながら、きっと
「こんなに上手になったんだ・・・!」
どの保護者さんも、そう思われたのではないでしょうか。
レベルも年齢もバラバラですが
幼児さんから社会人まで
本当にみんなよく頑張りました!!
初コンテストの幼児さんの姿に癒され、サワもツグミもこんな頃があったなぁ、、と。
ちなみに、これがコンテスト・入門ソロトワールに初参加した時のツグミ
コロナ禍真っただ中の大会でした。
良い顔していますね~(笑)
入門ソロトワールは、ピカピカの銀賞でした!
今思うと、この経験もとても大きくて・・・
私も、ツグミも、「頑張って練習した」つもりでしたが
足りないところがたくさんあったんだね、と。
こうした結果をもらわなければ、気付けないことなんです。
負け惜しみでもなく「銀賞で良かった、いい経験だったね!」と
私が心から思えたのは
当時指導してくださっていた私の恩師が、めーっちゃくちゃ褒めてくださったから。
「つぐちゃん!初めてのコンテストで銀賞!!ピカピカのメダルやな~
本当によくがんばったね~!!みんなにも見せてあげていいかな?」と
当時、数人いた同じクラスのお友達の前で、たくさんたくさん褒めてくださったんです。
お友達は全員年下で、コンテスト参加はツグミだけ。
みんなの前でそう言ってもらえて、ツグミはとても嬉しそうで
「銀賞でもよかった!がんばれたから!」
初めて、自分でもそう言ったんですよね。懐かしい思い出です。
毎週、兵庫県までレッスンに通っていたのですが
バトンが楽しくて、先生が大好きで、近くの公園で遊ぶのも楽しみで
毎週月曜日はルンルン♪だったことを思い出します。
(母は、往復3時間、三都物語に疲れもありましたがww)
バトン大好き!の子は、こんな風に大きくなりました。
毎日選手権やチームの大会などのDVDを見まくっています。
私に似てオタク気質なのでしょうか(笑)
好きがあると続くんだな~というのは
我が子で経験したこと・・・
入門ソロトワール、簡単そうに見えますが、これが難しいんですよね。
回し方が難しいのはもちろんなのですが
ひたすらコツコツやらないと習得できない、、
そこにバトンの難しさがあると思っています。
今は動画などもたくさん流れているので
「真似してできそう」となるのですが
それを真似する→できるようになる→80%の成功確率まで上げる→美しさを追求する
ノーミス&美しさを連続で続けられるように何度も練習する
この道のりのハードな事!!
練習をたくさん積んだトワラーの演技は、とてもスムーズです。
その練習の量がちゃんと見えてくるんですね。
どれくらい時間をかけたか、やりこんだか、
バトンの流れや自信のあるたたずまいから
それを感じ取ることが出来ます。
指導生活も30年になりました。
それでも、毎回毎時間何かしらの気付きがあります。
今回痛感したのは
「10人10色」
当然わかっていることですが、改めて感じました。
短い練習時間⇔長い練習時間
限られた曜日だけバトンを持つ⇔毎日バトンを持つ
本番楽しむタイプ⇔本番緊張が強くなるタイプ
子ども⇔大人
怪我をしていたり、体調が悪い⇔問題なくバリバリ動ける
勝利にこだわる⇔自分の演技が出来ればOK
バトン優先⇔バトンはたくさんある習い事の一つ
単一種目⇔複数種目
リベンジ⇔初挑戦
チャレンジレベル⇔余裕をもったレベル
苦手種目⇔得意種目
・・・この通り。書き出せばキリがない。
一人として同じ選手はいないのに
私の頭の中に「こうじゃないとダメ」があると、指導がうまくいきません。
メンバーひとり一人に合わせて接することが
どれくらい大切か。
「結果が出て良かった!」「金賞で良かった!」と私が思っていても
「別に結果にはこだわっていないから」「金賞だけど失敗した箇所があったから・・・」
「もっと点数を出したかった」
そういうことを聞くと、どれくらい自分の頭の中で「これがいい」を決めてしまっているのかと
気付かされるんですよね。
でも、これってとても大切なことで。
メンバー自身が考えて、自らの目標を持っているからこそ出る声ですから。
実際の練習でも同じです。
課題設定をこちらからすることもありますが
「今みたいな場合はどうする?どうやって処理したらよかった?」
「ミスを出さないために、どんな練習をする?」
ソロの場合は特に、個人に問いかけることを、意識的に多くしています。
この考えるクセがとても大切なんです。
自主レッスンや本番前の練習で
ダラダラ時間潰しをしているように見える選手が時々いますが
考えるクセが身についていると
言われなくても「この時間でこれをやろう」「〇〇を〇本取って、そのあとは・・・」と
具体的に練習を組み立てることができるんですよね。
自分で考えて自分でやってみる、というのは、とても楽しいんです!!
それが成功すると大きな自信にも繋がります。
なので、私はいつも意識してその部分を大切にしています(#^.^#)
「指導」となると、どうしてもできていない部分ばかりを
必死になって直しがちなのですが
それだけが指導じゃないんだな、というのも
こうした大会等を経験するから学べることです。
現場指導は毎回勉強の場だな、と思うのは
そういう部分なんですよね。
直前練習の声掛け・本番直前の声掛け・終わってからの声掛け、、
もっと違う方法があったんじゃないかな、と思ったり
この選手にはこのアプローチが良かったけれど
この選手には全く逆だったかもしれない、と思ったり
いまだに「これが成功」はありませんし
指導にはマニュアルもありません。
こうすればうまくなる、という指導スキルは
ある一定のところまではありますが
そこを超えて行くと、毎回試行錯誤しながら、、
私自身も変化をしながら、、
そして勉強しながら、、の指導になってきます。
30年の指導生活、特段大きな結果も残せずにいますが
ただ、一つ言えるのは
「バトンが好き」この気持ちが根底にあるメンバーが多く集い
そしてチャレンジし続けてくれること。
現役メンバーだけではなく、スタッフも、裏方でも、OGでも
気持ちを持った人が多く関わり続けてくれること。
これが、フェニックスバトンチームの明るさを象徴してくれていると・・・
この点だけは、胸を張って大声で言いたいです( *´艸`)
大会になると、とてもたくさんの方から言われるのですが
「フェニックスさんって、大人のメンバー多いですよね!!」
そうなんです。まさに、その通り。
少子高齢化・社会の縮図!?だなんて笑い話にしたりもしますが(笑)
年齢が上がるにつれバトンから離れる現状を良く目にしますが
フェニックスではその心配をあまりしたことがありません。
決して、長く現役を続けることを強要しているわけではありませんが
「気持ちがあるなら続けたら?」
「そのための続けやすい環境作りは、責任を持ってこちらでやるから」
私が持っているのはそこだけです。
幼児さんから社会人・主婦さんまで
バトンが、良い意味での癒しの場であり楽しみの場であり
頑張れるものであり、大切にしたいものであるといいな。
常にそれを考えています。
「うち、足湯だからね~」
これは私の口癖なのですが(笑)
別に自分のチームを卑下しているわけでもなんでもありません。
仕事や学校で疲れた時に、ふとバトンがしたくなったり
そこに行けば気兼ねなく話せる仲間がいたり
体と心が元気になれば、また生活も頑張れる!!というような
ヒーリング効果があるんだよ~
メンバーにはそれを感じてほしいなと(#^.^#)
だからといって「ゆるバトンチーム」ではなく
やる時はやる!決めた目標に向かって頑張る!!
それも軸として大切にしつつ。
欲張りかもしれませんが「楽しみながら成長しよう」を
実現していきたいと考えています。
イキイキとバトンに関わる大人の姿を見て
若い世代のメンバーは、どう感じているでしょうか。
いつか自分も・・・
こうやって自分たちを全力でサポートしてくれる大人のように
年齢が上がったら、立場を変えて、バトンに関わりたい!
そう思ってくれているでしょうか。
私も、スタッフさんも、メンバーも、
多くの人との関わりを持つことで
視野が広がり、様々な可能性を発見したり、気付きを得ることができます。
単に大会を終えた・・・だけではなく
そこから学んだことの大きさを
皆で実感できると素敵ですよね。
そう遠くない将来
私もいつか現場を離れる時が来ると思います。
その時に「この後どうしようかな」ではなく
「みんながいるから安心!あとは任せたよ」そういって
人生の次のステージへ行けるように( *´艸`)それが今の目標。
年齢的に無理がくるまでは
後進育成もがんばりたいし
選手育成もがんばりたい。
チーム育成もがんばりたし
協会の仕事もがんばりたい。
その軸には「人を大切に」「ひとり一人に合わせたコミュニケーションを」
これを忘れずに・・・