先週末、バトントワーリング選手権関西大会が終了しました。
久しぶりの舞洲アリーナ!
最近はあまり足を運ばなくなっていたのですが・・・
現役のころから何度も通った場所ですので、懐かしいです。
長い二日間を終え
今年度のバトン協会関係行事や大会はすべて終了しました。
次年度に向けての理事会などは残っていますが
生徒たちが関わるものは、すべて終了です。
関西大会についてのブログをアップしたのが、昨年の11月!
そこから早3か月・・・
SNSは旬の発信が命だ!!とわかっていながら
このブログは手が滞りがちなんですよね。
理由は明確で・・・
バトンへの想いが深すぎて、ライトな気持ちではなかなか書けないから、なんです。
実は、大好きな推しアイドルさんについてのブログは
かなりの頻度で更新していまして(笑)
確認してみたら、約730本もブログを書いていました。我ながらすごい・・・
ちなみに
推しさんへの想いがライトなわけではありません。(むしろ激重)
ただ、書く内容が【大好き!】をただ叫んでいるだけなので
思い悩むことがほとんどなくて、結果的に手がどんどん進むんですよね。
バトンに関しては
一つ何かのきっかけで想いが生まれると
そこからどんどん深くなり、思い悩み、そして迷い、、そんな時間が多いので
なかなか簡単に書けないのが遅筆の原因だと思っています。
来年度は、もう少しラフな気持ちでバトンと向き合えるといいのかもしれません。
年間を通して、協会主催の大会やコンテストが多い訳ではありません。
数少ない貴重な機会ですから
可能なものには積極的にチャレンジをしています。
その中でもチームで参加する京都府大会と関西大会。
そして個人で参加する選手権京都府大会と選手権関西大会。
ここに関しては、いろいろな想いが生まれて・・・達成感と無力感が入り乱れて大騒ぎ。
それが正直なところですね。
ズバリ・・・
他者と比べられる。そして順位付けが明確にされる。勝ち負けがはっきりする。
スポーツならば当たり前のこれらを
全身で受け止めなければならないから、なんですね。
スポーツだけではなく、受験や推薦・就職の内定など
生きていれば必ず、数回は他者と比べられて
「選ばれる」「選ばれない」
「勝つ」「負ける」
そういう場面と向き合わなければなりません。
しんどいですね。本当に。
もう50年近く生きてきましたが、やはり比べられるのはしんどいですし
「選ばれなかった」「負けた」時に、心身共にすり減ります。
関西は、バトンのレベルがとても高い地域ですが
その中においてフェニックスは発展途上です。
設立から15年以上が経つのに、いまだ発展途上・・・
情けない限りです。
ついつい目を背けたくなるのですが、そうも言ってはいられないので
勇気を出してこの事実と向き合うんですよね。
それが、チームの大会や個人の大会の後。
今年も勝てなかった、また同じことの繰り返し、その事実を目の当たりにした時に
山積みの問題に押しつぶされそうになります。
現実問題、今のフェニックスの力では
関西の厚い壁を超えることは本当に難しく
チームも、個人も、結果が出せない日々を更新していて・・・
そして、いつも考えるんですね。
「勝てないとわかっていて、どうして挑戦し続けるのか」
今もずーっと考えています。
正解はわかりませんし、きっとどこにもないんじゃないかな。
強いて言えば、「私が考えたことが正解」。
人それぞれ、考えていることが違うので
教科書に載るような正解は、きっとどこにもないのだろうと思います。
今のままでは勝てないだろう、とわかっていても
挑戦し続ける理由を自分に問いかけた時
自分がなぜバトンを教えているか。その原点に戻るんですね。
私がバトンを教えているのは、この競技が好きだから、、というのが理由の一つです。
自分自身がバトンに夢中になって青春時代を過ごし
たくさんの仲間と出会い
素晴らしい経験をたくさんして
大げさではなく、バトンのおかげで人格形成をしてもらいました。
バトンのスキルは、常に落ちこぼれで、万年補欠。みんなの足を引っ張るメンバーでしたが
(特に社会人チームの時は・・・)
バトンスキルよりも大切なことを、たくさんたくさん学んだバトン人生なんですね。
今でも、バトンの指導を通して
本当に大切なことを多く経験し、日々勉強させてもらっています。
そんな自身の経験を、生徒たちにも伝えていきたい。その想いがとても強いです。
バトンを習いに来ているんだから、バトンがうまくなるのが最大目的。
それは当然のことかもしれませんが
それと同じくらい、大切にしたいこと・伝えたいことがあります。
礼儀作法・仲間へのリスペクト・周りへの感謝・壁に立ち向かう勇気・
継続する根気・諦めない心・自身を大切にすること・仲間を大切にすること・
バトンを愛し楽しむこと・
そしてどんな時でも全力を尽くすこと
「どうせ出場しても勝てないから」
「今の自分じゃ、今のチームじゃ、頑張っても勝てないから」
そういってやめるのは楽なことですが、それは嫌で。
どんな状況でも、どんな時でも、今の自分の全力を尽くすこと
これが大切だと思っているから
だから挑戦をやめずに続けています。
もちろん、チームの規定人数に足りないくらいメンバーが減ってしまったり
物理的に無理!!という状況になったら、諦めるしかありませんが
そうなるまでは、【今の自分の全力】を尽くすフェニックスバトンチームでありたいと
そう思っているんですね。
必死にやっていれば周りの雑音も陰口も、耳に入りにくくなります(笑)
シニアメンバーに口うるさく(!?)コンテスト出場を勧めたり
年齢を言い訳にせず、長くがんばらないと!!とハッパをかけたり
人数が少なくなってもチームにこだわりメンバーを募集したり
イベントに積極的に参加してほしいと呼びかけるのは
【今の自分の全力】を尽くしてほしいから。
誰かに勝つとか負けるとかではなく、自分自身と向き合うこと、そしてやってみること。
しんどいけれど、夢中になると本当に楽しいよ!それをわかってほしいから。
とはいえ・・・
負けるとドーンと落ち込みます(笑)
結果が出ないと自分の力不足を痛感し、指導者責任を痛感し、
何もかもやめてシャッターを閉めたくなります。
※実際、結果が出なかった大会翌日は、心のシャッターが閉まりがちです(笑)
他人からの評価に一喜一憂するのではなく、、
自分がなぜこの道を歩き続けているのか??
しんどくなった時は一旦立ち止まって、息を落ち着かせて考えてみると
前述した大切なことを思い出し、また「ヨシ!」と気持ちを前向きに歩き出すことができます。
他人の目や、他人からの評価が気になり始めて
それが考える軸の中心になると
本当にしんどくて、つらくて、苦しいバトン活動になってしまいます。
合言葉は「自分の心はどう言っている?」
迷った時には常に、これ。
バトンをする目的も、そこに求めるものも、人それぞれです。
「勝ちたい」人は、その目的を達成するために必要な居場所を探し
「楽しみたい」人は、自身の心がワクワクする居場所を求めるでしょう。
「細く長く続けたい」人は、自身のメンテナンスをしながら無理のないバトンとの
向き合い方になるでしょうし
「いつかは指導者に・・・」という夢を持った人は
プレイヤーだけの時よりもきっと
色々なアンテナを張り巡らせてバトンに向き合っていると思います。
全て正解です。これが正しい、これは間違っている!ということはなくて
その人が求めるものがなにか、、ただ、それだけです。
私は欲張りなので「楽しみながら、いつか勝ちたい」。
(実現できたら最高だなぁ・・・)
これは昔から変わらない軸です。
そしてバトンを通して、どんな時でも逃げない。
負けが見えていてもそれを理由にして手を抜くのではなく、全力を尽くす。
誰かと、ではなく、比べるなら以前の自分と。
これを生徒に伝えるために、私自身がチャレンジをやめずにいるのです。
先日、スタッフの先生が言ってくれた言葉がとても印象に残っています。
「バトンは、いつかやめるじゃないですか。
だから、バトンをやめたあとでも、大切なこと、、
それを一番大切に、指導したいんです。」
本当に、その通りだなぁ、、と深く納得したのを覚えています。
わかっていたつもりですが、思い出させてもらったような。そんな感覚かな。
(スタッフの先生、ありがとう♡)
つまりは、礼儀作法など、バトンと離れても人として必要になる大切なことを
バトンを通して教えていきたい、そういうことなんですよね。
人生100年時代に突入し、その長い人生の中で
バトンをしている時間は本当に短いですよね。
私のように仕事にすれば話は別ですが、きっと大半の人がバトンから離れていきます。
バトンのスキルを磨くことも大切ですが
もっと別の、もっと大切な何か。
私が伝えたい「全力を尽くす」ということもそれと同じで
バトンを離れた後でも、全力を尽くせる人は、きっと人生でそれが大きな力になると思うのです。
そしてチャレンジし続ける理由はもう一つあります。
レベルの高い相手は、怖いし逃げ出したくなりますが
チャレンジし、負けて、そういう自分自身と向き合うことで
問題点がたくさん見えてくるからなんですね。
やってみないと、難しさも問題点も、何もわからないままですから・・・
プライドがゼロというわけではないので
悔しさや無力感にまずはドーン!!と襲われますが
そういった感情をそのままにせずに、自分自身と向き合う強さも
絶対に必要だと思っています。
変なプライドは捨てて、できないことは認めて、教えを乞うことも
他者からのアドバイスに素直に耳を傾けることも
勘違いした自信を捨てて、学びの姿勢を忘れないことも
全部必要なこと。指導者としての大切な姿勢です。
誰だって、負けるよりは勝ちたいですよね(笑)
ただ、負ける経験ってとても貴重で、一概に「悪いもの」ではないと思っています。
勝つチームや選手は、それだけの練習を積んでいるということで
負けた私たちはそこに及ばない。
勝者と比べると足りない部分があるということを
教えてもらう機会ですから。
負けたからダメ、ではなくて気付きの機会だと捉えています。
これは、コンテストで結果が振るわなかった時なども同じですね。
「金賞が取れなかったからダメだった」のではなく
「何が足りないのか、自分自身と向き合える大切な機会」です。
不器用に、もがきながらでも、こうやって歩き続けていくことが
きっと次への準備になっている。そう信じています。
大好きな推しさんの歌に
「すべてのことが今に繋がっている」
という歌詞があるのですが
まさに、それ。
諦めずに歩いてきたことが、きっと今に繋がっていて
ここからも歩き続けることが、きっと未来に繋がっている。
諦めるのもシャッターを閉めるのも簡単で
とても楽だけれど、そうではなく
形や方法を模索しながら、問題点と向き合いながら、
改善策を探しながら、それを実行しながら
歩き続けることが大切だな、と。。そう思います。
振り返ればコケてばっかりの私ですが、いつも助けてくれるたくさんの手!
その手に支えられて、明日を目指せるのだと・・・
支えてくださる方に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
選手自身が持っている瞬間ダッシュするパワーや、集中力や体力
誰に習うか、どんな環境なのか
サポートする周りの力や時間の融通
家族の協力、そして
金銭的な部分ももちろん
バトン上達のためには本当にたくさんの要素が必要なのですが
一番必要なのは「継続する力」これに尽きますね。
どんな勝負でも、どんな場面でも、もちろん日々の練習からも「全力を尽くすこと」
そして「諦めずにコツコツ継続すること」
さらに言うと、コツコツ続けるためには
バトンが好き!!その気持ちがないと難しい。
好きなことだから続けられるのです。
生徒も、そして私も同じ。
フェニックスのメンバーは、バトンが好き!だから
きっとコツコツ継続できるんですよね。
「向き合うこと・継続すること」は来年度の、、ではなく
今この瞬間から、私自身の生きるテーマにしたいと思います(*^-^*)
まずはブログと、毎晩やっている100回スクワットを
継続することから始めたいと思います!!