毎年6月に行われる高校生のチームコンテスト
いよいよ明日が本番となりました。
昨年はコロナの影響で中止になり
今年は開催されるものの完全無観客
待ったなしの高校生活と部活動ですから
「また次頑張ろう!」なんていうのはきれいごとで
この渦中にいる生徒たちのことを思うと何とも言えないのですが、、
部活動ですので、活動時間も内容も、全て学校の方針です。
まだまだ時間が足りない
もっと詰めてやらないと
本番通りの大きな体育館練習はいったいどこへ??
正直、不安だらけのシーズンスタートです。
活動時間は大きく制限されています。
そしてマスク着用、声出しは出来るだけ控える
日曜も祝日も練習はしてはいけない
外部体育館への練習は認めない
今まで当たり前のように日祝も練習し
大会前は大きな体育館を貸し切って
声を出し、ミーティングをし
そうやって作ってきたチーム作品。
活動の全てを根本から見直さなければいけないくらい
何もかも、大きく変わってしまいました。
細かいルールは全て、自分たちや大切な人の身を護るためなんやで、だから守らないといけないんやで
口ではそう言いながら、私自身も
「これでは、、どうしようもないやん、、」
そう思ってしまったことも、過去にはありました・・・
練習環境の違い。
よその学校を見ればまた違った活動の仕方が見え聞こえて
なんでうちは?なんで認めてくれへんの?
違いを嘆き、出来ない理由を探して、グズグズ考えている時期も
ありました。
部活の良さ、楽しさ、やりがい、、
自分自身が身をもって知っているからこそ、それが出来ない生徒たちのことを思うと胸が痛んで
でも今は、そんな風に思っていた自分が恥ずかしいなと。
体育館がなくても上手になれる!
練習が少なくても、工夫はいくらでもできる!
出来ることは無限にある!
むしろ、この状況になったからプラスになったこともある!
これは、全て生徒たちが身をもって私に教えてくれたことなんです。
チームもこの短時間練習でびっくりするくらい揃ってきました!
スクールのメンバーに目を向けると、出来なかった技にコツコツ取り組み、出来るようになりました!と動画を送ってくれる子もいて
(ソロの取り組みに関しては、日曜日のソロコンテスト後に詳しく・・・)
頑張っていれば、必ず光がさしてくるんだな。
そう実感します。
もう一年以上、です。
コロナの影響を受け続けています。
はじめの頃は、色々な中止事項に「何とかしてできないか」「方法はないのか」と気持ちが昂ったり、悔しさが募ったり、、涙を流したこともあったし、感情がとても大きくふれていたように思います。
一年経ち、、
今は「やっぱり無理だよね」「仕方ないよね」そんな風に諦めている自分がいて、時々怖くなります。
感情がフラットになったことは良いのか悪いのか。
それも正直、よくわかりません。
生徒たち、子どもたちも同じかもしれませんね。
大きな楽しみもなく、、
それでも、どんな形でも、大会があるということは
本番のフロアが用意されているということです。
いつもと同じように練習が出来ていない不安もありますが
「今を全力で」「自分たちがやってきたことに誇りをもって」
これしかありません!!
今日は最後の朝練でした。
今から指導者が出来ることなんて何もありません。
形に残る結果にとらわれないこと。
当日の実施だけをみないこと。
誰に理解されなくても、まずは・・・仲間を、チームを、そして自分自身を認めて、みんなでフロアに立てたことを喜ぶこと。
何より、バトンを楽しむこと!
これをメッセージとして伝えてきました。
明日の大会で引退する3年生もいます。
進学のための勉強、人生を思う時、これはとても大切なことです。
一方で最後まで部活をやりきる3年生もいます。
これもまた、大切なこと。
どちらの道を選ぶのも、勇気がいります。
今年のテーマは「この道のむこうへ」
どんな選択であっても、悲しくても苦しくても
命が続く限り人は生きていきます。
今のように困難な時でも
先に書いた通り、頑張っていれば必ず光がさしてくる。
前向きに取り組む気持ちを持ち続けてほしい。
そんな大人になってほしい。想いを込めて、振付をしました。
手作りの髪飾りに、そんなメッセージを詰め込んで
この時期にぴったりな、私の大好きな真民詩を
メンバーに贈りたいな。
まるくまるく
形のよいものになろうとする
やさしい心のあじさいの花
きのうよりも
きょう
新しい色になろうとする
雨の日のあじさいの花
どうか、悔いの残らない演技を。
まるくやさしい気持ちで
フロアに咲きほこれ、20人の美しい花!!
保護者のみなさん
たくさんのOGさん
見ていただけないことが心苦しいですが
どうか、どうか、パワーを送って下さい!!
ご声援よろしくお願いいたします。