積み重ねの先に咲く花ほど、美しいものはないと思います。
私がバトンを始めたのは中学生の時ですが、その時はバトンをクルクル回す先輩の姿を見て
一気に心が奪われて、、「魔法?吸い付いてるの??何あれ!?!?」
今でもその時の衝撃を覚えているくらい、強烈なイメージでした。
(ちなみに、ただのウォーミングアップを見ていただけなのですが、それでも素人には衝撃!)
そこから長い長~い年月を経て・・・
私自身は個人の選手として活躍するようなバトン人生ではありませんでしたが
所属してきたチームはどこも素晴らしく、たくさんの先輩後輩同期に恵まれ
指導者の先生との出会いがあり
たくさんの経験をさせていただき、今があります。
私が不器用なりに積み重ねて、ここまで続けてきたものが、今のフェニックスバトンチームです。
幼児から大人まで、年齢もレベルも目的も本当にバラバラなのですが
「個」が集まり、一つの形になっています。
周囲から見た時に、どのような花に見えるのでしょうか。
不揃い?退屈?古臭い?つまらない?楽?
個性的!刺激的!斬新!おもしろい!努力!
私の願いは、、
しっかりした土壌に深い根を張り、浮き沈みや豊作不作はあっても、
長く長く咲き続ける花であってほしいということ
バラバラをまとめるのは大変でしょう、と時々言われることもありますが
実際そういった苦労はほとんど感じたことがありません。
「個」を認める。その思いがあるからでしょうか。
なぜやるのか、ニーズはどこにあるのか、誰だって考えると思いますし
そこに意味が見いだせなければ、習い事という分野はあっという間に切り離されて
生活から消えていきます。
これほど長引くと思っていなかったコロナの影響をまともに受けて
出来ない、集まれない、楽しくない、続けている意味がない、、と心が離れがちになるのは
人間なら当たり前の事かもしれません。
私自身、前向きにあれこれ活動しよう!と思っていても、
時々「限界もあるのかな、、」と弱気になることもあります。
でも積み重ねる過程には、こういった厳しく難しい時期もあるのだと。
ここを乗り越えさらに積み重ねるから、咲く花はより美しくなるのだと。
今、上に咲かせる花ではなく、地に深く根を張る時期なのだと。
言い聞かせながら日々を過ごしています。
長く会えていないメンバー
選手権大会に向けて変わらずコツコツ積み重ねるメンバー
通常レッスンを自分のペースで続けているメンバー
どんな時でも前向きにサポートしてくれるスタッフ
支えてくださる保護者・ご家族の皆さん
応援してくれるたくさんのOGさん達
衣装を着て、フロアに立ち、拍手を浴びるのは
躍り手自身の努力があることはもちろんですが
それでけではなく、上に書いた人たちの大きな後押し・サポートがあるからです。
本番を迎えるメンバーには、そのことを絶対に忘れてほしくないですし
目に見えないその応援を力に変えてほしいと思います。
逆サイドから見て・・・
大会に参加しないメンバーにも様々なことを「他人事」ではなく
頑張っているメンバーがいることを常に感じていてほしいですし
その姿を同じチームメンバーとして誇りに思い、応援する心を育ててほしい。
そう願います。
困難な時代であっても、私がパワーをもって前進できるのは
本気で取り組んでいるメンバーの姿を常に見ているからです。
その熱量をたくさん感じるからなんです。
そこにネガティブな感情はなくて、
「バトンが好き」「仲間が好き」「バトンを通して成長したい」
メンバーにも、私にも、その軸があるんですよね。
自分だけではなく、この活動にはたくさんの人が関わっていて
その関わり方は多様で
多様が認められ、個が大切にされ
個が集まればチームになり
チームの活動も多様が認められ
視点を変えればどんなことでも前向きにとらえられ・・・
多様を認める。違いを認められる。
そして認めてもらえる喜びを忘れず、自身の努力を怠らない。
この思考を養うことは、バトン活動だけでなく全ての生活に通じ
いずれ大人になり(もう大人の人もいっぱいいますがww)社会に出た時に
必ず自分を助けてくれると思います。
多様を認められる人は、少しのことではぐらぐらしません!!
選手権関西大会まであと2週間。
本気で取り組むメンバーの姿を見て、色々なことを考える週末。
今日は久しぶりに9~20時体育館にこもります!
さぁ、私自身も積み重ねを続ける。綺麗な花を咲かせるために頑張ります(#^.^#)